
62万人
中央アフリカ共和国から隣国(カメルーン・チャド・コンゴ民主共和国・コンゴ共和国)へ移動した難民(2021.2)
72万人
国内避難民 (2021.1)
5万人
帰還した国内避難民 (2019)

中央アフリカ共和国危機について
独立以来クーデターを繰り返してきた中央アフリカ共和国では政情不安に加え、ダイヤモンドや金、ウランといった天然資源が豊富な地域の支配権を巡った武装グループによる騒乱に悩まされてきました。保健医療施設や学校、モスクなどへの破壊行為や、重なる暴力行為が長年にわたって蔓延していることから、人の移動の波も止むことなく起きています。2019年2月には、中央アフリカ共和国政府と武装勢力との間で和平合意が署名されましたが、なお、混乱が続いています。
人口の約半分が人道支援を必要としている状況が続くという政情不安と治安悪化の中、何千もの人々が生きる糧を失い、何週間も、食べ物も飲み物もなく、森の中を隠れながら避難を強いられています。それでも、国際社会からの資金援助や関心は、極めて低いままです。
中央アフリカにおけるUNHCRの主な援助活動
緊急救援活動
食料、生活物資、医療用品の配布、また医療サービスの提供といったさまざまな人命救助のための支援を行っています。治安の悪い地域であっても、政府や地元パートナー団体と緊密に連携し必要とする人々に迅速に届けられるよう努めています。
自立支援
UNHCRの自立支援プログラムでは難民が自分たちで作物を育て、収穫するなど地域社会に定着させることによって、尊厳を維持し自立した生活を送ることができるように支援しています。また、パートナー団体との連携して難民が新たなキャリアを身につけるための支援にも積極的に取り組んでいます。
保護
中央アフリカ共和国では特に無差別に行われる武装集団による攻撃(無差別の暴力、ジェンダーに基づく暴力、学校や保健施設を含む公的機関への攻撃など)が激化しています。安全を求めて故郷から逃れてきた難民を取り残すことなく保護し、安心して暮らせる環境にアクセスできるようにしています。