国連UNHCR協会は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の公式支援窓口です。 《寄付は税控除の対象になります。》

  • 0120-540-732(平日10:00-19:00)
  • メニューを開く

支援する・参加する・広める/みんなの声

ミリアム・アーザル:「難民」のイメージは私たちが変える!

「シリアから来たの?難民なの?」

 

日本に来て約三年が経ちました。シリアの紛争のニュースが世界中に放送されています。なので、自分の国籍をいうと、多くの人が名前を聞く前にこうやって難民問題の話をしたり、政治的な意見や宗教を聞いたりします。

 

初めは、それが嫌でした。「シリアについて流されているニュースや映画は全部正しいという訳ではないし、一つの見方だけを見せている映画も多いのに。初めて会う人とは、紛争や政治の話より、文化と生活の話をしたいなー」と思っていました。「紛争という話題の中で一番知られている国が、私の祖国だ」ということを信じたくなかったのです。そして、シリアの素敵な歴史、文化、シリア人の明るさを伝えたかったのです。

しかし、今はそう思いません。

 

去年の夏、ドイツで、難民になった同級生に会いました。そして、彼女が難民キャンプで知り合った人達と遊びに行きました。その時、彼らの話をたくさん聞きました。ドイツまでの長い、長い旅の苦しみ、ドイツについた後の不安などを全部感じました。しかし、彼らは、ドイツについた後、劇に出たり、音楽を作ったり、学校で優秀になったり・・・

とにかく、彼らはなんでも前向きで、笑顔で生活していました。

それを見て、彼らが住んでいた場所より相対的に安全な場所に住み、日本語能力を通じて日本に留学ができた私はどのぐらい恵まれているのかを感じました。そして、私も「なにかをしなきゃ」と思いました。

 

私たちの国には激しい紛争があります。安全のため命をかけて危険な旅をしている友達や家族がいます。彼らのことを心配して眠れない人達もいます。しかし、その苦しみを乗り越え、自分の人生を最高のものにして、周りの人に役に立とうとする人も多くいます。

自分は、文化と歴史がある綺麗なシリアを皆に伝えたかったのですが、シリアの魅力はそれだけではないと今は思っています。シリアは、私が知り合った難民の人達と同じく、苦しみや不正義に笑顔と強い意志で戦っている人々の祖国です。

 

今、シリアの状態や難民問題について聞かれてもかまいません。むしろ、自分が皆に、紛争が行われている国の人はどのぐらい強いかを伝えたいです。それはシリアだけではなく、紛争がある世界中の国々にも言えると思います。

 

※ダマスカスで、死んでしまった木です。シリア人はそれから、アートを作りました。それは生きる意志です。

「難民」というのは「負担をかける人、かわいそうそうな人」というイメージを「苦しんでも、頑張っている人」というイメージに変えていきたいと思いました。その想いをきっかけにして国連UNHCR協会でインターンをさせて頂きました。

 

世界中の争いが未来でも続くかもしれないと思っても、難民に対しての態度と考え方が変わらないとは限りません。「難民」のイメージを変えていくのは私たちです。自分だけでなく、自分が書いた記事に温かいコメントをくれた方、共感してくれて記事をシェアする方、また記事を読み終わり、寄付してくれた方、皆も巻き込んで、難民に対してもっと優しい世界を作れるのです。

 

最後に、この場を借りて、国連UNHCR協会の皆さま、またいつも難民問題に関心を持ち、支援して下さる皆さまに感謝したいと思います。どうも、ありがとうございました。

一覧ページへ戻る

国連UNHCR協会について
UNHCRを知る
UNHCRを支援する