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国連難民高等弁務官、ガザ地区の紛争に関して、人道的原則を厳守するよう求める
ジュネーブ(5日)-アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、今も続くガザ地区での紛争において、戦乱を逃れる人々が他国に安全を求める普遍的権利を尊重するなど、人道的原則を厳守するように要求しました。
ガザ地区は封鎖されているために大規模な避難は起きていませんが、グテーレス国連難民高等弁務官は近隣諸国に対し、暴力を逃れてきた一般市民に安全を提供する責任を果たすよう指摘しました。
「ガザ地区から逃げることを余儀なくされる人々は、国際法に基づいて避難ができ、また他国における安全を確保できるべきです。ゆえに、関連地域の全ての境界や接近経路が開かれ、安全である必要がありますし、ガザ地区を出る権利を有するパレスチナ人の移動が妨げられてはなりません。」
グテーレス国連難民高等弁務官はまた、UNHCRの姉妹団体である国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)*を強く支持し、連帯することを表明しました。UNRWAはパレスチナ人への援助を担当しており、ガザ地区の人道的状況が悪化の一途を辿る中でその使命を果たそうと奮闘しています。
「エジプトやイスラエルからのアクセスなど、今回の紛争による犠牲者に、直ちに人道支援をもたらすことができるよう手助けすることが必要不可欠です。UNHCRは、国際社会と全ての人道支援関係者に、UNRWAが犠牲者への支援を行う試みを支持するように求めます。」
UNHCRは、エジプト領内に入ったパレスチナ人に治療が必要な場合に備え、エジプト赤新月社に緊急支援物資を提供しました。UNHCRは必要に応じて同地域で対応できるよう、緊急支援チームや設備を動員するための準備を整えています。
グテーレス国連難民高等弁務官はさらに、この紛争が一般市民に与える代償についても大いに懸念しています。
「多くの子どもたちなど、罪のない一般市民が重傷を負っていることには心が痛みます。世界中で暴力や迫害への反動に対処しなければならない人道援助機関として、UNHCRは今現在目の当たりにしている多くの人々の苦しみや死について、深い衝撃や悲しみを表明します。国連事務総長の藩基文と共に、直ちに停戦するように訴えます。」
原文 : UNHCR chief urges adherence to humanitarian principles in Gaza conflict
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2009年1月5日
日本語訳:国連UNHCR協会
*国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)について
UNRWAは1949年12月に国連総会で設立が決定された、パレスチナ難民への援助を行う機関です。UNRWAの事業の地理的範囲はレバノン、シリア、ヨルダン、ヨルダン川西岸、ガザ地区に限定されています。
1950年の「UNHCR事務所規定」と1951年の「国連難民条約」は共に、他の国連組織及び機関から「保護もしくは援助を現在受けている者」を対象から除外しています。
このため、パレスチナ人はUNRWAの事業地域を離れた場合のみ、UNHCRの任務と1951年国連難民条約の対象となります。
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