国連UNHCR協会は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の公式支援窓口です。 《寄付は税控除の対象になります。》

  • 0120-540-732(平日10:00-19:00)
  • メニューを開く

支援の現場から/最新ニュース

中米からの大移動中、最も弱い立場に置かれた人々の中にいる独りぼっちの子どもたち

UNHCRはグアテマラとメキシコ南部にいるホンジュラスからの難民・移民に、シェルター、食糧、その他の援助物資を提供しています

メキシコ国境のスチアテ川域で支援活動をするUNHCRスタッフ

タパチュラ(メキシコ)2018年10月24日 ― 街のギャングのメンバーがホンジュラスの家族の家に火をつけた時、エドアルド(16歳)には命がけで逃げる以外の選択肢はありませんでした。

 
「家が燃えているのを見た時、自分達の番号が呼ばれたことはわかっていました。私たちの運も尽き、逃げる時だったのです」と彼は言います。

 
故郷のコロンで、殺されるかもしれない、ギャングに徴集されるかもしれないという、常に恐怖につきまとわれた生活の後、彼と従兄弟たちの集団は、安全を求めて中米から北へ歩き、ヒッチハイキングする何千人もの子ども、女性、男性の“大移動”に加わりました。

メキシコ南部タパチュラに集まった難民・庇護申請者など

近隣国のグアテマラ、エクアドルを越えた後、従兄弟たちはメキシコへたどり着くためにスチアテ川の橋を渡ろうとする難民・移民の大行列の先頭にいました。その時、当局が国境を閉じ、乱闘が起こったのです。

 
「自分は無力で、どの国にも必要とされていない、と感じました。彼ら(メキシコ当局)が私たちを送り返すと思ったのです。その時、僕の悪夢は始まったのです」と彼は回想します。

「自分は無力で、どの国にも必要とされていない、と感じました。彼らが私たちを送り返すと思ったのです」

エドアルドはメキシコへの入国が認められて、メキシコでは庇護申請をすることができました。

 
大移動の集団が国境に到着したことに引き続き、10月18日以来、UNHCRはスタッフと物資をメキシコ南部に送っています。22日には、スタッフ45人がチアパス州タパチュラにいて、その他のスタッフも途中のルートにいます。

 
エドアルドのような庇護申請者を適時登録するため、UNHCRチームはメキシコ当局を支援し、スタッフと技術的な援助を提供しています。また、UNHCRチームは、最も弱い立場に置かれ、支援を必要としている人々のために、身元確認と照会プロセスを整備し、援助とシェルター設置の範囲を拡大しています。

メキシコ南部タパチュラの公園で休むホンジュラス難民や移民と話をするUNHCRスタッフ

「現在、UNHCRは、大移動している人々が危険にさらされながら進む地域で進展しつつある人道的な状況、よくある誘拐、安全上のリスクを懸念しています」と、今週初めにジュネーブにて、エイドリアン・エドワーズUNHCR報道官がニュースメディアに語りました。

 
「状況の安定化が急務です。庇護申請者のみならず、移動している人々へも、適切な受け入れとその他の条件が整うことが重要です」と彼は付け加えました。

 
約7,000人以上の規模と推計される“大移動”は、この地域における今年2回目の大規模な行進となります。1回目は、4月にメキシコで起きました。グアテマラでUNHCRはテクン・ウマンの国境を監視しています。スタッフは人々のニーズを見極め、パートナー団体とともに、最も支援を必要としている人々へ、人道援助を実施しています。

「状況の安定化が急務です」

さらに、UNHCRは最も弱い立場に置かれた人々を特定し、彼らに最良の選択肢を助言しています。こうして、保護者がいない、または親と離ればなれになった子どもたちがグアテマラで庇護申請という選択をできるようになるのです。また、UNHCRは、グアテマラからの帰還や国外追放を監視し、帰還が自主的であるか、そしてノン・ルフールマン原則*が順守されているかを確認しています。
* 難民条約第 33 条(1)に規定されている、もっとも重要なのは難民は彼らが迫害の危険に直面する国への送還に対する保護を享受すること、という原則。

 
大移動の中で旅をする人々のほとんどは家族単位で、多くは乳児や幼児を伴っています。熱帯のチアパス低地の熱さは極端なため、スタッフは彼らの健康状態を特に懸念しています。チアパスの気温はこの週、32度まで上昇し、湿度も高いです。

 
一方、ホンジュラスでは、パートナー団体とサン・ペドロ・スーラ事務所を通して、UNHCRはグアテマラ国境の状況を監視するとともに、大移動の中から帰還する人々が安全に受け入れられていることを確認するため、当局とともに尽力しています。

 
「UNHCRは、この大行進の中には本当に危機的状態にある人々が含まれていることを、このルート沿いの国々に思い出してほしいのです」とエドワーズ報道官は強調しました。「どのような状況の中でも、帰還や国外追放の決定がなされる前に、人々が庇護を申請し、国際的に保護される機会をきちんと与えられることが重要です。」

 
エドアルドは最近、メキシコ南部で食糧と健康診断、シェルター支援を受けました。彼の庇護申請が進むほど、街のギャングの危機にさらされたままでホンジュラスに残ることを選択した彼の姉への思いはつのります。

 
「姉と私はとても仲が良いので、毎日、姉の声が聞けないことが最も寂しいです」と彼は言います。「いつか、彼女の運も尽きるのではないかと心配しています。」

 
Maria Rubi

 
原文はこちら(英文)
Lone children among most vulnerable in human ‘caravan’

中米-メキシコ緊急事態 国境に押し寄せる難民・庇護申請者

エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラといった中央アメリカからメキシコ・アメリカへ向かう人々が、今、国境へ押し寄せています。彼らはギャング等の暴力や迫害から命がけで逃れ、国際的保護を必要とする、非常に弱い立場に置かれた人々です。どうぞ今すぐ、ご支援ください。

※当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は税控除(税制上の優遇措置)の対象となります

一覧ページへ戻る

国連UNHCR協会について
UNHCRを知る
UNHCRを支援する