UNHCR、ハイチの被災者とホストファミリーに不可欠な救援物資を配布
UNHCRはハイチとドミニカ共和国の国境地域で、ハイチ大地震の被災者とホストファミリー向けに、救援物資を配布し始めました。UNHCRはこの地域で、約8000人に物資を手渡ししています。
現地当局とハイチ赤十字のスタッフは、2月19日にFonds-VerrettesでUNHCRの援助物資を配布し始めました。この町には1月12日にハイチで起きた大地震以来、首都ポルトープランスから逃れてきた人々が到着しているため、人口が10~15%増加しています。
十分な電力、給水システム・舗道・教育施設がない人口約4万5000のこの農村地域で、首都から来た被災者のほとんどが、ホストファミリーのもとに身を寄せています。Fonds-Verrettesはポルトープランスから東に70キロの所にあり、ドミニカ共和国との国境に位置します。
ホストファミリーを含む各世帯が、毛布、バケツ、石鹸5個、懐中電灯、調理用の鍋、スプーン5本、マッチと衛生用品などが入った救援物資パッケージを受け取っています。
「この小規模な支援活動は、ホストファミリーの人々が最低限必要とする、救援物資を配布することを目的としています。彼らは以前からギリギリの生活をしていた上に、本当の限界点にまで達しつつあるのです。」と、UNHCRのスポークスマンであるGonzalo Vargas Llosaは語りました。また、UNHCRはこの配布により、これ以上被災者が移動しなくても済むことを望んでいると付け加えました。
今回の物資配布は、国際社会がハイチ南部の国境地域にいる被災者とホストファミリーに届けた、最初の実質的な援助パッケージになります。過去1カ月にわたり、UNHCRはドミニカ共和国内の一時避難所にいるハイチ大地震の被災者に、小規模な支援を行っています。また、UNHCRはハイチで配布するために、IOM(国際移住機関)にテント数千張と防水シート数千枚を提供しました。
約50万人の人々が地震以来、ポルトープランスを後にしています。この中には、国境沿いに避難した16万人も含まれます。Filina Toussaintも、被災者に家屋を提供した一人です。地震が起きる前には、6人がFonds-Verrettesにある彼女の家に住んでいました。今では倍の12人になっています。落下してきたれんがで足をけがした彼女の親戚、Marlineも、地震により避難してきた一人です。
限定的な、一時的な支援を通じて、UNHCRはホストファミリーの差し迫った援助ニーズの一部に対処しようとしています。「迅速に支援をもたらすことが不可欠で、かつ緊急の課題です。ハイチはあと数週間で雨期になりますから、なおさらです。」と、ホストファミリーが果たす役割を褒め称えつつ、Vargas Llosaは言います。
「ホストファミリーは、この悲劇の、声も姿もない犠牲者です。同時に、数多くの親戚や友達をプルトープランスから受け入れることで、人道支援全体において大切な役割を果たしています。」
一方で、UNHCRのチームは、イスパニョーラ島を二分しているハイチ・ドミニカ間の北部国境地域に赴き、現地のホストファミリーがすぐに必要としている援助ニーズを調査しています。
UNHCRは難民支援機関であり、自然災害に関しては、国連各機関や被災国からの要請に応じて活動します。UNHCRは被災地の国連チームに難民保護、キャンプの運営やキャンプ地の計画などの専門知識と物資を提供しています。
ハイチ大地震を受けて、UNHCRは国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)と共同で声明を発表し、各国政府にハイチ難民の強制送還を一時停止するよう呼びかけました。地震から1カ月以上が過ぎた2月19日付で改めて強制送還の一時停止を呼びかけ、声明を国連加盟各国の政府代表部に送付しました。この声明を受け、一部の国々は正式に、ハイチ人の強制送還を一時的に中止しています。
ハイチ国内では2月19日時点で、UNHCRの難民保護の専門家3名がOHCHRのチームを支援し、難民登録・分析の専門家2名が国際移住機関(IOM)を、キャンプ地の計画や調整面で支援しています。また、ロジスティクス・オフィサー1名が、軽量テント2130張、ビニールシート1万8550枚など、UNHCRが1月に送付した10万3400人分の物資配布を監督しています。
また、国連の常駐・人道援助コーディネーターの要請を受け、ハイチの隣国であるドミニカ共和国に5名からなるチームを派遣し、難民保護を主導しています。
皆様からお寄せいただくご寄付は、ハイチおよびその周辺地域での活動に充てさせていただきます。
|
ソース : UNHCR website: News Stories
日付 : 2010年2月23日
日本語訳 : 国連UNHCR協会






