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支援の現場から/最新ニュース

コンゴ民主共和国の市民、国内で広がる暴力から生き延びる道を模索
記録的な人数がコンゴ民主共和国の動乱から逃げています

5か月間、藪に隠れてた後、マリーは家に戻りましたが、家は廃虚となっていました

マタンバ(コンゴ民主共和国)2017年10月24日 ― 武装集団や兵士から逃げるために、薮に身を隠した5か月間を経て、遂にマリー・カピンガはマタンバの自宅に戻りました。マタンバはカサイ中央州にある村です。

 
かつては裕福な実業家であったマリー(45歳)はこの先の見通しが立っていません。家族が営む小さな商店とレストランは、村で暴力が勃発し廃墟となりました。「ロケット弾発射機にやられました」とマリーは言います。彼女のゲストハウス自体は今もありますが、略奪されました。「ベッドさえ盗まれました。」

 

マリーは2017年にカサイ地域(コンゴ民主共和国)に帰還した60万人のうちの一人だ

今日、マリーは17人の子どもと孫の世話をしていますが、どうやって食べさせていくかは分かりません。暴力のさなか、マリーたちが森に隠れている時に食糧を探しに村へ戻った彼女の夫は殺されました。

 
マリーは2016年以来の紛争の被害を受けて来たコンゴ民主共和国のカサイ地域に帰還した60万人の避難民のうちの一人です。彼女のように、帰還した住民の多くには生活再建に最低限必要なものすらありません。

「彼らは戻ってみると、家は焼かれ、学校は破壊されて、病院はもはや機能しておらず、生計を立てる術もないことを目の当たりにします」とスティーヴン・コーリスUNHCR国内避難担当特別アドバイザーは言います。「そのため、とてつもなく多くのものが必要とされています。」

 

国内避難民と話すスティーヴン・コーリスUNHCR国内避難担当特別アドバイザー

そして、最近のカサイへの帰還とは裏腹に、未だにコンゴ民主共和国内における避難状況は記録的で、支援機関が対処できる限界を超えているとUNHCRは警告しました。

 
2017年10月24日、エイドリアン・エドワーズUNHCR報道官はジュネーヴで報道陣に向けて「2015年から国内避難民は2倍に増え、現在は390万人に上ります。ここ3か月だけで4万2,800人が避難しました」と述べました。

 
ここ数年で10万人の国民が難民として近隣諸国へ逃げました。民兵団の活動の広がり、そして民族、政治紛争が発端となり多くの地域に影響を及ぼしている動乱と暴力により、さらに避難する人々が増える危険性は高いです。

 
1年に渡る紛争の後にほとんどの地域で平穏が戻ってきたカサイ地域でさえも、北キヴ州、南キヴ州、タンガニカ州など東部のいくつかの州から新たな避難民の発生が報告されています。

 
UNHCRは国内のいくつかの地域で緊急対応の準備を整えています。対応は保護活動やシェルターといった命を守る人道支援の調整を中心に据えています。現状を鑑みて、UNHCRとパートナー機関はカサイ地域と南キヴ州とタンガニカ州の状況を、最も緊急度の高いレベル3に引き上げました。

カサイ州カモニアの暴力から逃げる家族

難民、国内避難民、そしてコンゴ民主共和国にいる支援対象者のニーズに応えるには2億3,620万米ドルが必要ですが、現時点では必要金額の5分の1、4,970万米ドルしか集まっていません。UNHCRは増え続ける人々のニーズに応えられず、必要資金額との差が埋められない場合に起こりうる差し迫った危機を警告しています。

 
Andreas Kirchhof

 
原文はこちら(英文)
Civilians in DRC struggle for survival amid growing violence at home

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