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支援の現場から

バングラデシュで声をあげる
ロヒンギャ難民女性

安全を求め避難したバングラデシュで、女性の難民たちは区画リーダー、教師、さらには道路工事作業員として重要な役割を担っています

ロヒンギャ難民のタンシマとアミラは、バングラデシュのクトゥパロン難民キャンプで区画の代表に選出された

 

キャンプ責任者事務所の満員の会議室で、ロヒンギャ難民のタンシマ*は挙手し、コミュニティのために発言します。

 

コックスバザール(バングラデシュ)2019年3月8日 ー 「私たちはもっと街灯が必要です」と述べた28歳のタンシマは世界最大の難民居住地で選出された、区画の副リーダーです。そこには62万人の人々が住み、その半分以上は女性と女児です。「街灯が増えることでトイレへ行きやすくなるし、お店は暗くなってからも営業することができるでしょう」と彼女は付け加えます。

 

「私たちは人々の代弁をする、コミュニティの声です」

 

広がる難民キャンプの彼女の区画で、隣人によって選ばれたこの3人の子どもの母親は、援助物資配布へのアクセスから、子どもたちのためのサービスや遊び場についての質問までに及ぶ、彼らの懸念を聞くために住民と定期的に会います。

 

それから彼女は他の選出されたブロックリーダーと一緒に、居住地を運営するバングラデシュ当局と彼らを支援する援助機関に難民の見解を提示します。

 

「私たちはコミュニティの声です。彼らに代わって政府担当者、国連および人道的パートナーと話し、人々の声が確実に届くようにしています」と彼女は言います。

 

数十年に及ぶ迫害と暴力に続いて、2017年8月に始まったミャンマー北部のラカイン州での致命的な弾圧から、約74万人の国籍を持たないロヒンギャ難民が逃れてきました。

 

6,200人の女性、子ども、男性が住んでいる彼女の居住区画の代表としてのタンシマの役割は、一度も学校へ行ったり、自由に移動したり、仕事を得たり、発言したりする機会がなかった、ミャンマーでの彼女の人生とは全く対照的です。

 

「これは私にとって新しい経験です。私はコミュニティで尊敬されています。人々は私の忠告に耳を傾け、委員会として、私たちは協力して調整します」と彼女は言います。

 

早朝から、彼女は他の3人のブロック代表と一緒に竹とプラスチックの屋根の家々を訪問します。各区画に男性2人と女性2人の代表がいます。彼らはコミュニティの尊敬されるリーダーとして、家庭内暴力や家族の確執を仲裁し、公衆衛生や災害の起こりやすい地域での緊急事態への備えなどの重要な問題についての啓発に努めます。

 

この役割で成長しつつ、彼女は夫のセリムの全面的な支援を頼りにしています。 「私は妻が地域社会を助けるために働いていることに賛成です」と彼は言います。 「彼女は私たちの家族やコミュニティに不可欠です。働いてもかまわないのではないでしょうか?」

 

UNHCRは、バングラデシュの居住地におけるガバナンス体制への女性の関与とそこでの活動の全てを積極的に支援しています。

 

増加している重要な役割を果たす女性の一人である20歳のヌール・ビガムは、UNHCRが資金提供し、バングラデシュの非政府組織BRACが運営する2階建ての新しい非公式学習センターで1年生と2年生を教えています。

 

「故郷では、私は移動制限のために10年生しか修了できませんでしたが、私はビルマ語と数学がとてもよくできました」と、バングラデシュの女性教師と一緒に仕事をしているヌールは言います。

 

「私は自分の知識を共有するのが大好きです。
ここは私にとってもう一つの学習経験です」

 

「私は自分の知識を共有するのが大好きです、ここは私にとってもう一つの学習経験です。私は英語の先生から英語を学んでいます」と彼女は言います。

 

センターで彼女と一緒に仕事をしているのはロヒンギャの教師サミアです。1歳の娘がいる既婚者で、彼女は数学とライフスキルを教えています。居住地では難民にとって状況は非常に困難なままですが、彼女は少なくとも自分の子どもたちのための未来を夢見ることができます。

 

「私の娘のために必要なことは、良い教育です」と彼女は言います。

 

この居住地の3万人以上の難民女性が世帯主です。 アミラのような多くの人にとって、自分自身と扶養家族の基本的なニーズを満たせることが重要です。

 

レンガ舗装された道路の改良、地面の平準化、道路脇の美化と緑化、土のうや石の移動など、この20歳の女性は6人の労働者と並んで仕事をしています。

 

その役割として、UNHCRはこの居住地の女性たちと肩を並べて立ち、女性たちが力をつけられるさまざまな役割を担うことを支援し、見通しが立たない避難生活を意味のある生活に変えています。

 

* 個人情報の保護のため、難民の名前は全て変更されています。

 

Firas Al-Khateeb

 

原文はこちら(英文)

Rohingya refugee women raise their voices in Bangladesh

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