
約540万
故郷を追われたベネズエラ人の数 (2021年1月時点)
約90倍増
過去6年のベネズエラからの避難民の増加率 (2020年10月時点)
約5,000人
1日に近隣諸国へと避難するベネズエラ人の数(2018年末時点)

ベネズエラ危機について
ベネズエラは伝統的に、さまざまな国から何千人もの難民を受け入れる「難民受入国」でした。しかし、政情不安と社会経済の混乱に伴う貧困と治安の悪化から、約540万以上もの人々が故郷を追われ安全を求めて国内外へと避難しています。(2021年1月時点)その数は長年にわたって紛争が続くシリアに続き、世界で2番目に多くなり、南米最大の難民危機になっているのです。
さらに、新型コロナウイルス感染症による国境封鎖、外出制限、経済不況等により、人々が安全に避難し、避難先で生活をしていくことがますます困難となっており、住居や生活手段を失った人、1日の食事にすら事欠く避難民の家族の窮地が多数報告されています。何十万ものベネズエラ人が、正式な書類や法的許可もないことから、社会的セーフティネットを受けられない非常に弱い立場に置かれ、搾取・虐待・性的暴行・差別・排外等の危険にさらされています。
ベネズエラにおけるUNHCRの主な援助活動
緊急救援活動
食料、水、シェルター、医療品などの救援物資を提供。
保護
保護者のいない、もしくは家族とはぐれた子ども達の保護を含む、国境での保護活動のさらなる強化。
新型コロナ対策
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、石けんや消毒液などを含む衛生用品の提供、治療および簡易隔離施設の設置。
現金給付支援
立ち退き等で住む場所を失った人々への現金給付の実施。
自立支援
受入国の政府及び受入コミュニティや、パートナー団体と協力し、避難先での法的書類の処理や登録の迅速化、職業斡旋等の実施。