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コンゴ東北部での攻撃によって何千人もの人々がウガンダへ避難

ウガンダへ渡ったコンゴからの難民が、イトゥリ州(コンゴ民主共和国)での残忍な攻撃について語ります

モーセ(8歳、右)- コンゴ東北部での武装勢力の攻撃により、今月にウガンダに到着した難民、6,000人のうちの一人

サムエル・ヌガブと彼の家族は、農業用の刃物を持った集団がコンゴ民主共和国のイトゥリ州にある彼らの村を攻撃したことにより、2月に故郷から避難しました。この攻撃をきっかけとして、シェルターを求めて不安と恐怖の数か月を過ごすことになりました。

 
カゴマ受け入れセンター、キャングワリ(ウガンダ)、2019年6月26日 ― 「彼らはすべてを略奪し、焼き払い、男性から女性、子どもまでを殺したのです」と、サムエル(32歳)は語りました。

 
サムエルと妻、3人の幼い子どもたちは、近くの町で十分な食糧や水がないまま何か月も過ごし、外で眠りました。その状況は非常に耐えがたいものであったため、サムエル夫婦は年長の子供たちを隣の村に住む祖母のところに預けることを決めました。夫婦は自分たちの家へ帰り、戻るのに安全であるかを確かめに行きました。彼らは、村が破壊され、家が灰になった光景を目の当たりにしました。

 
サムエルと妻は、生活を立て直している最中に再び攻撃を受けました。

 
サムエルは、「破壊された村に帰ることはもう選択肢にありません。私たちはウガンダへ避難する人々の集団に加わりました」と言いました。彼は、妻と子どもと共にアルバート湖を安全に渡ることができるよう、お金を借りてボートを使いました。他の子どもたちを呼ぶ時間はなく、サムエルは彼らの運命を心配しています。攻撃を受けた時、その子どもたちはローゴという村に住む彼らの祖父母と共に暮らしていました。

 
コンゴ東北部のヘマとレンドゥのコミュニティー間で新たな衝突があったとの報告に続いて、今月には、7,500人に上る難民がウガンダに到着しました。さらに、30万人を超える人々が国内での避難を余儀なくされており、平均して1日に311人の難民が国境を渡り、その数は先月の2倍になりました。

「破壊された村に帰ることはもう選択肢にはありません。私たちはウガンダへ避難する人々の集団に加わりました」

サムエルが語ったことは、ウガンダに到着した難民や庇護申請者が、洋服以外にはほぼ何も持たない状態であったという事実を表しています。そして、避難してきたすべての人が、武装集団が村から村を周り、略奪し、家を焼き払い、男性から女性、子どもまでを殺していくという残忍な事実を語っています。中には、湖を渡って避難しようとしているところを武装勢力に阻止されているのを目撃した、と証言した難民もいました。

 
ウガンダでは、UNHCRは首相府や人権諸機関と協力して、新たに到着した難民を受け入れ住む場所を提供するために、一時的滞在や受入れ施設の規模を拡大しています。

暴力行為から逃れ、野外での避難生活を強いられるコンゴ国内避難民(※8月1日の様子)

難民がアルバート湖に到着すると、近くの小さな漁業村・セバゴロの一時滞在センターに運ばれ、初めにエボラ熱の検査を受けます。その後、難民は45キロメートル離れたカゴマ受け入れセンター地区まで移送されるのです。

 
しかし、新たな難民の到着により、受け入れセンターは非常に混雑しています。現在、4,000人近くの難民が避難していますが、当初は2,500人ほどの避難施設として建てられたものです。UNHCRと首相府はカゴマ・センターにいる難民を、キャングワリ難民居住地に定期的に移送しています。そこでは、難民に、土地の区画、シェルター建材、調理器具、新しい家を建てるための工事具が与えられています。

 
しかし、その場所の混雑が大きな課題となっています。サムエルと妻、子どもたちは現在、一時的にカゴマ受け入れセンターに避難しています。それぞれに小さな布団が与えられていますが、枕や毛布はありません。

 
「私の家族は雨風をしのぐ屋根があり、食べるものがあります。私はそのことが嬉しいです」と、ハリエットは言いました。

 
ウガンダは、アフリカの中で最も多くの難民を受け入れており、その数は120万人を超えています。そのほとんどは南スーダン出身ですが、約27%はコンゴ民主共和国から来ています。

 
しかし、資金不足により、受け入れに影響が出ています。ウガンダの難民対処計画に必要な9億2,700万米ドルのうち、2019年6月までに集まった資金はたったの16%でした。UNHCRやパートナー機関がウガンダの難民対処計画を支援し、最も基本的な救命援助を届けていくためには、よりグローバルな規模での支援が不可欠なのです。

学校に避難した家族「着の身着のままの状態で逃れざるをえなかったのです」と語る(※8月1日の様子)

 
Duniya Aslam Khan

 
原文はこちら(英文)
Attacks in north-east Congo force thousands to flee to Uganda

コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の状況について
(7/19追記)

世界保健機関(WHO)はコンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱について“国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)”と宣言しました。6月25日付の発表によると、エボラ出血熱のケースが計2,227件確認され、死亡者数は1,531人にのぼっています。また、多くのコンゴ難民が避難する隣国ウガンダでも、5件の感染が確認されています。

 
コンゴ国内では、本ページでお伝えしました通り、イトゥリ州で6月初旬に30万人以上が暴力行為により避難を強いられ、北キブ州では過去3か月で約50万人が武装グループによる攻撃で家を追われています。多くの人々が家を追われているこの地域でエボラ出血熱の発生と事態の悪化が報告されており、紛争の被害に遭った人々への援助と同時に、エボラ出血熱への対応が急務となっています。

 
UNHCRはコンゴや近隣国の政府、そして国連諸機関と協力して、現地における緊急予防対応に尽力しています。目下、難民、国内避難民がエボラ出血熱に感染したケースは報告されていませんが、人口が密集する受け入れコミュニティーや居住地における感染を防ぐため、以下のような緊急対応を実施しています。

UNHCRの主な緊急援助活動

コンゴ・イトゥリ州にて、エボラ緊急援助物資を提供するスタッフ

難民、国内避難民、そして受け入れコミュニティーの人々の命を守り、事態の悪化を食い止めるため、ご支援者の皆様のさらなるご協力が必要です。感染拡大を防ぐため、UNHCRはキブ州、イトゥリ州が接する国境での検診を進める等、緊急対応を実施しています。どうぞ、今すぐのご支援をお願いいたします

戦闘の続く南スーダンとコンゴ民主共和国

コンゴでは実に25年以上も戦闘が続いていることをご存知でしょうか?どうぞ、UNHCRと一緒に難民の命を守り、未来を支える力になってください。

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