5月22日、アフリカ・コンゴ民主共和国のニーラゴンゴ火山が噴火。人口約200万人の北キブ州ゴマに溶岩が達し、周辺の17の村々が大きな被害を受け、31人の命が奪われ、約23万人が家を失い避難を強いられています。噴火発生時から報道が著しく減る中、今も被災地では余震や新たな噴火発生の可能性に脅かされ、現在も約55万人が緊急の人道支援を必要としています。

ニーラゴンゴ火山噴火の溶岩によって破壊されたゴマの模様
被災地にコレラ感染拡大の危機、そして災害の犠牲となる子どもたち
流れ出した溶岩によって壊滅的な被害が及んでいるゴマから約25キロ離れたサクには多くの避難民が押し寄せ、衛生環境の悪化により発生することが多い感染症であるコレラの感染が確認され、トイレや水道の整備といった衛生支援も急務です。

また、国境を越え、隣国ルワンダへ安全を求めて逃れた人も約8000人に及んだと推定されています。すでに故郷へ帰還した人もいますが、今も約1100人が人道支援を必要としており、親や保護者とはぐれて避難を強いられている約70人の子どもたちの保護・サポートも必要です。
また、被災地ゴマでは、孤児院で暮らしていた365人の孤児たちが避難を強いられ、近隣の小学校に避難しましたが、UNHCRはこの子どもたち、そして施設の職員へ毛布や寝台用マット等の救援物資を届けています。
動画:コンゴ民主共和国ニーラゴンゴ火山噴火 今すぐ、ご支援ください
被災者の命を守るために ~ UNHCRの救援活動
UNHCRは現地でパートナー団体、地元コミュニティと協力し、新たな噴火に備えると共に、以下のような救援活動の準備を進めています。

緊急援助物資の提供
毛布、寝袋、水汲み容器、石けん、衛生用品といった、人々の尊厳と基本的なニーズを充たすための生活用品の提供。

シェルター支援
家族の命と安全を守る緊急用シェルターの提供。また、溶岩で家が破壊された人々のために、仮設住宅を建設しています。

現金給付支援
家を失い、臨時の住まいを借りる必要がある被災家族のために、現金給付を実施。
また、子どもや家族とはぐれた人々の聞き取り調査を実施しています。
避難民の命を守り、未来を支えるために

噴火の被害に遭ったコンゴ民主共和国の北キブ州は、紛争によりすでに厳しい人道危機に瀕しており、今年2021年だけで45万人が避難を強いられた他、200万人以上が残忍な暴力行為により故郷を追われています。
今も難民が増え続ける中、この地域での危機は世界的に注目が集まらず、常に資金不足に直面
しています。2021年に必要とされる活動資金3億4730万ドル(約368億8138万円)のうち、まだ15%
しか集まっていないのです。(※2021年6月現在)
被災地ではさらなる噴火の可能性があり、1000回以上の余震・揺れ、火山ガス等、今も厳しい状況に置かれている中、一人でも多くの避難民を保護するため、UNHCRは現地で救援活動を実施していますが、この活動を続けていくためには、皆様のご協力が必要です。どうぞ、今すぐご支援ください。

あなたのご支援でできること
※1ドル=106円換算

1年で、緊急避難時の就寝用に使える
マット85枚

1年で、子どもの下痢や肺炎の症状を治療する
医薬品34人分

1年で、雨風をしのぎ安全を守る
家族用テント1張
- 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
- Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

