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夢を育てるには食べ物だけでは足りないと語るシリア難民
難民選手団の水泳選手のユスラ・マルディニが、紛争や迫害から逃れた人々へのさらなる支援を著名人の集うダボスのイベントで呼び掛けます

ダボスにて、著名人揃いの観衆の前で、シリアでの紛争から逃れた自身の経験を語ったシリア難民のユスラ・マルディニ

ダボス(スイス)2017年1月18日 ― 2016年夏のリオオリンピックで世界に元気を与えたシリア人の水泳選手ユスラ・マルディニは、ダボスにて世界のリーダーたちの前で印象的なスピーチをし、彼女のように弱い立場にある難民が、基本的な支援以上のものを受け取れるよう訴えました。

 
「胃に入る食べ物があれば、難民は生き残ることができます。しかし、魂のための食べ物があって初めて、彼らは力強く生きることができるのです」と、18歳のユスラは、2017年の世界経済フォーラムで注目を浴びたサイドイベントにて語りました。

 
「ただ、栄養にも様々な種類があります。例えば、家族の愛や友人の愛です。そしてもしかしたらその人たちはまだ紛争地帯にいたり、暴力から逃れている最中に離れ離れになったりしたかもしれません。」

 
UNHCRの強力なサポーターであるユスラは、“Global Goals Dinner for a Healthy Not Hungry, Inclusive World”という、国連世界食糧計画、ユニセフ、そしてプロジェクトエブリワンが共同で主催したイベントでスピーチをしました。

「一人の難民として、お腹がすくこと、のどが渇くことはどういうことなのかわかります」

「一人の難民として、お腹がすくこと、のどが渇くこととはどういうことなのかわかります…。もし運よく安全な場所にたどり着けば、食べ物、水、そしてシェルターがもらえます。そしてもちろん、これらで生き延びることはできます」と彼女は付け加えました。

2015年、ほかの庇護申請者とともに、ハンガリーを通ってギリシャからドイツへと移動するユスラ(左)

 
参加者の中には、ビジネスリーダーや世界的指導者、名高いシェフ、歌手で活動家のシャキーラや“アラビアンキッチンの女王”であるマナル・アル・アレム、イギリス人料理店主のジェイミー・オリバーとリチャード・カーティスなどの著名人などがいました。

 
彼女自身の経験を話しながら、ユスラは、紛争や迫害から逃れるという試練について感情を込めて語りました。今、6,500万人以上が直面している現実です。

 
「私の国はかつて食べ物であふれていました」と、シリアがかつて豊かな農業国であったことを聴衆に思い出させながら話しました。

 
ユスラは、シリアでの紛争から逃れるためのトルコからギリシャへの非常に危険な船旅で、人々の命を救いました。彼女が初の難民選手団の一員としてリオ・デ・ジャネイロの100メートル自由形を泳いだ時は、世界中の注目を集めました。

 
彼女をステージで紹介するとき、優れたオリンピック選手であるマイケル・ジョンソンは、「ユスラはもっとも勇敢な女性の一人です。難民選手団の選手全員が、苦難や不正を乗り越え、世界一の選手と競うチャンスをつかんだのです」と述べました。

「ユスラは、最も勇敢な女性の一人です」

2020年の東京オリンピックでの出場権を獲得しようとトレーニングを重ねるのと同時に、この10代の若者は、世界中で避難している人々に元気を与え、難民のイメージを変えようとしています。

 
「アクティブでいることで元気が出てきます」とユスラは言います。「私の場合、毎日何時間も泳いでトレーニングをすること、オリンピックでメダルをとるために懸命に努力すること、全世界の難民のためにUNHCRのサポーターとして立ち上がることです。そして、難民選手団のメンバーであることに誇りを持っています。」

 
世界経済フォーラムでのユスラ・マルディニについて、詳しくはこちら。
www.unhcr.org/yusramedia

 
Gisella Lomax

 
原文はこちら(英文)
Syrian refugee says more than food needed to nourish dreams

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