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避難中のイラク人は難民キャンプで安全と物資を求める

紛争を逃れて家族で避難生活

7児の母であるライラは、家族がこの冬の寒さをしのぐための防寒材などが入った箱を開けています。

7児の母であるライラは、家族がこの冬の寒さをしのぐための防寒材などが入った箱を開けています。

イラク国内避難民3000人以上が、2014年北部・中部イラクで起きた紛争によって避難を余儀なくされた200万人に対して開かれた避難所Arbatキャンプに3か月間住んでいます。

 

40歳のライラ、彼女の夫カラフと7人の子どもを含めて660世帯からなります。Sinjar出身のライラ一家はイラクの他の都市での軍事侵攻から逃れるため、8月に北部イラクのクルド地域に避難して来ました。

 

冬が訪れ難民キャンプへ

ライラ一家は窓もドアもない建設中の建物に住んでいましたが、2014年12月初頭に気温は下がり始め、月額200ドルの家賃も払うに耐えなくなり、ライラとカラフはイラク内で増加中のテント暮らしの難民キャンプのひとつに移住することを決めたのです。

 

気温が下がり続け、求人市場が冷え込むにつれ、何千人もの国内避難民がライラ一家と同様の動きをしています。

 

理想とかけ離れた現実

テレビや衛星テレビ用アンテナ、数袋の衣類、三輪車、冷蔵庫が、ライラ一家が今は自宅と呼ぶArbat難民キャンプにある2つのUNHCRテントの外側に積み重ねられています。「難民キャンプのテントはお金のない人やこの場所以外に行き場を失った人のためにあるのです」とSinjarで建設作業員をしていた46歳のカラフは言います。「難民キャンプで生活することに専ら愚痴をこぼす人たちは、よほど別の場所で生活する余裕があるのでしょう。」

 

ここArbatには水、トイレ、電気、子供たちの居場所、毎月の食糧配給があります。しかしこれは理想からはほど遠いものです。イラクの至る所にこのような難民キャンプではお湯が不足しており、学校はまだ企画段階です。地面はたいてい、泥だらけです。

 

Arbatは避難を余儀なくされたイラク人のために、国のあちこちに開かれた24か所ある難民キャンプの1つに過ぎません。さらに17か所の難民キャンプは建設中で、そのほぼすべてが1月末までには完成する予定です。16万人以上が難民キャプで暮らしていますが、その数は数週間のうちに倍以上になる見込みです。

 

現在ほとんどの避難民が学校からは出ましたが、何万人もの人びとが親せきのもとに身を寄せたり、建設中の建物や賃貸住宅、集団施設で今なお暮らしています。

 

UNHCRの防寒支援

11月の時点で、避難民200万人の約40%は標準以下の避難所で生活していました。UNHCRとその他援助機関はこの避難民が冬の間、暖かく乾燥した状態を維持できるよう優先しました。

 

「私たちはここにある時計と競争をしているのです」とネイル・ライトUNHCR駐イラク事務所代表は言います。「私たちの計画はかなり進んでいますが、ニーズのある避難民の数と、彼らがイラク中の約2000か所に広がっている現実が立ちはだかっています。」

 

何千もの住宅や集団施設の風雨対策が進行中である一方、2014年11月初頭からUNHCRはイラクに2万5000個のテント、防寒器具をパキスタンの工場からを空輸する支援を行っています。数千個はすでに難民キャンプの人びとへ各テントに配布されています。優先されるのは雪の降る標高が高い場所に住んでいる人びとを助けることです。

 

これらのキャンプの一つがArbatです。彼らがここに移住してきた2014年12月上旬、ライラ一家は防寒器具を受け取りました。30分間で、テントの中にテントを組み立てるため、ポリスチレン製の床パネルや壁に沿って掛ける繊維ライナーを広げました。

 

ライラは、難民キャンプでの生活は理想とほど遠いものの、この冬は暖かく乾いた環境で暮らせると話します。

 

 

詳細はこちらから(英文)

 

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