戦闘の続く南スーダンとコンゴ民主共和国
忘れられた難民危機

2011年、長い戦闘を経て独立し、世界で一番新しい国となった南スーダン。しかし、2013年には再び内戦状態になり、2016年には命がけで逃れる人々が激増しました。2017年から今年にかけて大幅に増加したのはコンゴ民主共和国からの難民です。 資源がとても豊かな国ですが、実に25年以上も戦闘が続いていることを、ご存じでしょうか。市民への暴行・誘拐・殺人などが横行し、特に組織的なレイプの被害は残虐な限りで、人々を恐怖におとしいれています。今、ウガンダに逃れている難民は142万人を突破、支援が追いつかず、人々は大変な苦境に追い込まれているのです。

どうぞ今、耳を傾けてください。難民の声なき声に。

僕たちを守ろうとしたのに 涙を流しながら話す、ジェイコブとサイモン・14歳 飢え死にした人もいました アニタ/コンゴから湖を渡ってウガンダへ避難 誘拐と性的暴行の果てに ジェニファー・32歳 6人の親のない子どもたちをひきとって ベティ・32歳

動画:子どもたちはどこに?

望みなどありません。もう二度と、娘には会えないでしょう。(アウグスティン)

今、難民が直面する危機

コペイと妹エンジェル
湖を渡り、コンゴから避難してきたばかりの兄コペイと生後1か月の妹エンジェル

親を失った子どもたち
ウガンダには、親を失ったり離ればなれになってしまった難民の子どもが少なくとも3万5千人以上います。暴力にさらされ、両親を殺されたり亡くした子どもたちは深いトラウマを抱えていますが、それを癒してくれる家族はもういません。

小学校に通えない子ども:3人に1人
難民の子どもで小学校に通っているのは約63%。そして学校は大変な過密状態です。例えば北部アジュマニの小学校では、一つの教室に児童が100人以上、多い時で200人も詰め込まれ、身動きすら取れないほどです。しかも机とイスがあるのは5,6年生のみで、1年生から4年生の小さな子どもたちは、固い床にじかに座って勉強しているのです。

夫を失い、性暴力の被害に苦しむ女性たち
その子どもたちを育てている母親たちも困難に直面しています。難民のうち女性と子どもの割合は82%ですが、紛争で夫を失ったり行方不明のため、女手ひとつで子どもたちを育てている女性も多いのです。 紛争や避難時に性的暴力を受け、心身の傷に苦しんでいる人も少なくありません。

深刻な医療不足
難民居住地では医療施設は大幅に不足し、医薬品やベッド、救急車などすべてが足りません。また、医療スタッフの多くはクリニックの隣りにテントを張って共同生活をするなど、過酷な環境で勤務にあたっています。コンゴ民主共和国からの難民が殺到した2019年2月にはコレラが発生し、大変緊迫した状況になりました。設置したすべてのトイレがあふれているような事態での伝染病の発生に、現場はまさにカオスと化しました。UNHCRなどの予防接種キャンペーンにより流行を食い止めましたが、人々は常にマラリアなど、多くの感染症の脅威にさらされています。

「皆様のご寄付は間違いなく誰かの人生を変えることができます」

UNHCRウガンダ事務所 岩佐洋子

岩佐洋子職員
ウガンダ・ナキバレ難民居住地にて難民の子どもたちと

私がこれまでの活動の中で忘れられない場面をご紹介させてください。私が家族とはぐれた子どもたちの支援にあたっていた時のことです。スーダンから避難してきた12歳くらいの男の子がいました。両親と離ればなれになったまま、一年近くも生死が不明だったのですが、UNHCRはパートナー団体と協力して捜索を続け、ついに両親が見つかったのです。

私は親子の再会に付き添ったのですが、再会した瞬間の、親子の喜びに満ちあふれた表情を、今も忘れることができません。私自身も二児の母ですが、子を思う親の気持ち、親を慕う子の一途さは、本当にどこの国でも同じなのだと感じます。そして、「自分の仕事が誰かの人生を良い方向に変えることができた」という大きな喜びは、今も私が難民支援にあたる上で、大きな力となっています。

