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難民陸上チームが世界陸上に出場します
ケニアからロンドンで開催される世界陸上へ向かう5人のアスリートが、この舞台に立つ最初の難民となります

難民陸上チームのメンバーである中距離ランナーのアンジェリーナ・ロハリス(左)とローズ・ロコニエンは、ロンドンの世界陸上競技選手権大会へ向け、ナイロビでトレーニング・セッションに参加します

ナイロビ(ケニア)2017年8月3日 ― ケニアから5人のアスリートが今週からロンドンで開催される世界陸上世界陸上競技選手権大会へ向かっています。難民が参加するのは、この大会の34年の歴史の中で初めてのことです。

 
アーメド・バシール・ファラー、アンジェリーナ・ロハリス、ドミニク・ロバル、ローズ・ロコニエン、カダル・オマーが難民アスリート・チームのメンバーとして参加します。

 
ケニアの首都ナイロビでの数か月におよぶ訓練ののち、選手たちはこの国際的な大会に参加する機会を得たことを歓迎しています。

 
男子陸上800メートルに出場するアーメド(19歳)は、わずか9歳の時に母親と2人の姉妹とともにソマリアの暴力から逃れて以来、ナイロビで難民として生きました。

 
「ロンドンへ行くのは素晴らしい気分です」と彼は言いました。「もう数日しかありません。自らのベストタイムで走り、そして次のステージへの資格を得たいです。私にとってこれが最初の国際大会ですから、少し緊張したり怯えてしまったりせざるを得ないことは当たり前です。でも、一度フィールドに立てば、恐怖心は私から去っていくでしょう。」

 
トレーニング仲間である10年間難民として生活する南スーダン出身のアンジェリーナは、女子1,500メートルに出場します。彼女はこの大会をとても楽しみにしていますが、彼女にとってはこれが最初の世界大会ではありません。

「自分の才能を磨き、難民にも何かができることを世界中の人々に見せなければなりません」

アンジェリーナ(23歳)は、2016年のリオオリンピックに難民選手団として出場し、チームとして参加が認められた難民として、五輪の歴史にその第一歩を刻みました。国際陸上競技連盟(IAAF)が8月4日から13日に実施するこの世界陸上は、リオオリンピックが開会したほぼ1年後に開催されます。

 
「1日、そしてまた1日と、さらに高いレベルで競っていると思います」と彼女は語りました。「今、私はチャンピオンたちと共に大会に参加し、そしてまさに今が、自分の才能を磨き、難民にも何かができることを世界中の人々に見せなければならない時なのです。」

【動画】ケニア:世界陸上(英語)
(カメラ:ウォルター・キガリ/プロデューサー:マリー・サール・ワンブイ)

アーメドとアンジェリーナは、他の3人の参加選手と共に、ケニアのナショナル・チームと共に練習する機会がありました。その中には、800メートル世界記録保持者デイヴィッド・ルディシャ選手も含まれていました。

 
ルディシャ選手は筋挫傷により今回のロンドン大会は出場しないことを発表していますが、ケニアの世界チャンピオンとの練習は、難民陸上チームの自信を高めた、とバシールは話しています。

 
「あなただって、世界記録を持つチャンピオンと練習をしたら士気が上がりますよね」と彼は言いました。「同じように自分自身を見るようになるのです。レースに出る時、他の選手を恐れることはありません。なぜなら、ルディシャ選手と練習をしていたのだから。」

「私としては、チームは準備万端ですし、私たちはただスタートの号砲が放たれるのを待つだけです」

陸上チャンピオンを産んだ国として知られるエチオピアから来たカダル・オマーは、リオオリンピック5,000メートルと10,000メートルで金メダルを獲り、オマーのアイドルであるイギリスのモハメド・ファラー選手と同じ競技に出場するチャンスを得ています。

 
「まるで夢が実現したようです。私はこのためにほぼ3年間努力してきたのですから」とカダル(20歳)は言いました。「私はあきらめませんでした。モハメド・ファラー選手のようになることを熱望しています。私の目標は、将来彼と走ることです。彼は素晴らしい陸上選手で、彼の走り方や彼のスタイルに、私は大いに鼓舞されているのです。」

 
ドミニク・ロバルは男子1,500メートルに、ローズ・ロコニエンは女子800メートルで走ります。

ナイロビのモイ国際スポーツセンターでケニアのナショナル・チームとのトレーニング・セッションの後、休憩を取る難民陸上チームのメンバー

テグラ・ロルーペ平和財団が組織した審査を経て、ロンドン大会のための難民陸上チームは人選されました。長距離ランナーであるテグラ・ルーペは、20・25・30キロメートルの世界記録保持者で、5人の選手、そして他の難民のコーチでもあります。

 
財団の使命の1つは、ケニア北部とアフリカの角(アフリカ大陸東端のソマリア全域とエチオピアの一部などを占める半島)で貧困にあえぎ見放された人々や社会の社会経済的な発展を促進することです。

 
ロルーペ財団は、難民がリオ五輪へエントリーできるよう支援し、難民が国際的なスポーツイベントに参加する機会を見出す道を開きました。リオ以来、ケニアの難民陸上選手はキプロス、バハマ、ウガンダ、そしてルワンダでの大会に出場しています。

 
財団で働くジョン・アンザラ・コーチは言います。「選手はロンドンで成功する、と確信しています。」

 
「私たちは実力を示しました。しっかり練習もしました。私としては、チームは準備万端ですし、私たちはただスタートの号砲が放たれるのを待つだけです。」

 
Yvonne Ndege

 
原文はこちら(英文)
Refugee team competes in World Athletics Championships

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