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UNHCR、パキスタンの避難民に冬向けの救援物資を配布

ジャロザイ・キャンプで、救援物資を受け取る男の子パキスタン北西部では気温が下がっているため、UNHCRはキャンプで暮らす約8万5000人の避難民に、追加の救援物資を配布しはじめました。この援助により、約1万3600世帯の避難民が、冬の厳しさに耐えることができます。

冬向けの救援物資の配布は、北西辺境州のペシャワール付近にあるジャロザイ・キャンプで、11月23日に始まりました。11月27日から始まるイスラムの祝日(イード)までに、8カ所のキャンプで配布が続きます。

各世帯は、キャンプでの登録時に受け取った救援物資に加えて、暖房・断熱用に毛布6枚、マットレス4枚とビニールシート2枚を受け取ります。救援物資の配布は11月第4週に、地元コミュニティの指導者の支援を得て、北西辺境州のジャロザイ、ジャラーラ、ベナジール、ワリ・カンドウ、パロサの各キャンプで行われます。

農業を営むGul(50歳)は、連邦直轄部族地域(FATA)にあるふるさとの村を懐かしみながらも、ジャロザイ・キャンプでUNHCRの援助を喜んでいます。

「多くの団体が援助をしてくれて、私たちは生き延びています。しかし、テント暮らしと家での暮らしは、比べようがありません。」1年前に家のあるBajaur郡近くで起きた戦闘から逃れてきた、6人の子どもの父親である彼は言います。「生計を立てるために、一生懸命働いてきました。ただ座って援助を待つのは好きではありませんが、他にどうしようもないのです。」

照合プロセスは続いていますが、初期段階で約20%の世帯が、二重登録のために難民としての資格を得られないであろうと指摘されています。さらに10%は身分証明書に問題があるために照合ができず、また2%は軍事行動の影響を受けた地域の出身ではないと見なされています。

若き母親であるMeenaは、意外にも冬を楽しみにしています。やはりBajaur郡から逃れてきた26歳のMeenaは、夏にはひどい暑さのため、幼い子どもが病気にかかったと言います。「季節が変われば、健康状態が良くなると期待しています。」しかし、彼女は毛布を受け取って、とりわけ喜んでいました。

一方で、冬向けの救援物資配布プログラムの一部として、布製のテントは断熱性のある全天候型テントに代えられるか、追加の断熱材で補強されています。11月24日までに、ジャロザイ・キャンプでは3000張以上のテントが代えられました。ロウワー・ディール郡にあるワリ・カンダル・キャンプなどの新しいキャンプでは、設置最初から全天候型のテントを用いています。

カチャ・ガリ・キャンプでは、1万2000人以上が冬向けパッケージと新しいテントを、イードの後にジャロザイ・キャンプに移ってから受け取る予定です。UNHCRは続いて、毛織りのショールや太陽電池式のランプ、たきぎなどの物資を配布します。

北西辺境州では、現在10万人以上の避難民が10カ所のキャンプで暮らしています。ジャロザイ・キャンプはその中でも最大で、主にFATAからの避難民8万人以上を受け入れています。避難民の中には、ジャロザイ・キャンプで1年以上暮らしている人もいます。キベール管区のバジャール郡、バラ郡からの避難民は、10月以来約3万人が登録されています。

全体的な救援物資の配布数によると、FATAの北部と北西辺境州から90万人近くの人々が、未だに避難し、受け入れ先のコミュニティに身を寄せている可能性があります。避難民が避難先と帰還先を行き来していることから、避難民全体のより正確な数字を出すことは困難です。UNHCRは他団体と共同で、残っている避難民がいる範囲と彼らの援助ニーズをより把握するため、北西辺境州の5地域で再度スクリーニングを行っています。

パキスタン北西部で繰り返される避難の状況は、UNHCRなどの援助団体にとって非常に複雑に入り組んだものです。この中には、医療や長期にわたって避難している人々の保安、帰還・受け入れプログラムや、南ワリジスタン管区からの新しい避難民への緊急対応などが含まれます。南ワリジスタン管区から避難した3万6700世帯、26万8000人以上については、現在パキスタンの国家データベース登録局(NADRA)と照合が取れています。

原文 : UNHCR distributing winter aid to tens of thousands of displaced Pakistanis
ソース : UNHCR website: News Stories
日付 : 2009年11月24日
日本語訳 : 国連UNHCR協会

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