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支援の現場から/最新ニュース

ミャンマーから逃れ、難民キャンプ内の学校で避難生活を送るロヒンギャの男の子(ナヤパラ難民キャンプ)

今知ってほしい、
ロヒンギャ難民についての5つの事実

1. ロヒンギャとはどんな人々?

ミャンマー/バングラデシュ地図ロヒンギャとは、主にミャンマー西部のラカイン州に暮らす約100万人のイスラム系少数民族で、国籍を持たず、1990年代から数十年にもわたって差別と激しい迫害に苦しめられ、多くの人が国外に逃れてきました。

2. 今、なぜロヒンギャの人々は避難を強いられているの?

2017年8月25日、ラカイン州北部で新たに激しい衝突が起こり、ロヒンギャの人々が一気に隣国バングラデシュへ避難を始めました。避難してきた人々からは、一般の市民が激しい暴力や性的暴行を受け、家族を殺されたり家屋を焼かれるなど残虐な行為を受けたことが証言されています。人々の多くは険しい山の中を徒歩で避難しましたが、避難の混乱で家族と離ればなれになったり、命を落とした人もいます。また、粗末な漁船に乗って海から避難しようとする人もいますが、モンスーンの影響を受けて海は荒く、子どもを含む犠牲者が多く出ています。

粗末な漁船にすし詰めになって乗り、海を渡ってミャンマーから逃れてきた人々

数日から数週間かけて歩き、国境を越え避難してくる人々。途中家族とはぐれてしまう子どもも多い

「パパ、パパという声が今も聞こえるのです」
ヌルス・サマーム(22歳)

UNHCR職員と話すヌルス(クトゥパロン難民キャンプ)

「息子のアブドゥル(2歳)を平和な場所で育てたい」― 願うことはそれだけでした。ヌルスと妻のサニーダ(18歳)は迫害を逃れ、漁船に乗りベンガル湾を渡る決意をしたのです。しかし、嵐のために舟は壊れ、一家は他の100名ほどの難民とともに海に投げ出されてしまいました。妻と幼い息子は命を落とし、ヌルスだけが一人残されたのです。
「目を閉じると、息子の『パパ、パパ』という叫び声が聞こえるのです」そう言って、ヌルスは遠くを見つめました。
この転覆事故で、助かったのは彼を含めて27人だけでした。今、ヌルスのように想像を絶する深い悲しみを抱えて避難生活を送るロヒンギャ難民が多くいます。そして、今日もその数は増え続けているのです。

3. 今、多くのロヒンギャ難民が避難するバングラデシュでの状況は?

増水した川を渡り避難してくるロヒンギャ難民

2017年8月に新たな衝突が発生後、バングラデシュへ避難した人は爆発的に増えて60万人を超えましたが*、その多くは女性と子どもです。その後も一日平均数千人が避難し、日によっては一万人以上が到着するなど、難民キャンプでの受け入れは限界を超えて支援が追い付かない事態となっています。これに追い打ちをかけているのが、モンスーンの影響を受けての大雨です。避難したばかりの場所が洪水となりさらに移動を強いられたり、衛生環境が悪化するなど、極めて厳しい状況に追い詰められているのです。(* 2017年10月23日現在)

動画「2日間ごはんを食べていませんでした」― タミーナ(13歳)

4. UNHCRはロヒンギャの人々のためにどんな支援をしているの?

8月25日から10月上旬までに計7回の援助物資の空輸を実施。1,671張の家族用テント、3万1,670枚の防水用ビニールシート、4万5,140枚の毛布などを難民キャンプと周辺地域で配布した

UNHCRはバングラデシュで、続々と到着する難民を保護するために迅速に援助活動を開始しました。衝突が発生した8月以降、7回にわたる援助物資の空輸を行い、計12万人分のシェルターや毛布、防水シートなどの援助物資を提供し続けています。また最も弱い立場にある、保護者のない子どもや乳幼児を抱える女性、高齢者などが支援から取り残されることのないよう、専門の保護チームが支援にあたっています。衛生状況の悪化から下痢などの感染症も増えているため、ヘルスセンターの増設やコレラの予防接種など医療支援不足にも力を入れています。新たに派遣された緊急対応チームの職員等を含め、約182名(今回の難民の流入以前には49名)の職員が総力を挙げて難民の命を守るために活動しています。

