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緊急対応の最中、最初のモンスーンがバングラデシュのロヒンギャ難民居住地を襲う
本稿は、ジュネーブのパレ・デ・ナシオンで行われた記者会見におけるアンドレ・マヘチッチUNHCR報道官による報告の要約です

バングラデシュのシャムルプール難民居住地で、仮設住居の間にある水びたしになった路地で遊ぶ幼いロヒンギャ難民の少年

2018年6月12日 ― 週末、今年最初の豪雨がコックスバザール地区のロヒンギャ難民居住地を襲い、モンスーン(豪雨等を伴う恐れがある季節風)の季節の始まりを告げました。これは、難民にとっても、難民への対応に尽力中のバングラデシュ政府を支援している人道団体にとっても最初の試練です。

猛烈な雨と風速70キロメートルに及ぶ風によって、37か所の地滑りを含む少なくとも89か所の被害が報告され、複数の負傷者と子ども1人の死亡が確認されました。総計で2,500軒近くの難民の家族、つまり1万1,000人に影響が及んでいます。

 
6月10日時点で雨はほぼ降り続くようになりました。バングラデシュ気象局によると、6月10日(日)以来、コックスバザール地区に、約400ミリメートルの雨が降りました。これは、この地域の6月の平均降水量の3分の2に匹敵します。現在、この地域には、2017年8月25日以来バングラデシュに到着した72万人を含む、約90万人の難民が暮らしています。

 
バングラデシュ当局とUNHCR、その他人道団体は、このモンスーンの雨によって発生した事故に迅速に対応しました。対応には、捜索・救助活動、移転作業、シェルター用器具と援助物資の配給等が挙げられます。

 
被害調査によると、シェルター1,000軒以上、水場10か所、衛生設備167か所、保健施設1か所、食糧配給所1か所が被害を受けています。この雨によって、クトゥパロン居住地を通る本道が水びたしになり、一部居住地への車両でのアクセスが一時的に閉鎖されています。

UNHCRとパートナー団体は、バングラデシュ当局を支援し、混雑率の高い難民居住地における地滑りと洪水の危険を軽減するため、日夜尽力しています。しかし、難民の人口、居住地の総面積、険しい地形を考慮すると、この過酷な天候が、さらなる被害、破壊、時には人命損失も起こすことが懸念されます。

 
居住地の空中写真図を基にした推測によれば、約20万人にも及ぶ難民が地滑りや洪水の危機にあり、より安全な地域への移動が必要です。その中でも、4万1,000人が地滑りの高いリスクにさらされています。しかし、丘陸地帯のため、利用できる平地が限られており、危機にあるほとんどの家族の移動が大変困難となっています。現時点で、居住地での地滑りの危険が高い1万4,000人以上が、より安全な地域への移転を完了しました。もっと土地が緊急に必要です。

濁流の川を渡り、向こう岸にたどり着こうとするロヒンギャの少女

移動と援助物資の配給を続けながら、必要となったら利用できるよう、テント1万張、防水シート19万枚、200万個の浄水錠剤等の、追加の緊急援助物資の準備も進めています。また、UNHCRはコックスバザールの常設倉庫に医療テント5張と緊急医療キットも所有しています。

UNHCRチームと、バングラデシュのサイクロン準備チーム及び消防/民間防衛団を含む他団体は、ボランティアの難民とともに、火災予防と初期警告メッセージ、捜索と救助、災害発生準備、サイクロン準備、応急処置、心理的初期援助トレーニングを含む災害準備と訓練を進めてきています。2,000人以上の難民が訓練を受け、今も続けられています。加えて、男性も女性も参加している難民50人の安全ボランティア部隊が、居住地の各セクションで、緊急事態における初期対応のトレーニングを受けました。

 
3月、国連は、ロヒンギャ人道危機に対する共同対応計画を表明し、難民88万人以上とこの危機の影響を受けている地元のバングラデシュ人33万人以上への早急のニーズに応えるため、2018年、9億5,100万米ドル(約1074億6,300万円、1米ドル=113円換算)を要請しました。これまでに、必要額のうちのわずか21%しか集まっていません。人命を救い、モンスーンの季節における難民の生活水準を改善するとともに、適時に援助と保護を提供し続けるために、人道団体は迅速かつ柔軟な資金提供を受けることが重要です。

 
原文はこちら(英文)
First monsoons sweep Bangladesh refugee settlements amid ongoing emergency response

緊急事態 モンスーン豪雨による深刻な被害

豪雨がバングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民移住地を襲い、モンスーン(豪雨等を伴う恐れがある季節風)の季節の始まりを告げました。
ロヒンギャの人々を支援するために、援助資金が緊急に必要です。現地では懸命な支援が続いています。どうぞ今すぐ、皆さまの力をUNHCRにお貸しください。

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