ウガンダで難民支援にあたるUNHCR職員として、また日本人として、心からのお願いです。どうぞ日本から、難民のために温かいご支援をいただけないでしょうか。今ウガンダに暮らす難民は、もうすでに十分すぎるほど紛争に傷つき、過酷な試練に耐え、そして今も困難の中を必死で生きています。まだわずか12歳ほどの子どもたちですら、親を失い守ってくれる大人もいない中、幼い兄弟を懸命に育てているのです。

今皆様にお伝えしたいこと。それは皆様のご寄付は間違いなく誰かの人生を変えることができるということです。皆様のご支援で、このスーダン難民の男の子のように、人生が変わる難民が間違いなくいるのです。この人道危機がほとんど報道されず、国際社会から見放されている今こそ、日本から「あなたたちは忘れられていません」というメッセージを送っていただきますよう、心よりお願い申し上げます。

UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)は、 難民の命を守り、保護する機関です。
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
UNHCRは、シリア・アフガニスタン・南スーダンなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食料毛布などの物資の配布や、難民キャンプなど避難場所の提供、保護者を失った子供の心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。 
※紛争や迫害などのため命の危険があり、国外へ逃れた人を「難民」、国内で避難している人を「国内避難民」と呼びます。

難民の命を救うための資金が、大幅に足りません

今も難民が増え続ける中、UNHCRの活動資金は危機的な状況に陥っています。実はウガンダで2021年に必要な資金 3億4480万米ドルのうち、約20%しか集まっていないのです*。このままでは、ウガンダに避難する難民に深刻な影響が及びます。 *2021年5月現在

2018年7月、国連UNHCR協会はウガンダへ職員の視察チームを派遣。
中学校を訪問した際、生徒たちが一生懸命メッセージを書いてくれました。

日本の皆さんへ いつもご支援をありがとうございます。私はお母さんと暮らしています。でも学費を払うことができません。これからも日本の皆さんに助けていただければうれしいです。私たちが勉強を続けて、目標を達成することができるように。(ジャクリーン・15歳)

難民とは、紛争や迫害、人道危機により生命の安全を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々です。また、難民・国内避難民等、避難を強いられた人の80%は食糧難や栄養失調に瀕しています。

コンゴ避難民
コンゴから逃れてきた人々に新型コロナウイルスの検診を実施

そして、2020年5月以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより国境を越えた避難の危険性がさらに高まっている中、コンゴ民主共和国東部で武装勢力による激しい攻撃がぼっ発。民間人への暴力、殺害、性的暴行、略奪により4万5,000人が避難を強いられ、多くの人々が命がけで庇護を求め、隣国ウガンダに押し寄せています。2020年6月ドジュグでぼっ発した攻撃では、2つの村が焼き落とされ、2人の子どもを含む4人が斧で首を切られて殺害される、という残忍極まりない事件も報告されています。

難民の命を守り、その未来を支えるために

「私たちのことを忘れないでいてくれてありがとう」
これは、当協会の職員がウガンダで、ある難民の女性にかけられた言葉です。
彼女は夫を失い、兵士の集団にレイプされ、ウガンダに逃れてなお、離ればなれの子どもがいました。

UNHCRは、こうした最も弱い立場にあり、暴力のみならず新型コロナウイルス感染防止のためにも助けを必要とする人々にとって最後の頼みの綱なのです。
どうぞあなたも、UNHCRと一緒に難民の命を守り、未来を支える力になってください

あなたとUNHCRでできること

毎月5,000円のご寄付
1年で、親を失った子どもや性暴力のトラウマに苦しむ女性17人に、心のケアを提供できます
毎月3,000円のご寄付
1年で、学校で必要なノートや鉛筆などのセット16人分を提供できます
毎月1,500円のご寄付
1年で、コレラなどの感染症から子どもたちの命を守る予防接種を15人に行うことができます

※1ドル=106円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

皆様からのご寄付によって 多くの命が助かります。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
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