アフガニスタンでは情勢不安による貧困の拡大、地震、洪水や干ばつなどの自然災害、そしてウクライナでの戦争による物価高と不況のため、国連機関の発表によると国民の約半数に値する2920万人が人道支援を必要としており、1530万人が食料不安に苦しんでいます。人々は食料を買うことができずに、子どもを働かせたり結婚させざるを得ない事例も多数報告されています。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、アフガニスタンの人々の命を守るため、パートナー団体と共に救援物資を届けるなど多岐にわたる支援に尽力しています。

そして2024年5月、アフガニスタン北部にて、大規模な洪水が発生。さらに多くの人々が避難を強いられています。

前例のない人道危機に多くのアフガニスタンの人々が苦しみ、人道支援を必要としています。

2024年5月、アフガニスタン北部にて大規模な洪水が発生
UNHCRは緊急支援を実施しています

洪水被害に遭ったアフガニスタン
洪水被害の様子

2024年5月10~11日、アフガニスタン北部のバグラン州等、18地域を襲った豪雨により、大規模な洪水が発生。数百人が死傷し、数千の家屋のみならず、橋や道路、学校や保健施設といった公共施設も被害を受けていることが報告されています。バグラン州では、6か所の公立学校が破壊され、1万200エーカーの果樹園、50か所の橋、30か所の電力ダムが破壊され、2000頭以上の家畜が失われました。
UNHCRは洪水発生直後から被災地で救援活動を開始。女性、子ども、高齢者、障がい者といった弱い立場に置かれた人が取り残されないよう、多くの被災者のニーズを確認し、5月13日に緊急テント226張をバグランに手配した他、14日にはさらにテント274張と非食料物資キット1000点(毛布、給水容器、ガスボンベ、調理器具セット、バケツ、その他の生活必需品を含む)を発送。また1000世帯に衣料品を配布しています。UNHCRはさらに、救援活動の第一段階として500世帯分のテントを準備している他、シェルターの修繕/再建にも着手しています。

被災地バグランの様子
洪水被害を受けたバグラン州の村の様子
UNHCR職員
被災地で現地調査を実施するUNHCR職員

アフガニスタンでは2022年6月に南東部で、さらに2023年10月には西部のヘラート地域で大規模な地震が発生しており、UNHCRは被災者の命と生活を守るための救援活動を実施しています。そして今年も各地で豪雨/洪水の被害が報告されています。地震のみならず、気候変動による干ばつや洪水といった自然災害が絶えず、9人に1人が貧困に陥るアフガニスタンにおいて、UNHCRは保護分野の主導機関として、救援活動の取り組みの先頭に立って援助を進めています。

アフガニスタンの人道危機
改めて、知ってください ― アフガニスタンが置かれた厳しい状況を

約530万人が、難民・庇護希望者に
長期に渡る情勢不安等により数百万人が国外へ避難

約325万人が、国内避難民に
紛争によって多くの人々が避難を強いられました

約63万1000人が強制送還
隣国パキスタン、イランから強制送還されたアフガン人

※2023年12月現在

「アフガニスタンの人々は、今」

ビニール袋を売って歩く兄妹 強制結婚と夫の死、身に迫る危険 迫る飢餓 ― 増える栄養不良の赤ちゃん 助けられなかった命 破壊された故郷へ戻って 「障がい者は学校に通えない」と言われて

「どうやったら人々が死なずにすむのか」を毎日考えながら活動しています

UNHCRアフガニスタン・カブール事務所 保護官 宮内博史

宮内UNHCR職員
カブールにて任務にあたる宮内職員

昨年8月15日、タリバンがカブールに入った日、私は現地にいました。強い不安と緊張が走ったこと、そしてその時の同僚たちの表情が忘れられません。事務所で同僚に別れを告げた際、「もう会えないのでは」という思いがよぎり、一人ひとりと熱い握手を交わしました。しばらくしてから私は一時退避をしましたが、多くの人々が空港に詰めかけ、見つめる中、国連車両で空港内に入っていたときのことを昨日のように鮮明に思い出します。早く現場に戻って貢献したいと思っていた私は、9月にカブールに戻りました。同僚たちと再会した時には、「よく生きていてくれた」と感極まり、思わず抱きついたことを覚えています。

