
29万
ナイジェリア難民数
277万人
国内避難民数
340万人
チャド湖流域地域における総難民数

ナイジェリア危機について
総勢276人の少女たちが誘拐されたナイジェリア女子生徒拉致事件が世界的に大きく報道された2014年。その後も、イスラム過激派組織の「ボコ・ハラム」等の武装勢力に襲われ、今現在も、この地は激化する暴力行為、広がる性的暴力、徴兵・自爆テロの脅威といった重大な人権危機に直面し、多くの民間人が家を追われています。
チャド、ニジェール、カメルーンにまたがるナイジェリア北東部のチャド湖周辺のみならず、北西部でも状況は悪化しており、2020年4月だけで、2万3,000人が武装勢力による激しい暴力行為によりこの地域から避難を強いられました。今現在も、武力攻撃に続く報復と威嚇、略奪に脅かされ、さらに多くの人々が故郷を追われています。
ナイジェリアにおけるUNHCRの主な援助活動
緊急救援活動
毛布、就寝用マット、蚊帳といった救援物資の配布、シェルター、水、食料、生活用品の提供。
保護
難民や国内避難民が尊厳と通常の生活の感覚を取り戻すことを目的とした戦略的保護の監視、脆弱性のスクリーニング、重要な支援の提供、およびその後のサービスプロバイダーへの個別の保護の紹介を通じた、現場での存在による保護。避難民のための社会的および基本的なサービスへのアクセスの増加、国内避難民キャンプの民間人および人道的性格の尊重、および全体的なより良い保護環境の提供。
自立支援
人々の権利の尊重、性的暴行及び性に基づく暴力の犠牲者への法的・心理社会的サポート。教育や職業訓練を通じた女性への経済的自立支援。難民の才能を伸ばし、社会での活躍を促進するための自立支援活動など。
政府への支援
平和と安全の回復に向けた政府の取り組みへの支援。国内避難民やその他の関係者を保護するための国際的および国内の法的枠組みに関する当局、軍隊、パートナー、関係者のための能力開発と訓練など。