UNHCR、裁縫プロジェクトでハイチ大地震の被災者を支援
ハイチが大地震により、広範囲にわたる被害をこうむってから2カ月以上が経ちます。少なくとも190万人の被災者が家を追われています。このうち約130万人は、ハイチの首都ポルトープランスやその周辺にある居住地やキャンプで暮らしています。あまり目立ちはしませんが、同様の支援を必要としている約60万人がその他の地域に避難しています。
ハイチ南部で、ドミニカ共和国との国境沿いの山間部にある、孤立した地方のコミュニティ、Fonds-Verrettesには、主に女性と子どもからなる、約8000人の被災者が避難しています。地元の人々は家が窮屈になるにも関わらず、ポルトープランスから避難してきた親族、友人、知人などを受け入れました。
仕事をする機会もなく、心の傷を癒す社交面でのはけ口もない被災者の状況を鑑み、UNHCRは女性が共同して裁縫を行うプロジェクトを開始しました。被災した女性たちとホストファミリーが収入を得る方法を提供すると同時に、この両者がお互いに支えあうことを強化することを目的としています。
UNHCRはFonds-Verrettesにある女性団体、Oganizasyon Fanm Solide Fonveretに、ミシン8台と他に必要な材料のための助成金を寄贈しました。地元の女性140人が加入しているこの団体が、数十人の被災した女性たちに裁縫師になるための訓練を行います。団体は裁縫で作った品物を、周辺コミュニティの商人のネットワークに売る予定です。
この取り組みにより、被災した女性たちが他の人々と付き合い、また地震の影響から回復できる、安全で快適な雰囲気を提供できます。地元のプロジェクト・コーディネーターのOlga Jean Polyniceはこう語ります。「この取り組みは、単に女性たちに収入を得る機会を与えるだけではありません。地元の人々と被災した女性たちが一緒となり、心の傷や失ったものを通じてお互いに支えあうコミュニティを作るのです」。
24歳のMarie-Justine Romelusは、地震でポルトープランスにあった家が倒壊し、Fonds-Verrettesの親戚の家に避難してきました。彼女はまだ裁縫ができませんが、団体が与えてくれるこの機会に感謝しています。
同じくポルトープランスから避難してきたSonia Cheryも、このプロジェクトに参加する予定です。Marie-Justineはこう語ります。「Soniaは洋服の仕立てをしたことがありますし、再び商売を始めることができるでしょう。彼女は、私のような女性が新しい技術を得て、自立するのを助けてくれるでしょう」。
この裁縫プロジェクトは、UNHCRが地方や地域の行政当局と協力し、ハイチの国境地域にいる2万人以上の避難民とそのホストファミリーに行っている、毛布、石鹸、懐中電灯、調理器具、バケツなどの救援物資の配布を補うものです。
UNHCRの緊急援助チームのリーダー、Gonzalo Vargas Llosaはこう語ります。「人々の目は、ポルトープランスでの救命援助に向いています。しかし多くの被災者を受け入れている地方部では、日々の生活に関する資源が底をつきかけています。地方のコミュニティへの支援がなければ、被災者の多くは再びポルトープランスに戻らなければなりません。すると、被災者のキャンプや仮の居住地への負担が増し、さらに多くの女性や子どもが危険にさらされます」。
UNHCRは支援者の協力を得て、ハイチ大地震の被災者と受け入れ先コミュニティ向けに、ハイチの地方部でより大規模なプロジェクトを開始する予定です。
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原文 : Among Haiti’s displaced, needle and thread provide work and community
ソース : UNHCR website: Making a Difference
日付 : 2010年3月25日
日本語訳 : 国連UNHCR協会