保護者と離ればなれになった子どもたちへ聞き取りを行う職員。できるだけ早く家族と再会できるよう、他機関や難民のコミュニティと連携して迅速に対応する

難民が急激に増える中、UNHCRは家族用テントや雨をしのぐための防水シートを配布したり、共同シェルターを設置するなど、人々が屋根の下で生活できるよう支援している

UNHCRの精神科医による、親を失った子どもたちのためのグループセラピー。
左の少年(12歳)は両親を殺され深い心の傷を負っているが、数週間のセラピーを受け、少しずつ話せるようになってきている (ナヤパラ難民キャンプ)

雨の中を裸足で数日間歩き続け、難民キャンプへたどり着いたスルズ・ジャハン(75歳)。UNHCRの援助物資を受け取り、「まるで母親と父親にまた会えたような気持ちです」と消え入りそうな声で話し、涙を流した。難民があふれる中、高齢者など弱い立場の人を迅速に支援するため、UNHCRの保護チームはキャンプ内と周辺で巡回を続けている(クトゥパロン難民キャンプ)

UNHCRバングラデシュ事務所 久保眞治代表 緊急インタビュー
「ロヒンギャの人々を、このままにしておくことは絶対にできません」

UNHCRは、このバングラデシュの難民援助活動の現場において、ロヒンギャ難民を保護し命を守る最終的な責任を持つ国連の機関です。そのUNHCRのバングラデシュ事務所代表として、最前線で支援に尽力する久保眞治職員に話を聞きました。

バングラデシュ・コックスバザールで支援現場を視察する久保代表

避難してくる難民と現場の状況について教えてください。

とにかく想像を絶する事態です。人々は着の身着のまま逃げてきて、服さえ着ていない子どもたちもいます。今難民が到着している難民キャンプはもともと定員を超過していたのですが、8月以降2倍の人に膨れ上がり、足の踏み場もないほどです。

難民の子どもたちの抱える問題は?

親と離れ離れになってしまった子どもたちが多くいます。また、目の前で家が焼かれたり、人が殺されるのを見るなど、子どもたちは大きなショックを受けています。保護者との再会支援、そして心のケアが必要とされています。

難民支援の現場でのUNHCRの強みは何ですか?

UNHCRは単に「物を配る」機関ではありません。「難民の声を聞き取って支援につなげ、難民の命を守る」。私たちの活動はこれに尽きます。この2つの難民キャンプは創設されて25年で、UNHCRと難民には強い信頼関係があります。これは他の機関にはないものです。難民のコミュニティは到着した難民を家庭に受け入れるなど、多大に協力してくれています。彼らと連携することで、毎日続々と到着する難民になんとか対応でき、これまで死者を出さずにこれたと思います。

日本の皆さんにどんなことを伝えたいですか?

ただ「ロヒンギャ」として生まれたというだけで差別を受け、迫害を受けてきた彼らは、絶望すら越えるような想いで生きてきました。彼らをこのままにしておくことは絶対にあってはならない。これは、21世紀を生きる私たちの問題だと思います。どうぞ、ロヒンギャの人々へ温かいご支援をお願いします。

5. ロヒンギャの人々のために、何かできることがありますか?

日本に住む私たちにも、ロヒンギャの人々のためにできることがあります。
どうぞ、「自分には何もできない。こんな大きな問題に対して自分が何をしても無駄だ」と思わないでください。もし世界中の人がそう考えてしまったら、今行われている支援すらすぐに尽きてしまい、助けられるはずの命も助けられなくなってしまいます。
ロヒンギャの人々のために、今すぐに、あなたにできることがあります。どうぞ、この記事をできるだけ多くの人に共有し、ロヒンギャの問題について知ってもらうことに協力してください。そして、今もロヒンギャ支援に全力を尽くしているUNHCRへ、温かいご支援をいただけないでしょうか。一人でも多くの人が、小さくても何か行動を起こすことが、ロヒンギャの人々の状況を変える大きな力になるのです。

ロヒンギャの人々へ、今すぐに支援が必要です

―今、あなたとUNHCRで出来ること―

長年差別と迫害に苦しみ、国外へ避難してなお、命の危険にさらされているロヒンギャの人々。1990年代からロヒンギャの保護に取り組んできたUNHCRは、彼らにとって最後の砦です。
今も続々と避難してくる人々を支援するために、援助資金が緊急に必要です。現地では懸命な支援が続いています。どうぞ今すぐ、皆さまの力をUNHCRにお貸しください。

※当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は税控除(税制上の優遇措置)の対象となります

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