カブール空港につめかけ、国外へ逃れようとする人々の映像が大きく報じられた2021年8月。
今、アフガニスタンは前例のない人道危機に直面しています。2021年以降、新たに17万人以上が隣国へ逃れ、約350万人*が国内で避難をしています。その約80%は女性と子どもです。 * 2022年6月現在

6月22日 アフガニスタン南東部にて大規模な地震発生
UNHCRは緊急支援を開始しています

日本でも報道されているように、6月22日アフガニスタン南東部で発生したマグニチュード5.9の地震が発生。約770人の命が奪われたことが確認され、1500人以上が負傷、約4500棟の住宅が被災しました。この地震で被害を受けた人の数、被害の規模はさらに増えることが懸念されています。
UNHCRは最も被害を受けたパクティカ、ホスト州にて生存者の捜索・救出作業を開始するため、被災地にスタッフを派遣。約90%の捜索・救出は完了しました。そして、緊急支援として1万2000人以上分のテント、ビニールシート、毛布、ソーラーランプ等の救援物資を提供。UNHCRは他国連機関と協力し、被災地に取り残されている約36万2000人を支援していきます。

手配された救援物資

救援物資を手配するUNHCRスタッフ

UNHCRは、過去20年で最悪の地震となったこの天災の被害者を援助するため、6月23日には9台のトラックで以下の救援物資を輸送しています。

  • テント/緊急シェルターキット 600点
  • 毛布 1200枚
  • 水汲み容器 1200個
  • バケツ 1200個
  • ビニールシート 1200枚
  • 調理器具セット 600セット
  • ソーラーランプ 1200個

6月24日にも家族用テント1500張、救援物資キット100セットを輸送。28日には女性や少女たちの尊厳を守るキット1500セットを提供しました。
また、今回の地震によって家を失った人々のシェルターを手配するためのスタッフも派遣。現地は水に関する感染症のリスクも高まっており、さらなる支援が急務です。

アフガニスタンは度重なる干ばつや地震、そして情勢不安に苦しんでいます
改めて、知ってください ― アフガニスタンが置かれた厳しい状況を

情勢悪化により避難を強いられる人々

5歳の息子と薪をカブールの避難先まで運ぶアフメドさん

経済と医療は崩壊し、国連は今年2400万人以上に人道支援が必要で、人口の半数以上が緊急の食料危機に直面すると警告しています。人々は食料を買うことすら難しく、借金をし、子どもを働かせたり娘を結婚させたり、さらには子どもの売買の報告すらあり、苦渋の決断・対応をせざるを得ない家族が増えています。もともと弱い立場にあった人々が、今まさに「生存が脅かされている」厳しい状況にあるのです。

40年以上の紛争と深刻な干ばつに苦しんできて今なお、かつてないほど支援を必要としている人々を、UNHCRと一緒に支えてくださいますよう、心よりお願い申し上げます。

「アフガニスタンの人々は、今」

ビニール袋を売って歩く兄妹 強制結婚と夫の死、身に迫る危険 迫る飢餓 ― 増える栄養不良の赤ちゃん 助けられなかった命 破壊された故郷へ戻って 「障がい者は学校に通えない」と言われて

「どうやったら人々が死なずにすむのか」を毎日考えながら活動しています

UNHCRアフガニスタン・カブール事務所 保護官 宮内博史

宮内UNHCR職員
カブールにて任務にあたる宮内職員

昨年8月15日、タリバンがカブールに入った日、私は現地にいました。強い不安と緊張が走ったこと、そしてその時の同僚たちの表情が忘れられません。事務所で同僚に別れを告げた際、「もう会えないのでは」という思いがよぎり、一人ひとりと熱い握手を交わしました。しばらくしてから私は一時退避をしましたが、多くの人々が空港に詰めかけ、見つめる中、国連車両で空港内に入っていたときのことを昨日のように鮮明に思い出します。早く現場に戻って貢献したいと思っていた私は、9月にカブールに戻りました。同僚たちと再会した時には、「よく生きていてくれた」と感極まり、思わず抱きついたことを覚えています。

