国連UNHCR協会は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の公式支援窓口です。 《寄付は税控除の対象になります。》

  • 0120-540-732(平日10:00-19:00)
  • メニューを開く

支援する・参加する・広める/学校・団体のご支援

「難民についての教材活用セミナー」

実施報告【東京にて初開催】

 

国連UNHCR協会が初めて企画した「難民についての教材活用セミナー」が、2017年7月29日(土)にウェスレーセンター(東京都港区)にて実施されました。

 

参加者の大部分は、小学校、中学校、高校、大学で教壇に立っている方々で、教科は社会科、世界史、地理、英語、家庭科、日本語、福祉などで多岐にわたり、養護教諭の先生や、はるばる秋田や長野から日帰りで参加された先生もいらっしゃいました。

 

まず、自己紹介として「氏名、所属、今日のセミナーに期待すること」を全員が20秒で発言してから、セミナーは始まりました。

 

「UNHCRの歴史と難民問題の現状」に関しては、参加者全員に配布された『難民についての授業の手引き』暫定版に記載されている内容を補完する形式で、職員の中村による講義があり、その後に活発な質疑応答が行われました。

次に「教材の紹介と学習の視点」を職員の天沼が担当し、午後に体験するワークショップが誕生した背景や、学生団体SOARによる実践例などが紹介されました。

 

1時間の昼休みの後、まず「いのちの持ち物けんさ」が実施されました。ファシリテーター役を担った学生団体SOAR代表の高橋の誘導に添って、参加者は自分自身を証明するものを書き出して、その内容を3~4人のグループごとに共有するというワークを体験し、その後に質疑応答に移りました。

 

 

実際に実施する場合に配慮すべき点として、「家族、家などという言葉が出るが、学校によっては家族がいない生徒もいるからどういう配慮をしているか」「難民として入ってくる人は隣にいても分からない、万が一教室に難民の生徒がいた場合はどうするのか」など、現場の先生ならではの具体的な質問が投げかけられ、他の先生から「ケースバイケースではあるが、当事者生徒が国際問題にすごく興味を持っている場合もあるので、あえて意識して避けて遠慮するのではなく、ダイレクトに向き合うべきだと考えている」という意見も提示されました。

 

次に、職員の天沼が主導して「あるものないものワークショップ」が行われました。主に小学校高学年向けのワークショップのため、一人ひとりが生徒の年齢になったつもりで参加していただきました。

 

最後に、参加者による相互交流の機会として、一人ひとりが質問あるいは感想を発表しました。以下に、主な発言をご紹介いたします。

 

・難民一人一人の人生のストーリーという観点で考える。誰か一人の登場人物の気持ちに寄り添って考えると良いのでは。

・生徒に教えることで大事なのはジブンゴトに考えてもらうこと。

・学生時代に勉強したときは大きな枠でしかとらえられなかったが、1人1人の問題だと改めて感じた。

・どうしても国際理解だとネガティブキャンペーンになるが、あるものないもので良いものを見つけるのは良いだろうと思った。

・ネガティブなイメージを持たれがちな難民にあって自分に無いものというフレーズは、難民へのイメージを変えるために最後にもっていくと良いと思った。

・難民の人たちにとって幸せになるということはどういうことかを考えさせたい。

・自分の問題に落とし込むことは難しいが、ワークショップでジブンゴトに考えさせる、あるものに目を向けさせるのは良いと思った。

・学校全体でどう問題の扱いを考えるかが課題なのでグローバルシティズンシッププログラムをとりいれて考えたい。

・海外の発展途上国の人にスポットを当てたり、衣食住について話をしたりしたい。満足に衣食住がない人がいるということを伝えたい。

・ストーリーに自分の立場に近い登場人物が出ることがジブンゴトに考えるために近くなる。

 

ご提出いただいたアンケートから、今回のセミナーから得た知識や体験をもとに、各先生方が独自に工夫した授業へと落とし込んでいこうとされている意気込みが伝わってきました。新たな実践例のご報告が寄せられましたら、『学校などでの実践例』ご紹介していく予定です。

ご参加いただいたみなさま方、本当にありがとうございました。

 

札幌・名古屋・大阪・福岡は参加受付中です。

詳細は、こちらをご参照ください。

一覧ページへ戻る

国連UNHCR協会について
UNHCRを知る
UNHCRを支援する