物語の背景・ベネズエラで起こっていること


ドゥダメルの出身国であるベネズエラは世界一の原油供給国であり、南米で最も豊かな国でした。しかし、2013年にマドゥロ政権が発足してまもなく、原油価格の急落によってインフレが発生、致命的な物資不足が市民の生活に深刻な影響を及ぼすことに。市民の不満は高まり、2017年にはベネズエラ全土で大規模な反政府デモが勃発しました。映画には、ドゥダメルの交響楽団の仲間が亡くなった悲劇も描かれています。UNHCRの活動も治安上の理由による活動の延期が相次ぎました。
2017年以降、700万人以上の人々が、保護とより良い生活を求めてベネズエラを離れています。その大半の600万人以上がラテンアメリカやカリブ海諸国で受け入れられています。UNHCRは、ベネズエラ人を寛大に受け入れてくれた社会での受け入れを支援し、安定を生み出し、彼らのコミュニティの成長と発展を促進するための解決策を見出すため、南北アメリカのみならず世界各地で活動しています。
ベネズエラは、今もなお情勢不安が続いているため、多くの人々が生活物資の不足や経済困難に苦しみ、国外流出する人が後を絶ちません。しかし、ドゥダメルは、国際的な評価を得たのちも地元を大切にし、楽団員が音楽活動を継続できるようにするなど、ベネズエラが明るい未来を取り戻せるよう尽力してます。
避難を強いられるベネズエラの人々を保護するために
UNHCRは以下のような緊急支援を行っています。
- 保護者のいない、または家族とはぐれた子ども達の保護を含む、国境での保護活動のさらなる強化
- 新型コロナウイルス感染症といった伝染病を防ぐための衛生グッズ(石けん等)の提供を含む、保健対策
- 立ち退き等で住む場所を失った人々のための緊急の宿泊所や避難所の提供といった生活支援
- 受入国の各政府と協力した滞在のための法的書類処理の迅速化、職業斡旋といった自立支援
- 8月に冬を迎える南半球の避難所等で、保湿性の高い毛布の提供や、暖房器具・燃料・防寒着を購入するための現金給付といった防寒支援
難民に寄り添い、支援する毎月のご寄付をどうぞお願いいたします
1億人以上の人々が紛争や迫害等により故郷を追われている中、今ほど人道的な支援が必要とされる時代はありません。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、この状況に対し、世界各地で救援活動を実施していますが、資金が圧倒的に足りない状況が続いています。皆様からのご寄付によって多くの命が助かります。彼らを守り、支えるため、ぜひ毎月のご支援をお願いいたします。
皆様のご支援でできること



※1ドル=144円換算
- 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
- Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。