UNHCRは現在、アフガニスタンの34州すべてにアクセスでき、特に国内避難民や帰還民の多い55の地域を強化地域として支援を拡大し、緊急時の短期的な支援から人々が生活を再建するための支援まで行っています。

過酷な自然環境の中、家族や人々との絆を大事にしつつ、豊かな文化を築いてきたアフガニスタン人には日本人と共通する点が多いと感じます。辛抱強く、物腰が柔らかで、いつも最大限のもてなしをしてくれる彼らの温かさとやさしさに日々救われています。彼らはとにかく「レジリエント」(立ち直る強さを持つこと)です。

カブール川岸の様子
カブール川岸で、売るためのビニール袋を拾う子どもたち。今400万人以上の子どもが学校に通っていない

しかし今、そんなアフガニスタンの人々はかつてないほど追い詰められています。オフィスを出れば、いたるところでゴミを集めている子どもたちを目にします。先日車で市内を移動した際には、道路のハンプ(減速させるための突起物)のそばに幼い子どもを連れ赤ん坊を抱いた夫婦が、減速する車一台一台に物乞いをしている姿がありました。このような深刻なニーズを抱える人々が莫大に増えた状況を前に、「どうやったら人々が死なずにすむのか」「どうやったら生存できるのか」を毎日考えながら活動しています。今はまず「生存する」ための支援が急務なのです。

今、アフガニスタンの人々の生存そのものが危ぶまれている非常事態です。どうかお力をお貸しいただき、UNHCRと一緒にかけがえのない命をお守りくださいますよう、心よりお願い申し上げます。

アフガニスタンの人々の命を守るため、UNHCRは多岐にわたる支援活動を行っています

アフガニスタンの少女たち
  • 救援物資の提供:危機に直面した際に不可欠な毛布やマットレス、シェルターや給水容器、栄養補助食品など、命を守る様々な救援物資を届けています
  • 現金給付支援:食料や子どものミルク、医療費、家賃の支払いなど、個人の様々な特定のニーズに優先的に対応できる現金給付支援 を実施しています
  • 教育支援:学校の建設や文房具の購入費の給付などを通じて、子どもたちの教育環境改善や、女の子の教育へのアクセス改善に尽力しています
  • 保健・衛生:人々が安全な水を確保できるよう水道設備などのインフラ整備を行い、また病気になった際に必要な保健サービスを提供しています
UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)は、 難民の命を守り、保護する機関です。
緒方貞子さんとルワンダ難民
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
UNHCRは、シリア・アフガニスタン・ウクライナなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食料、毛布などの物資の配布や、難民キャンプなど避難場所の提供、保護者を失った子どもの心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。 
※紛争や迫害などのため命の危険があり、国外へ逃れた人を「難民」、国内で避難している人を「国内避難民」と呼びます。

あなたのご寄付が、アフガニスタンの人々の命を守ります

毎月1,500円のご寄付で
洪水で被災した家屋やシェルターを修繕するための防水ビニールシート 約11枚分
毎月3,500円のご寄付で
毛布、石けん、調理器具セット等を含む避難家族のための救援キット 約3セット分
毎月5,500円のご寄付で
家族用テント、ビニールシート等を含む、被災家族のための緊急用シェルターキット 約1セット分

※1年続けていただいた場合、1ドル=149円換算

  • 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

どうぞ、アフガニスタンの人々を支えてください

栄養不良に苦しむ赤ちゃん。
路上で働き学校に通えずにいる子どもたち。
そして、家族の命をつなぐために、犠牲を惜しまず精一杯生きる人々。
どうぞUNHCRと一緒に、彼らの命と希望を守ってください。

皆様からのご寄付によって 多くの命が助かります。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
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