
790万人以上
ヨーロッパ各地で記録されている ウクライナからの難民の数
591万人以上
ウクライナ国内で避難生活を余儀なくされている人々の推定数
1700万人以上*
避難を強いられ国境を越えた人の数
(*2022年12月現在)

ウクライナ危機について
ウクライナ東部では、2014年から約8年にわたる紛争により、国内ではすでに85万人以上が国内避難民となっています。また他国から5000人の庇護希望者と難民、3万6000人の無国籍者がおり、人道ニーズがすでに高い状況にあります。
そして2022年2月に発生した軍事行動により、ウクライナの人々は過去にない人道危機に瀕しています。子どもや民間人を含む591万人以上が国内で避難を強いられており、1700万人以上*が、安全を求めて国境を越えて国外へ避難しています。
(*2022年12月現在)
ウクライナ危機Q&A
UNHCRはウクライナでどれくらい活動していますか?
UNHCRは1994年からウクライナで活動し、翌1995年に駐ウクライナ事務所を設立、難民や庇護希望者、無国籍者、国内避難民など紛争の影響を受けている人たちを支援しています。
国際チームと現地スタッフの両方を擁するUNHCRは、ウクライナ全土で以下の拠点で活躍しています。
駐ウクライナ事務所(キーウ)
支部1ヶ所(スロビアンスク)
2つのフィールドユニット(マリウポリ、シエビエロドネツク)
現地事務所2ヶ所(ドネツク、ルハンスク)
UNHCRはどのような支援を行っているのですか?
UNHCRは、ウクライナ全土および近隣諸国でウクライナからの難民を受け入れているチームとともに、緊急シェルター、砲撃で被害を受けた家の修理、現金給付支援、心理的サポートなどの保護・人道支援を行っています。また、気温が急降下する中、避難民が必要としている冬服や毛布などの防寒支援も行っています。
UNHCRは、難民や避難民の保護支援に携わるウクライナの市民団体に研修も行っています。
新型コロナウイルスの流行期間中、UNHCRはウクライナの医療・社会福祉提供者のスキル強化に努めるとともに、庇護希望者が医療や新型コロナウイルスの予防接種を自由に、そして平等に受けられるように提唱してきました。
近年の紛争によって、ウクライナではどのように難民・避難民が発生したのでしょうか?
2014年にウクライナ東部で紛争が始まり、クリミアが一時的に占領されて以来、UNHCRは接触線の両側で保護と人道支援を行ってきました。これには、同国の国内避難民、難民、無国籍者への支援も含まれます。
2022年の軍事行動により、ウクライナではさらに数百万人が故郷からの避難を余儀なくされています。591万人以上が国内で避難生活を送っているほか、ウクライナからは1700万人*が国境を越えています。(*2022年12月現在)
UNHCRのチームは、政府の管轄内外の両方、および近隣諸国で活動し、緊急シェルター、防寒支援(冬服や毛布など)、心理的サポートなどの人道支援を必要としている人々に提供しています。
ウクライナからの難民はどこに逃れているのでしょうか?
軍事行動により、ウクライナから数百万人もの難民が国を離れ、安全を求めて国境を越えることを余儀なくされています。ポーランド、ハンガリー、モルドバ、ルーマニア、スロバキアといった近隣諸国はいずれもウクライナからの難民を受け入れ、UNHCRチームの支援を受けながら避難所を提供しています。
ウクライナ国内でも多くの人々が避難生活を続けており、アフガニスタンやシリアなどの紛争から逃れるためにウクライナに逃れてきた少なくとも5,000人の難民も受け入れています。
ウクライナ危機、関連記事・最新情報は?
