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実践例:SGH指定校の発展的授業(京都)

2017年11月、スーパーグローバルハイスクール(以下SGH)である京都府立鳥羽高等学校の地歴公民科の先生方によって、当協会の資料を活用した難民についての発展的な授業が展開されました。

授業概要

2017年10月に担当の福井先生からの資料請求のお問い合わせをお受けしました。

京都府立鳥羽高等学校は、2017年夏に行われた「難民についての教材活用セミナー」に参加された先生がいらっしゃる学校でしたが、非常に熱心に取り組んでいただき、さまざまな観点から難民の問題について考えることのできる素晴らしい実践報告をいただきましたので、以下ご覧ください。

~授業展開について(京都府立鳥羽高等学校担当教員の先生より)~

本校はSGH指定校として、グローバルリーダーの育成に尽力しております。

難民 授業 鳥羽高等学校

○「難民の現状」から考える
自分たちが難民になったら何を優先して移動するかを考えました。

地歴公民科では学校設定科目として「京都の風土・世界の風土」(2年次2単位)という科目を設置して、時間軸・空間軸を行き来し、地域・世界を俯瞰する学びを開発しています。
そのなかで、2学期には「難民問題から考える」というテーマを設けて約10時間の授業を行いました。
それに先立ち、本校教員が8月に大阪で開催されたセミナーに参加させていただき、持ち帰った『難民についての授業の手引き』(暫定版)で、授業担当教員が学習しました。
また、授業では、本校の教諭福井英嗣が無理を言って送付頂いた国連UNHCR協会パンフレットと「もしも難民になったら」を配付し、活用させていただきました。

 

難民 授業 鳥羽高等学校

○「国際社会の対応」から考える
3クラス合同で先進国の受入状況を学び、カナダの政策を支持する派と支持しない派に分かれて議論しました。

京都の高校生にとって遠い世界の出来事と思われがちなグローバル・イシューである難民問題を、生徒に「自分ごと」としてとらえさせたいと願い、授業を企画し実践しました。

「自分ごと」として難民問題を考えることをとおして、自己の生き方を考え、さらに、さまざまなグローバル・イシュー解決に向けた課題発見力、仮説構築力をつけてほしいと願い、「難民問題から考える」というタイトルをつけました。自らに専門的知識もなく教科書もないなかで悪戦苦闘しましたが、自分自身も難民問題を「自分ごと」とすることができました。生徒の振り返りのワークシートに書かれていた「自分自身の成長を実感した」という一文を見て少し安堵しました。

 

また、この一連の授業のまとめ部分は、本校のSGH事業研究発表会において全国の先生方にも参観していただきました。

 

最後に、セミナーや資料提供等でお世話になった国連UNHCR協会の皆さまに御礼を申し上げます。

 

京都府立鳥羽高等学校 青木泰嘉(地理)田中誠樹(日本史)福井英嗣(世界史)

 

※授業のパワーポイント資料PDF(ダウンロード/945KB)

※授業で使用したワークシートZIP(ダウンロード/353KB)

生徒の方の感想

~「難民問題から考える」の学習をとおして自分自身の中でおこった変化についてまとめてみよう より~

難民 授業 鳥羽高等学校

○「日本が難民を受け入れる意義・意味」から考える(SGH事業研究発表会にて)
グループ毎に考え、ホワイトボードにまとめ、他のグループの考えも知りました。

最後のワークに取りかかろうとする今でさえ、難民問題が解決できたわけでもなく、ましてや人ひとりも救えなかったけど、知らず知らずのうちに自分に向き合っている自分がいて、自分の考えを持っている自分がいた。

過去のワークシートに目をとおすと、序盤では「~と思う」「~もある?」「~そう」など微妙なニュアンスで、自信がないのがよくわかるけど、最近のワークシートでは「~だから」「~する」などと言い切る形で書いているものが多い。

私は地球に、日本に、京都に恵まれた環境に生まれた一人の人間として「難民問題から考える」ことで「難民」や自分自身を考えられていたんだなと、自分自身の成長を実感した。

難民 授業 鳥羽高等学校

○「日本が難民を受け入れる意義・意味」から考える(SGH事業研究発表会にて)
最後に、難民問題から考えることによる自己の変容について振返りました。

最初は「難民って大変そうやなぁ」くらいにしか、正直思っていなかった。

しかし、難民について学習していくにつれて、様々なことを知ることができ、考えることができた。

例えば、日本ではほとんど難民を受け入れておらず、それは難民の多い国から離れていることや政策上の理由等があることがわかった。

しかし一方で、難民の立場に立ってみることで、日本の難民受け入れの新たな可能性についても考えることができた。

そして、学習をとおして「まずは自分たちが知ることが大切な一歩だ」と実感することができたし、グローバルな時代だからこそ身近なところに目を向けて、周りの人々に対して思いやりをもっていきたいと感じた。

最後に

難民 授業 鳥羽高等学校

○研究協議(SGH事業研究発表会にて)
授業者と他校教員や大学教員そして企業の方を交えて授業を総括し、より良い学びについて議論しました。

難民についての教材を深く学び、世界の現状と結び付けてさまざまな角度から考えるだけでなく、「自分ごと」として生徒のみなさんが捉えて、グローバルイシューを解決することのできる人材の成長を促す授業が、多くの高校生の心に響き、変化を生み出しました。

 

現在も、全国各地で難民についての教材を活用した実践が行われております。ご報告いただき次第、随時こちらで公開させていただきます。

 

また本年も、関東と関西においては春と夏に、その他の地域においても夏に「難民についての教材活用セミナー」を実施する予定です。

奮ってご参加ください。

 

最後に、授業を行うだけでなく、お忙しいなか本記事作成にご協力いただいた田中先生はじめ皆さま方に心より御礼申し上げます。

 

 

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