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UNHCR、アフガニスタンの難民状況解決のため国際的な後押しを要請

アフガン難民への取り組み強化の必要性

パキスタンのペシャワールにあるUNHCR自主帰還センターで、アフガニスタンに戻るアフガン難民の家族らに話しかけるアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官。2015年にはこれまでに、4万2000人を超えるアフガン難民が、UNHCRが進める帰還事業でふるさとに戻った。

パキスタンのペシャワールにあるUNHCR自主帰還センターで、アフガニスタンに戻るアフガン難民の家族らに話しかけるアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官。2015年にはこれまでに、4万2000人を超えるアフガン難民が、UNHCRが進める帰還事業でふるさとに戻った。

イスラマバード、パキスタン、6月25日――国連難民高等弁務官は、国際社会に対して、世界最大規模の長期化した難民状況の解決に向け、アフガニスタンへの取り組みをいっそう強化するよう求めました。

 

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、世界の至る所で資源が減少し、人道的ニーズが増大しているときに、アフガニスタンへの取り組みを再び活性化し、継続させることは、その国づくりと和解プロセスの支援にとって極めて重要であると指摘しました。

 

「帰還民を引きつける要因を創り出し、帰還するアフガニスタンの人々、とりわけ若者の受け入れや参画、積極的な貢献を可能にするためには、恒久的な帰還に向けた長期的なインセンティブや、アフガニスタンでの持続可能な再統合を促す状況を生み出すことを目指す、強固な開発イニシアティブが不可欠です」と述べました。

 

グテーレス高等弁務官は、ラマダン期間中の3日間にわたるパキスタンへの連帯ミッションの最後に、パキスタンのアブドゥル・カーディル・バローチ国土・辺境地域相との共同記者会見で語り、6月25日に飛行機でこの地を離れました。

 

グテーレス高等弁務官は、中東やアフリカでの新たな緊急事態が競うように世界の注目を集める中、この地域のおよそ260万人のアフガン難民は、その多くが30年以上もの間国外で暮らしており、その未来は今なお不安定な状態にあると指摘しました。

 

パキスタンの貢献

受け入れ国としてのパキスタンの善意と手厚い処遇をたたえ、グテーレス高等弁務官は「アフガン難民に対するパキスタンの人々の揺るがぬ寛容さは、地域の安定に貢献してきましたが、もっと広く言えば、世界中で庇護疲れの増大を目の当たりにする中で、世界の難民問題にも貢献してきました」と述べました。

 

革新的な解決策の推進と国際社会の支援

一方、グテーレス高等弁務官は、2015年はアフガニスタンにとって、この地域のアフガン難民に対する革新的かつ持続的な解決策に取り組むかつてない機会を提供する、極めて重要な年であると強調しました。

 

「アフガニスタンにはびこる課題を考えれば、2015年に解決策の可能性を最大限に活かすためには、もはや従来のやり方では十分ではありません……人道的な資源が先細りする環境では、革新的な解決策や、創造的な共同政策提言や資源動員を追求することは不可欠です」と付け加えました。

 

グテーレス高等弁務官は、難民の持続可能な帰還と再統合に向けた、アフガニスタンの新しい国家統一政府の主体性とコミットメントに勇気づけられたと述べ、国際社会にその取り組みを支援するよう繰り返し呼びかけました。

 

「アフガニスタンの人々がふるさとに帰還し、安全と尊厳の下で生活を再開するのに十分な環境を作り出すアフガニスタン政府の取り組みへの支援を、国際社会が強化するのは極めて重要なことです」と述べました。

 

アフガン難民の自主帰還に向けた取り組みと資金の確保

パキスタンは現在、150万人の登録されたアフガン難民を受け入れています。その難民人口は世界的に見ても最大規模で、滞在は長期化しています。このうち67%は都市部や周辺都市地域に暮らしていますが、33%は今も、特設された難民村にとどまっています。パキスタン国内では、およそ100万人の登録されたアフガン難民がカイバル・パクトゥンクワ州に暮らしています。

 

2002年以降、380万人を超えるアフガン難民が、UNHCR史上最大規模の自主帰還事業による支援を受け、パキスタンからふるさとに帰還しました。

 

アフガニスタンでのコミュニティに根ざした強固な開発イニシアティブを補完する「自主帰還・再統合強化パッケージ(EVRRP)」の導入は、自主帰還の促進と、アフガン難民の持続可能な再統合の支援に役立ちます。自主帰還の促進とアフガン難民の持続可能な再統合は、2015年から2017年に第2段階の実施に入る「アフガン難民のための解決戦略」の望ましい解決策であり、重要な目的です。

 

EVRRPと包括的な「アフガン難民のための解決戦略」を実施する資金を確保するために、アフガニスタン政府の主導により、パキスタン政府の支援とUNHCRの後押しを受け、新たなドナー国や既存のドナー国と共同で積極的な資源の動員が進められています。これらの取り組みの重要な第一歩として、2015年8月末に、湾岸協力会議加盟国への共同ミッションが予定されています。

 

グテーレス高等弁務官はこの3日間で、パキスタンのナワズ・シャリフ首相やラザ・ラバーニ上院議長をはじめとする政府高官らのほか、各州当局、ドナー国の代表、国連諸機関の代表、市民団体、難民の長老らと一連の会合を行いました。

 

詳細はこちらから。(英文)

 

 

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