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また、家族のために売春をするケースも報告されています。一方、難民の経済活動が禁止されている場合、仕事のない父親たちは、手持ちぶさたに過ごすことが多く、飲酒による家庭内暴力なども頻発します。 性暴力の恐怖
最近では、木炭燃料や薪の消費量を大幅に節約できる改良型かまどや太陽光で調理できるソーラー・クッカーを支給し、環境に配慮するとともに、女性たちの負担を軽減することに努めています。女性たちが身の危険をおかして薪を拾いに出かける必要がないように、家事用の薪を配給したり、太陽光発電パネルを設置し、夜のキャンプに明かりを灯し、治安の改善を図ったりしています。こういった取り組みを通じて、女性への危険を減らす試みが進められています。
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女性がかかえる問題にはなかなか露見しにくいものも多く、女性の声を積極的に吸い上げ、女性のニーズにきめ細かに対応するには、支援の第一線に女性職員の存在は欠かせません。UNHCRで働く日本人職員のおよそ3分の2が女性で、多くの日本人女性が最前線で奮闘し、難民や避難民の女性の保護と支援に携わっています。
女性たちへ−緒方貞子さんの尽力1991年2月から2000年12月までの10年間、国連難民高等弁務官の重責を担った緒方貞子さんは、女性の持つ可能性に目を向け、難民や帰還民の女性のニーズを汲み取った支援を行うことに尽力しました。
「紛争のあとの社会というのは、男性より女性のほうがずっと多いですよ。…. ルワンダやボスニアにおいては、6、7割は女性だったと思いますよ。女性と子供は残されたんですから。女性はやっぱり価値の伝承者ですからね。…. 家庭を通して価値を伝えていくというのは非常に大きな女性の役割だとおもいます。家庭の中心に女性がいるということは、社会のコミュニティの中心に女性がいるということになるわけですから。それに、同じ出資をするにしても女性に出すほうが社会に与える効果は高いし確実なのです。たとえば食糧を例に挙げますと、女性は自分が多少食べなくても子供にあげたりしますからね」
*東野真著 『緒方貞子−難民支援の現場から』(集英社)より
紛争後の復興期における女性の役割への緒方さんの着目は、かつて対立した民族が共に生きることを支援するプロジェクトを生みました。UNHCRは、ボスニアやルワンダで、女性を対象にした教育や研修プログラムを実施しました。ボスニアでは、セルビア系とクロアチア系の女性たちが一緒にパン屋を開き、パン焼きの研修や店の運営が異なる民族間の対話の場となりました。ルワンダでは、ふるさとに帰った人々のうち、特に女性や弱い立場に置かれた人々を対象に、少額の所得を得るためのプロジェクトや職業訓練などを実施。女性のエンパワーメントやコミュニティー内の話し合いを促進しました。
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