ファティマちゃんは1歳2か月。体重は約5キロで、標準の半分ほどしかありません。「もう1週間も下痢が続き、かなり体重が減ってしまいました。一日中眠っていて心配です。誰か助けてほしいです」と、イエメンに避難するソマリア難民の父親、アブダラさんは言います。UNHCRが支援するクリニックで、「深刻な栄養不良でほとんど成長していない」と診断されました。アブダラさんは洗車の仕事をしていますが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で、収入は全く足りません。「食料も買えません。家賃を払うために人からお金を借りています。一日に1回食事ができれば良いほうで、何も食べられない日もあるのです」。世界の最貧国の1つであるイエメンでは今、終わらない紛争、そして貧困と食料不足により、人口の約70%、2160万人が人道支援を必要としています。ファティマちゃんのような子どもをこれ以上増やさないために、どうぞ今すぐUNHCRに力を貸してください。
イエメン人道危機
支援を必要とする人、2160万人

Yemen Humanitarian Needs Overview 2023より
今、「世界最悪の人道危機」で起こっていること
2015年3月にぼっ発したイエメンでの内戦は、厳しい貧困、コレラや深刻な食料不足、そして度重なる洪水にも関わらず激化の一途をたどりました。「世界最悪の人道危機」と呼ばれるイエメンの状況は、かつてないほど悪化しています。そして今も、新型コロナウイルス感染症後の不況、ウクライナでの戦争による物価高が世界を襲う中、今のイエメンはそんな余裕すらありません。 コレラやマラリア等にも常に脅かされる中、医療施設の半数は機能しておらず、水道もありません。手を洗おうにも子どもや女性が何キロも先まで水くみに行かなければならないのです。悪路を何キロも歩くか、感染のリスクを負うか。米を買うか、石けんを買うか。食事をするか、医者に行くか。そうした日々迫られる選択をあやまれば、生死にかかわります。人々は、その日一日を生き延びるだけで精一杯なのです。
UNHCRイエメン事務所 ジャン・ニコラ元代表
今、イエメンは悲惨な状況です。私はUNHCRで21年間活動し、シリアやスーダン、アフガニスタン等で支援にあたりましたが、イエメンは私が経験した最悪かつ絶望的な場所の一つです。避難民の約8割は女性と子どもで、世帯主の4人に1人が女性です。UNHCRの現金給付支援は彼らにとって最後の命綱です。受け取った人の97%が、そのお金で食料を買っているのです。
どれほどわずかな金額でも、すべてのご寄付が必ず意味を持ちます。イエメンはあなたの力が必要です。どうぞ今すぐご支援ください。
今すぐご支援ください。あなたのご寄付が命を守ります。

緊急援助物資の提供
毛布やソーラーランタン、調理器具等の物資の提供や、WFP※等と連携し食料配布を行います。※国連世界食糧計画

シェルター支援
家族の命と安全を守る家族用テントや、破壊された家を修復するキット、雨風を防ぐ防水シートなどを提供します。

現金給付支援
食料や薬等の購入、家賃や医療費の支払いなど、命をつなぐためになくてはならない支援です。2023年は、約250万人への支給を目指します。
紛争から逃れた避難民の命を守り、未来を支えるために

UNHCRからの支援物資を受け取った避難民の親子
イエメン国内での新たな避難の波、そして長期間にわたって避難する人々に対応するため、UNHCRは最も弱い立場に置かれた人々へ、シェルター、家庭の必需品、現金給付を含む緊急援助を提供しています。こういった援助にも関わらず、数百万人がイエメンで苦しみ続けています。終わらない紛争は国中の生活状況を著しく悪化させているのです。
UNHCRは2015年に紛争が始まって以来、イエメンで避難を強いられた人々を支え続け、今も刻一刻と変化する戦況の影響により逃れてくる人々のため、現地で粘り強く援助活動を続けています。どうぞ、今すぐご支援ください。

あなたのご支援でできること
※1年続けていただいた場合、1ドル=144円換算

マラリア等の感染症対策に不可欠な蚊帳62家族分

毛布、マット、調理器具等の救援物資セット1世帯分

雨風をしのぎ安全を守る緊急用避難シェルター2張
- 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
- Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