- ウクライナ難民の受け入れ態勢を整えるハンガリー国境の町長 (2022/9/28)
- 「私はあなたで、あなたは私です」避難の実体験に基づいた知識を活用するUNHCRウクライナ職員 (2022/8/31)
- ウクライナの障がい者権利活動家「助けられると分かれば、黙っていられません」(2022/6/29)
- 「Football 4 Ukraine」日本代表選手を含むサッカー関係者有志が難民支援を呼びかけ (2022/6/10)
- 緊急報告 ウクライナ人道危機 (2022/6/8)
- 100日間の苦悩を経て、ウクライナ人の保護と避難場所の確保に注力するUNHCR (2022/6/6)
- ウクライナからの難民として他の子どもたちにアドバイス? 今あるものに感謝する (2022/5/30)
- 文京区でウクライナと世界の難民について知る展示(2022/5/13)
- 【開催レポート】4月22日 ウクライナ緊急支援報告会(前編) (2022/5/12)
- 【開催レポート】4月22日 ウクライナ緊急支援報告会(後編) (2022/5/12)
- 日本でウクライナの難民危機にどう対応するか考える~MSC第5回勉強会(2022/5/12)
- UNHCR議連と合同勉強会を開催 ウクライナ危機と日本の対応を考える (2022/4/29)
- ウクライナ危機が生み出す新たな人身売買の危険 (2022/4/25)
- 【写真特集】ウクライナ緊急支援の現場から (2022/4/15)
- ウクライナへの想いから日本で広がる難民支援の輪 (2022/4/14)
- ウクライナ人のボランティア、故郷を追われた家族を救いたい (2022/4/12)
- ウクライナからの難民のライフラインを現金給付を通じて守る (2022/4/7)
- 日本政府による緊急無償資金協力:「ウクライナ及び周辺国における追加的緊急人道支援」(2022/4/6)
- 日本政府によるウクライナと周辺国への物資協力 (2022/4/4)
- 戦争が始まり1か月、ウクライナの人口の約4分の1が避難 (2022/3/30)
- ウクライナ危機1カ月、強制移動を止めるために国際社会の連帯を (2022/3/25)
- ウクライナからモルドバへ逃れる難民、ルーマニアへ進む道を見出す (2022/3/23)
- ウクライナと近隣国で人道支援のニーズ高まる 戦闘の停止を訴え (2022/3/20)
- 【続報】ウクライナ緊急事態(2022/3/18)
- UNHCR、ウクライナ国内と近隣国で支援を強化、現金給付も活用 (2022/3/14)
- 日本政府によるウクライナ及び周辺国における緊急人道支援(2022/3/11)
- この1週間で100万人がウクライナから避難 フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官コメント (2022/3/3)
- ソニーグループ/UNHCRのウクライナ緊急支援に寄付を決定 (2022/3/3)
- 国連、ウクライナと近隣国で高まる人道支援のニーズに17億米ドルの支援を呼び掛け (2022/3/2)
- UNHCR、ウクライナ国内、近隣国に避難した人々への支援を実施 (2022/3/1)
- ウクライナのキエフから来た母親、数日間の旅を経てポーランドで安全を見出す (2022/2/28)
- ウクライナ情勢に関する声明 フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官 (2022/2/24)
ウクライナにおけるUNHCRの主な援助活動
緊急救援活動
救援物資各種、シェルター関連素材、給水装置、ポリオワクチンなどを現地で配布するとともに、家屋を修理。差し迫ったニーズに対しては、アクセスが難しい孤立地域であっても確実に支援物資を届けることに尽力します。
防寒支援
マイナス10度にもなる極寒の冬を越せるようパートナー団体と連携し、燃料と暖房機器の支給。冬服や毛布の配布。集合避難シェルターの設置などを行っています。
現金給付をともなう自立支援
UNHCRはNGOパートナーと共同で自立申請と職業訓練助成金制度を開始。難民や庇護希望者の起業や職業訓練を支援するために、一時的な資金援助を実施しています。これまで食品や家具の生産、農業、仕立て、グラフィックデザイン、美容業界で難民がビジネスを始めることができました。