
エチオピア北部のティグレ州では2020年11月に勃発した政府軍と反政府勢力との武力衝突により、多くの市民が避難を強いられています。ティグレ州で避難を強いられている人は180万人以上で、国境を越えスーダンへ逃れた人は約5万8千人にのぼっています。基本的なサービスの欠如や極度の食料不足により、ニーズは拡大する一方で事態は深刻化しています。
逼迫する食料と水、燃料の不足。支援が緊急に必要です
エチオピアでは戦闘が続き、状況は非常に流動的で不安定です。ティグレ州や周辺地域では食料や水、燃料等の物資の不足が深刻な上、電力の供給も不足しており、人々は非常に厳しい避難生活を強いられています。
また、以前からこの地域には隣国エリトリアからの難民が避難しており、約96,000人が暮らしています。しかし戦闘地域に接している難民キャンプへのアクセスは非常に限られ、UNHCRをはじめ人道支援機関の支援が届かず、清潔な水や医療もない状況下にある難民の安全が懸念されています。
戦火を逃れ、故郷を追われる人々
避難してきた女性、アゼブさんは「夫がどこにいるのか分かりません。もう5日間も探しているのに見つからないのです」と目をうるませて語りました。
UNHCRの援助活動

状況が深刻化する中、UNHCRは支援が必要な人々により近い場所で活動を進めるため、ティグレ州で5か所のフィールド事務所を新たに設置し、職員も増員して、政府機関やパートナー団体と連携し以下のような活動を展開しています。
〇援助物資の提供(毛布、就寝用マット、ソーラーランプ、蚊帳、調理器具、石けん含む衛生用品など)
〇緊急シェルターの提供
〇国内避難民、難民キャンプの新設
〇過密な場所や戦闘地域に避難している人々の移転
〇家族との再会支援、保護者の同伴のない子どものサポート
どうぞ今すぐ、ご支援ください
ティグレ州の国内避難民居住地で暮らすアルガネシュさん(23歳)は妊娠6か月。UNHCRから物資を受け取り「これで水を運んだり洗濯したり、子どもを清潔に保てます」と話した。UNHCRはシングルマザーや障がい者、子どもだけの世帯など脆弱な人々から優先して物資を配布している ©UNHCR / Olga Sarrado Mur
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