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HOME > UNHCRの難民援助活動 > Ekiden for Peace記者会見開催される

「走ることで 社会に恩返しを」
瀬古利彦さん、有森裕子さん、早稲田大学競走部メンバーがEkiden for Peace2009に参加

ナビ 記者会見の映像はこちら

(12月9日、東京)日本を代表するマラソン選手だった、瀬古利彦・早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)アドバイザーと、有森裕子・国連人口基金(UNFPA)親善大使が、「Ekiden for Peace」の記者会見を開催し、同企画の趣旨と、来年2月にアフリカのタンザニアで開催予定の駅伝大会について想いを語った。

Ekiden for Peaceは、2008年より瀬古利彦氏の提唱で開始した企画。「難民支援に適したスポーツは何か?」という、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)からの問いかけに対して始まった。タスキとタスキをつなぐ駅伝は、チームでゴールを目指すことで、「メンバー同士で“つながり合う”ことの大切さ、一緒に励まし合い、協力しあう中で生まれる“パワー”を感じてもらえる素晴らしいスポーツ」と瀬古氏は語る。特に、「年齢や性別に関係なく、みんなが力を合わせてゴールを目指すことの大切さ、スポーツが持つ素晴らしさを難民の人にも感じてもらいたい」という。

同企画は、難民キャンプでの駅伝大会の開催前に、チャリティーと広報を目的とした国内大会を開催することで、日本から難民キャンプで暮らす人々を励まし、支援する「想い」をつないでいくことにも特徴がある。外川隆・WAVOC事務長は、9月に山梨県富士吉田市で富士山の五合目まで登るチャリティーマラソン・駅伝大会が開催されたことを報告し、走ることを通じてアフリカと日本がつながる意義と学生ボランティアに対する教育的効果を述べている。

難民キャンプでも駅伝の趣旨は高く評価されている。2009年2月にタンザニアとブルンジ国境付近のムタビラ・難民キャンプで開催された大会に参加した難民からは、「同じキャンプ、同じトラックで、難民と外からサポートする人たちが共に走るという経験を通して、自分にも外の人と同じようなチャンスがあるという希望につながった」との感想が聞かれた。

第2回となる今年は、9月27日に富士吉田市で富士山チャリティー駅伝・マラソン大会を開催後、翌年2月にタンザニアのブルンジ難民キャンプで実施する。

昨年に続き、元オリンピック日本代表の瀬古利彦氏と、早稲田大学競走部のメンバーが参加し、さらに今年は、オリンピックメダリストの有森裕子氏も加わった。また、タンザニアからは、瀬古利彦氏のライバルでもあったジュマ・イカンガー氏も参加して、大会を盛り上げる予定。

記者会見に当たって、イカンガー氏からもメッセージが届いた。「出身や祖国の政治状況に関わらず、誰でもスポーツに参加する権利があります。参加者が日本人、タンザニア人、ブルンジ人やコンゴ人であれ、スポーツは世界を一つにします」。「体育とスポーツは難民にとっても基本的な権利であり、難民キャンプにおいて友情と連帯を築くうえで必要不可欠な平和と和解の手段です」。

今大会が初参加となる、UNFPA親善大使の有森裕子氏は、「スポーツを通して人々を元気にしたい」と抱負を語った。駅伝では、手から手へ渡されるタスキが人と人を結びつけ、人間関係を形成していく。このような人の想いを運ぶスポーツによって、様々な背景を持つ参加者を結びつけ、元気にしていきたいという。

タンザニアはアフリカ最大の難民受け入れ国であり、今回開催するウルヤンクル難民居住地は、1970年代から流入してきたブルンジ難民が生活する地域。前回の大会を開催した難民キャンプと異なり、自給自足の居住地であり、難民の多くが母国へ帰還せずにタンザニアに帰化し、定住の道を歩む予定である。今年の駅伝大会では、難民以外の住民にも参加してもらうことで、難民がタンザニアの市民として社会に受け入れられるきっかけになれば、とヨハン・セルスUNHCR駐日代表は語った。

また、有森氏が親善大使を務めるUNFPA東京事務所長の池上清子氏は、難民キャンプにおける性暴力についても指摘した。この問題は深刻であり、女性難民が夜間トイレや水汲み場までの暗がりで襲われるケースが多いという。このような問題は難民移住地内だけではなく、タンザニア全体の問題でもある。今回の駅伝大会では、参加者や応援する人たちが多数集まる機会を利用して、性暴力や性やジェンダーを理由とする迫害の問題への意識喚起を行いたいと語った。

タンザニアでの駅伝大会は2010年2月19日開催の予定。

記者会見概要

◆日時:2009年12月9日(水)午後3時30分~4時30分(言語:日本語)
◆場所:日本記者クラブ (日本プレスセンタービル)
◆スピーカー:
瀬古 利彦氏(WAVOCアドバイザー)
有森 裕子氏(国連人口基金(UNFPA)親善大使
外川  隆氏(WAVOC事務長)
ヨハン・セルス氏(UNHCR駐日代表)
池上 清子氏(UNFPA東京事務所長)

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