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支援の現場から

紛争にも脊髄の障がいにも負けず、
あるコンゴ難民はケニアのカクマ難民
キャンプで仕立て屋事業を成功させました


ホタはケニアのカクマキャンプにある、彼女のお店でドレスを縫う。そこでは7人の難民を雇っている。

 

ホタ・ビクレは、ミシンの針の下で鮮やかな色の布を巧みに扱います。生地は徐々に美しい服の形になっていきます。

カクマ(ケニア)2018年12月3日 ― 一番の顧客の一人である南スーダン難民のメアリーが店内に歩いて入ってくるので、彼女は縫製を中断します。美しい赤紫色のドレスを指でなでて、メアリーはハンガーからそれをはずし、試着するため裏の部屋に持っていきます。

「私が彼女のことを好きなのは、約束を守るからです」とメアリーは熟練の仕立屋がたった二日で仕上げたドレスに光を当てて見せながら言います。ホタはさらに別の顧客を満足させることにも成功しています。

 

 

「私はよく学校を休んでいました」

 

ホタは、コンゴ民主共和国(DRC)出身の難民で、ケニアのカクマ難民キャンプに住んでいます。彼女は衰弱した脊髄の状態で暮らし、若い頃から腰は曲がり動きが制限されていました。

 

「私が8歳のときに、脊髄に影響を与えた骨の結核を発症しました」と彼女は説明します。35歳で2児の母親は、当時小学校3年生でしたが、病のために勉学にとても苦労しました。

「私はよく学校を休んでいました」と彼女は言います。 「ついに6年生になると、私は全く学校に通わなくなりました。」

 

しかし、ホタの偉大な決意と針の技術で、彼女は困難に打ち勝ちました。 2012年にDRCの紛争によって住居を追われた彼女はカクマに逃れ、到着してほんの数か月でドレスメーカーとしての仕事を見つけました。

 

「私は稼ぎのうちのほんの少しを使い、残りのお金を貯めました」と彼女は回想します。7か月間の長時間労働の末、ホタは自分のミシンを買うのに十分なお金を貯めました。彼女は仕立ての仕事を始め、すぐにもうひとつのミシンを買いました。

 

3年後、彼女はUNHCRのパートナーであるAction Africa Help Internationalを通じて1,000米ドルの融資を受けることができました。

「私は他の機械を2台購入し、生地の在庫を増やしました」と彼女は言います。

 

今日、ホタの粘り強さと勤勉さは報われました。彼女はミシンを7台持ち、7人の仕立人を雇い自からが訓練しています。彼女は、それぞれが縫う服の数に基づいて手数料を支払っています。

 

ビジネスが繁盛する一方、体調のせいで彼女自身が縫うのは難しいことがしばしばあります。彼女は主に生地を切断することに集中し、仕立て人たちが縫製のほとんどをおこないます。

「時にはとても大変ですが、子どもたちは私に頼っているので、彼らのためにがんばらなければなりません」と彼女は言います。

 

「ほとんどすべてのクライアントは満足したお客様によって紹介されています」

 

彼女の顧客のほとんどは難民ですが、カクマで働く様々な人道機関のスタッフを含むケニア人の顧客もいます。
「マーケティングは口コミによるもので、私のほとんどすべてのクライアントは満足したお客様によって紹介されています」と彼女は説明します。

 

今年、UNHCRをはじめとする国連機関は、障害者の国際デーにあたり、障がい者の能力を開発するとともに、包括性と平等の確保に努める日になることを目指します。カクマでUNHCRは、さまざまな機関による障がい者へのサービス提供を調整しています。 UNHCRのパトリス・アウォンソウ上級保護担当官は、これらのサービスにより、障がいを持つ難民が確実に力をつけていると述べています。

 

UNHCRとそのパートナーたちは、ホタのような難民がこのプロセスにしっかり含まれるように懸命に働いています。「キャンプで彼らが直面する課題の中には、参加できない、または活動に完全に含まれていないこと、コミュニティに完全に受け入れられていないことがあります」とアウォンソウは説明します。これに対応して、UNHCRは、障がいを持つ人々を援助する人々の能力を築くために活動する特定の地域支援グループや地域に根差した団体の設立支援や運営支援をおこなっています。

 

「地域社会において意識を高め、障がい者の権利を擁護しています」とアウォンソウは付け加えます。

 

支援の充実に取り組む間にも、ホタのような難民は、地域社会の他の人々に影響を与え続けます。

 

Rose Ogola

 

原文はこちら(英文)
Congolese tailor with disability stitches new life in Kenya

 

 

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