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水/
UNHCRアベシェ事務所 水・衛生担当職員
アブドゥー・ダンジョー インタビュー
現在スーダンのダルフール地方から21万人以上の難民が逃れているチャド東部で、UNHCRアベシェ事務所にて水および衛生担当として活躍する職員 アブドゥー・M・ダンジョーのインタビューを紹介します。
難民となって逃れてくる人々はどのような状態ですか?
突然、民兵に村を襲われ、ほとんど何も持たずに逃げてくる人ばかりです。逃げる途中、水はなかなか手に入りません。何日も歩き続けて疲れ切っている上に、難民キャンプがなかった最初の頃は木の陰に身を寄せるしかなかったのです。なんとか連れ出した貴重な家畜も水をやれずに死んでしまいます。やっとチャド東部に逃げ出しても、最初の頃はキャンプも給水設備も整っていませんでした。女性たちは家族のために4〜6時間もかけて水を汲みに行かなければなりません。
実は水が確保できるかどうかは治安の問題と密接に関連しています。遠くまで水を汲みに行く女性たちは水の利権を巡って地元民と衝突することもあります。そして何よりも民兵に襲われるかもしれない危険に常にさら晒されているのです。遠くまで水を汲みに行かなくても済むように、難民キャンプの給水事業は非常に大切なのです。
水が不足するとどうなりますか?
体が弱り病気に対する抵抗力がなくなります。安全な水が確保できないと、生きるために泥水でも水ならなんでも口にしてしまうので、その結果、ひどい下痢を起こします。下痢をすると脱水症状がさらにひどくなり、ついには死に至るという悪循環に陥ります。
水不足に起因する他の問題は?
水がないと衛生状態が悪くなります。つまり、食器や身体、衣服、そして手さえも洗えませんから。伝染病の原因になります。難民の栄養状態を改善するのに貴重な野菜も育てられません。仮設住居を作りたくても、水がなければ日干しレンガのもとになる泥や粘土も作れません。このまま水が不足すれば、水を巡って難民と地元民との軋轢が増しますし、多くの人が死んでしまいます。
UNHCRの給水事業にとって何が一番大きな障害ですか?
チャド東部自体がもともと非常に水の少ない地域ですから、水が十分に確保できるところに難民キャンプが設営できません。この辺は岩盤質で水を含む層が全然ないのです。キャンプによっては井戸ではなく、トラックで水を運んでいます。しかし、トラック輸送は非常にお金がかかります。高価な給水トラックが必要です。運転手を雇わなければなりません。
毎日長距離を走るガソリン代、砂漠地帯を走るためメンテナンスも大変です。トラック輸送に頼っているキャンプでは、他のキャンプより難民に支給できる水の量は少ないのです。そして、もっとも深刻な問題は資金不足です。もっと資金があれば、トラック輸送を増やすこともできるでしょう、貯水池を作ったり、パイプラインを敷設して遠くから水を供給することもできますから。このままでは既にある井戸も枯渇してしまいす。地下水が枯渇すると貴重な緑も枯れてしまい、環境問題にもなります。
支援者の皆様に何を伝えたいですか?
このまま水不足が続くともっと深刻な人道危機となります。この状況を少しでも改善するために皆様のご支援が必要です。
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