緊急事態 ミャンマー・バングラデシュ
ミャンマーで今、何が起こっているのか?

以前から報道されているように、ミャンマーで2021年2月に政変が起き、武力紛争や暴力により多くの人が着の身着のまま避難し、過酷な避難生活を強いられています。それ以前からミャンマーにはUNHCRの支援対象者が83万人いましたが、うち60万人はロヒンギャの人々で、そのほかにカチン族やラカイン族など国内で避難する少数民族の人々がいます。そうした問題が解決できていない時に、この政変で国内避難民がさらに増え、現在の支援対象者は100万人を超えています。

洪水の中でUNHCRからの支援物資を運ぶ国内避難民(カイン州)

また、ミャンマーでも新型コロナウイルス感染症が拡大しています。すでに医療が不足している中で、首都ヤンゴンですら医療用酸素が不足する事態にあります。また追い打ちをかけるように、2021年7月末にはラカイン州や南東部で大規模な洪水が起き、数万人が避難を余儀なくされたり家屋の被害に遭い、特に幼い子どもや高齢者にとって、命にかかわる事態が続いています。タイとの国境地帯にも多くの人が避難していますが、コロナ禍で国境が封鎖されたりジャングルに避難する場合が多いため、支援を迅速に届けることは容易ではありません。

ミャンマー/ロヒンギャ危機
「私たちの声を、聞いてください」

暴力と迫害から逃れて。険しい山道を越え、 ジャングルに隠れ、
川を渡り、夜じゅう歩き続けて…。わたしたちは命がけで、 ひたすら安全な地へ急いだ。

「僕たちは全員海に飛び込みました。みんな死んでしまったと思いました」ヤシンくん(11歳)「ミャンマーが、心の奥底から恋しいです」フマイラさん(20歳)「私の人生はもうほとんど終わってしまいました。でも子どもたちはどうなるのでしょう」サイードさん「銃撃戦の中を逃げるのは恐ろしかったです」ウェイウェイテイさん(27歳)

「極限状態の中での、人々の結束の強さに心を洗われるような思いになります」

UNHCRミャンマー事務所 副代表 入山由紀子

入山副代表
ミャンマー・北シャン州にて、急遽作った国内避難民の避難所で援助物資を届ける入山副代表

UNHCRミャンマー事務所の入山由紀子と申します。私はUNHCRに入って20年目で、2020年からはミャンマー事務所の副代表として、主に国内避難民の保護や広報・渉外、援助活動の調整などにあたっています。

以前まで国内避難民がいる地域は、ロヒンギャの人々の多くが暮らすラカイン州やカチン州などの農村部が主でしたが、2021年2月以降は全土に広がり都心部でも増えています。地方に行くと、「村を焼かれて逃げてきたので、帰るのはもちろん怖い。でも今は農作物を植える時期だから、今やっておかないと後々飢えてしまう」という切実な声もあり、苦渋の選択を強いられている人々もいます。

また、ミャンマーでも新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻です。実は先日、私の同僚の家族が酸素を必要とする状況に陥ったのですが、病院に入院できませんでした。その後なんとか酸素は購入したのですが、最終的に尊い命を落としてしまいました。こうした厳しい状況で、UNHCRの活動も様々な制約を受けています。しかし、こうした緊迫した中でも心を洗われるような思いになるのは、この究極、極限ともいえる状況下で、ミャンマーの人々が見せる結束の強さです。自分たちも命の危険があり限られた物資で生活しているのに、それを分け合おうとする姿には本当に心を動かされ、多くのことを学ばせてもらっています。

日本の皆様に、今も私の心に残っている国内避難民の言葉をお伝えしたいと思います。 一つ目は、「私たちはシェルターを受け取るだけでなく、生活を再建したいのです」という言葉です。国内避難民は食料すら十分にない状況ですが、彼らは自分たちの力で生活を立て直したいと強く願っているのです。国内避難民キャンプに行くたびに、「自分たちの将来を自分たちで立て直す」という気概を実現することは、とても大切なのだと感じています。

二つ目は、ロヒンギャの国内避難民キャンプで言われた言葉です。「ここにはフェンスはなく鍵もかけられていません。でも、私たちは閉じ込められているのです」。キャンプの周囲がフェンスで封鎖されていなくても、自分たちは自由の利かない生活だという切実な訴えです。ロヒンギャの人々には市民権もなく移動の自由もありません。日々の糧を得るため魚釣りに行く必要があっても、隣村に行くだけで許可証が必要なのです。

皆様、どうぞミャンマーの問題に関心を持ち続けてください。私たちUNHCRと一緒に、ミャンマーの苦しむ人々を助ける力になってくださいますよう、心からお願い申し上げます。

ミャンマー現地からのメッセージ

UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)は、 難民の命を守り、保護する機関です。
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
UNHCRは、シリア・アフガニスタン・南スーダンなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食料毛布などの物資の配布や、難民キャンプなど避難場所の提供、保護者を失った子供の心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。 
※紛争や迫害などのため命の危険があり、国外へ逃れた人を「難民」、国内で避難している人を「国内避難民」と呼びます。

あなたのご寄付でできること

緊迫するミャンマー。世界最大の難民キャンプを抱えるバングラデシュ。
こうしている今も、命がけで避難してくる人がいます。
家を追われ、助けを求める以外にすべのない人々を、どうぞUNHCR と一緒に支援してください。
あなたのご寄付が、大切な命を守り、子どもたちのかけがえのない未来を支えます。

あなたの今すぐのご寄付が、このような支援になります。

緊急援助物資の提供 シェルター支援 教育支援 自立生計支援 モンスーン対策 新型コロナウイルス感染症対策

迫害や差別、政情不安に長年翻弄されてきたミャンマーの人々の苦しみと、悪化する治安とコロナ禍により危険と制約が伴う中で、UNHCRは全力で援助活動にあたっています。どうか、皆様の温かいご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

皆様のご支援でできること

8,000円のご寄付

夜安心して眠るための就寝用マット:約8家族分

15,000円のご寄付

暗闇でも安全に生活や勉強ができるソーラーランタン:約6家族分

27,000円のご寄付

家族に温かい食事を作る、環境にやさしいLPガス調理器具:約5家族分

※1ドル=106円換算

生活を劇的に改善!UNHCRのLPガス調理器具とは?

コックスバザールの難民キャンプでは、日々の食事の調理のために毎日大量の薪が消費され、環境破壊と地域住民との軋轢が問題でした。そこでUNHCRはLPガスと調理器具の配布を開始したのです。ではその利点とは?

✓ 環境を破壊しない(キャンプ全体で薪の使用量が80%減少) ✓ 薪拾いが不要のため女性の負担を軽減でき、子どもは学校に通える ✓ 薪のように煙が大量に出ず健康に害がない

今や難民と地域の住民にとって欠かせない支援になっているのです。

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

皆様からのご寄付によって 多くの命が助かります。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
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