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支援の現場から

「暴力が私たちの未来を左右してはなりません」
中央アメリカから、愛をこめて

エルサルバドルの少年が、彼のコミュニティーをギャングの暴力から守るために働いています

ジョーズ*は、サンサルバドルの外れで暮らしている若い国内避難民です

大人たちは時に、10代前半の頃を人生の最も素晴らしい時期として思い返します。彼らが若く、のんきで、自由であった時。失敗することも、将来に向けて学ぶこともできた時。しかし、ジョーズのような少年たちは、のんきであること、自由であること、あるいは失敗するということは選択肢にないのです。

 
ダイアナ・ダイアズ サンサルバドル(エルサルバドル)、2019年7月12日 ― 「エルサルバドルでは、若いということは危険となり得るのです」と、彼は説明します。「外に出ると、ギャングがあなたを脅します。自分たちのためにお金を集め、警察が来た時には知らせるというように、彼らに都合の良いことをやってほしいのです。」

 
加えて、「少女たちはしばしばギャングのメンバーと性的な関係を強要されたり、少年は麻薬を取引させられたり、走り使いさせられたり、グループのメンバーになることを強要されます」と、彼は言います。「とても難しい決断です。もし断れば、彼らに脅されたり、家族が傷つけられたりします。」

「私たちは希望を捨てることはできません。夢を実現することができます」

昨年1年で、政府は住民10万人に対して50.3人の殺人があったと発表しました。つまり、毎日平均9人がエルサルバドルで殺害されているということです。たった600万人強の人口ですが、エルサルバドルは世界の中で最も暴力の多い国です。残忍にもギャングが領域を支配しようと抗争しているため、強奪、レイプ、ハラスメントが罰せられることなく日常化しています。

 
このように絶えず続くテロ行為により、何千人ものエルサルバドルの人々が家を追われました。UNHCRの支援を受けた政府の調査によると、2006年から2016年の間に、月に平均600人近く、7万1,500人のエルサルバドル人が国内で避難を余儀なくされました。彼らの中には、犯罪に携わるギャングを手助けすることを断わった場合にコミュニティーを離れるか、殺されるか、という厳しい選択に直面した、何千人もの勇敢な少年や少女もいます。

(動画右下の設定で字幕をオンにしていただければ、日本語字幕が表示されます)

ジョーズ自身は隣国に2回避難しましたが、2回とも送り返されました。現在、彼は、他の人々が暮らすことができるように自分のコミュニティーをより安全にしようと努力しています。

 
「この状況が続いてはならないと決めたのです。」と、彼は言います。「暴力が私たちの未来を左右してはなりません。私たちは、危険に直面しても、自分たちの生活の支配を取り戻さなければなりません。」

 
UNHCRは、エルサルバドルの避難民にとってより安全な生活をもたらすイニシアティブを促進するために、人権機関や開発機関、そして政府と共に活動しています。

 
「私は、小さなビジネスを始め、それを活発化させていくための講義に参加している若者のグループに属しています」と、ジョーズは言います。「これが、再び希望を得るための助けになりました。」

 
彼は、時々恐怖に脅かされながらも、前を向くと決めています。「私は、絶えない恐怖の中で生きていますが、私たちには未来があるということを知る勇敢な少年や少女のうちの一人です。私たちは希望を捨てることはできません。夢を実現することができます。」

UNHCR、エルサルバドル政府や地域パートナの支援により、サンサルバドルで美容室を始めたジョーズ

エルサルバドルでの危険な生活

サルバドル政府に対し、国内での避難状況を認識し、その影響を緩和するために適切な措置を講じるように指示した、2018年の憲法裁判所の判決の結果、国内避難民に対する保護や長期的な解決方法の提唱がかなり強化されてきました。

 
UNHCRとエルサルバドルの政府機関は、避難したコミュニティーや、避難する危険性のあるコミュニティーで、保護の必要性のある人々を見つけたり、危険にさらされた人々が安全に生活し、自立できる機会を得ることを助けるコミュニティー密着型のプログラムを行ったりしています。

 
※個人が特定されないよう、名前を変更しています。

 
Diana Diaz

 
原文はこちら(英文)
“Violence must not dictate our future”

中米―メキシコ緊急事態 国境に押し寄せる難民・庇護申請者

国境を越え庇護を求めていのは、非常に弱い立場に置かれた人々であり、また、大移動する人の中には、10代前半の子どもたちが多く含まれています。暴力から逃れる子どもたちをご支援ください。

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