UNHCRは現在、アフガニスタンの34州すべてにアクセスでき、特に国内避難民や帰還民の多い55の地域を強化地域として支援を拡大し、緊急時の短期的な支援から人々が生活を再建するための支援まで行っています。

過酷な自然環境の中、家族や人々との絆を大事にしつつ、豊かな文化を築いてきたアフガニスタン人には日本人と共通する点が多いと感じます。辛抱強く、物腰が柔らかで、いつも最大限のもてなしをしてくれる彼らの温かさとやさしさに日々救われています。彼らはとにかく「レジリエント」(立ち直る強さを持つこと)です。

カブール川岸の様子
カブール川岸で、売るためのビニール袋を拾う子どもたち。今400万人以上の子どもが学校に通っていない

しかし今、そんなアフガニスタンの人々はかつてないほど追い詰められています。オフィスを出れば、いたるところでゴミを集めている子どもたちを目にします。先日車で市内を移動した際には、道路のハンプ(減速させるための突起物)のそばに幼い子どもを連れ赤ん坊を抱いた夫婦が、減速する車一台一台に物乞いをしている姿がありました。このような深刻なニーズを抱える人々が莫大に増えた状況を前に、「どうやったら人々が死なずにすむのか」「どうやったら生存できるのか」を毎日考えながら活動しています。今はまず「生存する」ための支援が急務なのです。

今、アフガニスタンの人々の生存そのものが危ぶまれている非常事態です。どうかお力をお貸しいただき、UNHCRと一緒にかけがえのない命をお守りくださいますよう、心よりお願い申し上げます。

UNHCRのアフガニスタン救援活動

2021年、UNHCRは深刻化する人道危機の中、約10万人へシェルター支援、約25万人へ冬の現金給付等を含む緊急援助を約115万人に届けました。2022年もUNHCRはアフガニスタンにとどまり、人々を守るため、以下のような救援活動を続行しています。

  • シェルター支援:家族用テントや防水シート等の提供、破壊された家屋の修復サポート
  • 生活に欠かせない物資の提供:毛布、就寝用マット、調理用器具、ソーラーランタンなど
  • 現金給付支援:貧困とパンデミックの影響に苦しむ家庭への現金給付
  • 保健衛生支援:手洗い場の設置、新型コロナウイルス感染予防用の衛生用品の提供、医療へのアクセスのサポート
  • 帰還民支援:破壊された故郷へ戻った人々が生活を再建するための支援
  • インフラ整備:医療施設や学校、水道システム等のインフラの再建
  • 近隣国等でのアフガン難民支援(国外に逃れた人々への教育や医療へのアクセス支援、帰還支援など)
UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)は、 難民の命を守り、保護する機関です。
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
UNHCRは、シリア・アフガニスタン・南スーダンなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食料、毛布などの物資の配布や、難民キャンプなど避難場所の提供、保護者を失った子どもの心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。 
※紛争や迫害などのため命の危険があり、国外へ逃れた人を「難民」、国内で避難している人を「国内避難民」と呼びます。

何もかもが、足りない。あなたのご寄付で、以下のような支援を届けることができます 厳しい気候と危険から命を守る家族用テント 貧困に苦しむ家族への現金給付 暗闇を照らすソーラーランプ 戦闘や迫害等による被害者の心のケア 新型コロナ予防のための衛生キット 教育を受けていない子どもの支援

あなたのご支援でできること

毎月1,500円のご寄付
1年で、貧困に苦しむ子どもに文具や通学バッグ等の 学用品 約9人分
毎月3,000円のご寄付
1年で、家族に温かく栄養ある食事を作れる 調理器具セット 約14家族分
毎月4,500円のご寄付
1年で、食料や医療、家賃などすべてのニーズに対応できる 現金給付 約2家族分

※1ドル=112円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

どうぞ、アフガニスタンの人々を
支えてください

栄養不良に苦しむ赤ちゃん。
路上で働き学校に通えずにいる子どもたち。
そして、家族の命をつなぐために、犠牲を惜しまず精一杯生きる人々。
どうぞUNHCRと一緒に、彼らの命と希望を守ってください。

皆様からのご寄付によって 多くの命が助かります。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
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