中央アフリカ共和国 世界で最も貧しい国の難民危機

1人当たりの国民総所得 (GNI)わずか520米ドル(55,120円)*の国で紛争の激化により人口の4分の1が国内外で避難を強いられています

* 世界銀行 2019年調べ 1米ドル=106円換算

隣国チャドに押し寄せる中央アフリカ難民

2013年12月、武装グループ間の紛争により、破壊と流血、そして新たな移動の波が起きている中央アフリカ共和国。
2020年12月27日に実施された総選挙の前後から暴力行為、政情不安がさらに深まり、73万3000人以上*が国境を越えて隣国カメルーン、チャド、コンゴ民主共和国等に逃れ、さらに72万2000人以上*が国内で避難を強いられる事態に陥っています。人口の約半分が人道支援を必要としている状況が続いている中、多くの避難民にとっては帰還は困難であり、人々は今も安定しない治安の下で生きることを強いられています。(* 2021年9月現在)

新型コロナウイルス感染拡大の脅威の中、避難を強いられる人々

逃れて来た避難民の多くは、間に合わせのシェルターに留まっていますが、衛生環境は万全ではなく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のみならず、さまざまな感染症・伝染病を引き起こす恐れがあり、避難所のみならず、水・衛生・保健対策が急務です。
また、人々の避難生活が数か月以上にも及ぶと、彼らは種まきの時期を逃してしまいます。それは、その年の穀物の収穫ができず、深刻な食料不足に陥ってしまうことを意味します。
政情不安と暴力の中、何千もの人々が生きる糧を失い、何週間も、食べ物も飲み物もなく、森の中を隠れながら避難を強いられています。


戦火を逃れ、国境を越える人々

家を焼かれ、カヌーで国境を越えた人々

国境を越えた川向うから、燃え尽きる家々を見る人々

「武装グループが全ての家を焼き払いました」と泣きながら語るローズ(30歳)は、着の身着のまま戦火から逃れ、カヌーで川を渡り、隣国のコンゴ民主共和国へ逃れました。「もし平和が戻ってきても、帰る場所はありません。」
2017年後半、ローズのように川を渡って避難した難民は6万人以上。川からわずか1キロメートルしか離れていない彼女たちの故郷の村からは、未だに銃声が聞こえてきます。

動画:選挙に伴う暴力行為により避難を強いられる中央アフリカ難民

何十万もの人々が、時には水も食事もなく、森の中に潜み、川を渡り、何週間も歩き続け、必死で逃れています。避難を強いられた人々は、トラウマとなるような暴力を目撃し、高い確率で栄養失調にも苦しんでいます。UNHCRはこのような難民・避難民を支援するため、現地での活動を続けています。

UNHCRの支援活動

緊急支援
紛争や内戦などの緊急時において、UNHCRは、いかなるとき、いかなる場所でも、高度に訓練された緊急支援チームをいち早く現地に派遣。逃れてきた人々の命を守るための援助活動を開始し、テント、毛布、水、食料、医療、生活用品などの援助物資を供給します。
自立支援
紛争や迫害で故郷を追われた難民、避難民の避難生活は十数年に及ぶこともあります。長い避難生活の間、学校に行けなくなってしまった子どもや、家族を失い社会的・経済的弱者となってしまった女性、故郷に戻れず生計を立てられなくなった人々のために教育支援・女性支援・自立支援を実施します。

UNHCRによって実施された支援のかたち

難民キャンプで農園を手伝いながら通学するジェジット(6歳)

難民キャンプ郊外の父親の農場で遊ぶジェジット(6歳)

ジェジット(6歳)の両親は2003年、故郷での戦闘を逃れ、隣国チャドに逃れました。避難後に誕生したジェジットは難民キャンプで育ち、今はキャンプ近くの学校にも通っています。そんな彼の楽しみの1つは、父親の農業のお手伝いです。ジェジットの父親コパン(36歳)は、UNHCRの自立支援プログラムにより、今は農夫として働いています。ジェジットにとって、父親から農業の基本を教えてもらうことが、大きな喜びのようです。

夫を失いながら、助産婦として人生を再スタートしたアミナ(38歳)

難民キャンプで暮らし、ヘルスセンターで働くアミナ(38歳)

19歳の息子と10歳の娘の母親アミナ(38歳)は、中央アフリカの紛争の中、夫を殺害され、隣国チャドに逃れました。UNHCRとパートナー団体の連携により、彼女は助産婦としてのキャリアを身につけます。

彼女は今、チャド南部の難民キャンプで家族とともに暮らし、とある村にあるヘルスセンターで難民と、そして地元チャドの人々のために働いています。彼女は、自分の新たなキャリアをとても誇りにしているようです。

増え続ける難民、支える資金が足りません

逃れて来た人々を難民登録し、手助けをするUNHCRスタッフ

UNHCRは避難民と受入国を支援するため、人命保護、緊急援助物資の提供等の支援を実施していますが、中央アフリカ危機に対する資金は、UNHCRの活動資金の中で最も不足しているものの一つとなっています。この緊急事態の中、多くの人々は生き延びるために必要な援助を受けることができていません。食料、医療、シェルター、そして水と衛生設備は、多くの難民、そして難民を受け入れる地域社会にとって、最重要課題となります。

UNHCRは、中央アフリカと周辺国での支援拡大のため、緊急事態を訴えています。

UNHCRとともに、人道危機に瀕した中央アフリカ共和国をご支援ください

UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)は、 難民の命を守り、保護する機関です。
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
UNHCRは、シリア・アフガニスタン・南スーダンなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食料毛布などの物資の配布や、難民キャンプなど避難場所の提供、保護者を失った子供の心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。 
※紛争や迫害などのため命の危険があり、国外へ逃れた人を「難民」、国内で避難している人を「国内避難民」と呼びます。

私たちの活動に力をお貸しください

「最貧国」と呼ばれ、世界で最も援助資金が不足しているこの国の人々は、生き延びるための必要最低限な物資も受けられず、厳しい避難生活を送っています。どうぞ、彼らの命と希望を、私たちと一緒に支えてください。あなたの支援は、UNHCRが必ず届けます。

あなたのご支援でできること

※1ドル=106円換算

毎月1,500円のご寄付

調理器具セット10家族分

 

 

毎月3,000円のご寄付

医薬品34人分

毎月5,000円のご寄付

テント1張

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

皆様からのご寄付によって 多くの命が助かります。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
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