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支援の現場から/最新ニュース

今この時、いかに危険だとしても、南スーダンは私がいるべき場所です。

UNHCRのほとんどのスタッフは、現場(フィールド)にいます。人道的な活動に携わる者にとって最も安全性が低い国のひとつである南スーダンで、広報官をしているウィジン・ビョンをご紹介します

南スーダンで母親の隣で赤ちゃんを抱きかかえるウィジン・ビョン広報官

韓国出身のウィジン・ビョンは、南スーダンでUNHCR広報官として働いています。この国では、2017年に援助活動に携わる職員が射撃、子どもの誘拐、暴動など46回もの主要な攻撃の標的にされました。リスクがあるにも関わらず、ウィジンは滞在期間の延長を決めました。以下、彼女がその理由を説明しています。

 
ジュバ(南スーダン)2018年8月17日 ― この2 年間、私は南スーダンで働いてきました。ここは、人道的な仕事をするには世界で最も危険な場所の一つです。2013年12月に紛争が始まり、援助活動に携わる93人が命を落としました。5月には、60人が拘束され、その中の28人がこれまでに解放されました。

 
このようなニュースにぞっとしました。私にも簡単に起こりうることです。これが、世界で最も紛争が多い地域で援助活動に携わる者にとっての現実です。

 
援助活動に携わる者として、私たちはいつも緊急事態に備えています。全員が下着、携帯充電器、パスポートのコピー、現金、歯ブラシと歯磨き粉などの基本的な生活用品を揃えた“避難キット”を持っています。

「女性であるがために、きつい時もあります」

南スーダンの難民キャンプで女性たちに写真を見せるウィジン・ビョン広報官

南スーダンで人道的な活動に携わる職員であることは、難しそうに見えるかもしれません。女性であるがために、きつい時もあります。それでも、私はここにいます。UNHCRの同僚である女性85人がこの国の至るところで働いているように。

 
2年前、南スーダンのマバン郡で働くと決めてから、私は常に恐怖と隣り合わせの日々を送っています。2016年にジュバで援助活動に携わる女性が立て続けにレイプされてから、その恐怖は多くの女性の同僚たちの心により重くのしかかりました。

 
そしてずっとこの恐怖を抱えるものの、私は南スーダンにあと2年いることに決めました。なぜって?

 
南スーダンで、私は人間の最も良いところと悪いところの両方を見てきました。全てを失っても笑顔を忘れない人々のもとにも訪れました。彼らの姿は、私に人生で重要なこと、そして私たちが当たり前だと思っている1つ1つのこと、例えば家族、友達、教育、電気、夜に外を出歩くことまでもが当たり前では無いのだと気付かせてくれました。

南スーダンの難民キャンプで難民の子どもたちと話すウィジン・ビョン広報官

しかし私がここにいる一番の理由は、日々を共にしてきた同僚たちです。私たちには、本当に強い結束力があります。普通に過ごしている時も働いているときも、いつも危険と隣り合わせであることを皆が理解しているので、強い絆で結ばれているのです。

 
これは仕事の域を超えています。現実の恐怖が私たちに深い影響を及ぼしますが、共に働くことによって、悲しみや怒りを何か生産的なものに変えることができます。

 
私たちは、女性として、人道支援に携わる者として、そして人間として、家族のこと、子どものこと、日々の葛藤や挑戦についていろいろな話を共有しています。

 
南スーダン人の同僚から、数えきれないほどの話を聞きました。その多くが子どもと離れて暮らさなければならない母親で、安全面を考えて家族を国外に逃がしたそうです。一番辛いことは自分のいのちの危険ではなく、子どもたちから「次はいつ会えるの?」と聞かれた時の気持ちだと話します。

「共に働く時ことによって、悲しみや怒りを何か生産的なものに変えることができます」

最近、副高等弁務官のケリー・クレメンツが、南スーダンを訪れました。このUNHCRで最も上位の女性スタッフと会えたことは、とても感動的でした。

 
彼女は難民と国内避難民の女性の隣に座り、安全面のリスクや性的暴行、ジェンダーの問題、DVについての彼女たちの話に耳を傾けていました。彼女は、女性たちが持つ立ち直る力を称え、お互いの身を守る為に一緒に働こう、と励ましました。

 
さらに女性職員にも時間をさき、私たちにキャリア・アドバイスを提供し、質問があるなら答えたいと言ってくれました。多くの女性職員は、自分のメンターやロールモデルを探しています。もし彼女が私たちに耳を傾け、アドバイスをくれるなら、私たちのキャリアに大きな影響を与えるでしょう。

 
UNHCRは、世界450か所以上に活動拠点を持っています。紛争が今まさに起こっている国で、女性職員はマイノリティです。「私たちは南スーダンのような地で、あなた方の力を必要としています。私たちがより強い組織として人々に手を差し伸べられるように」とクレメンツは語りました。

 
仲間が人質にとられたり、殺されたりすることはショックで悲しいことです。それでも私は、難民や国内避難民が家や生活を再建できるように、行動し続けます。今、いかに危険だとしても、南スーダンは私がいるべき場所なのです。

 
UNHCRは、戦争や迫害によって家を追われた人々を助ける活動を128か国で行っています。本部はジュネーブにありますが、1万5,000人のスタッフのうち87%は、難民助けるために現場で働いています。この記事は、UNHCR職員や仕事を紹介するシリーズのひとつです。

南スーダンで母親の隣で赤ちゃんを抱きかかえるウィジン・ビョン広報官

Eujin Byun

 
原文はこちら(英文)
‘Right now, despite the danger, South Sudan is where I belong’

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