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何千人ものイラク難民のために
UNHCRがバグダッドで清掃作業を行う
2006年の宗派間闘争の波がバグダッドを襲った際、市内西側に住む約1万2000人の人々がチクーク(Chikook)郊外に散在する6つの地域へと避難しました。
2009年初頭にUNHCRのシニアオフィサーがこの居住地を訪れ、避難民と地元住民約9000人の生活状況に愕然としました。ラドゥアン・ヌイセル(Radhouane Nouicer)UNHCR中東・北アフリカ局長はごみと汚水で覆われたこの地域に着目し、この散乱した状態が健康に害を与える要因になったと述べました。夫をなくし3年前に子どもたちとチクークへ避難したウム・カセム(Um Kasem))さんはこの意見に賛成しています。「チクークは清掃サービスがなく、至る所に悪臭がただよいとてもひどい状態です。」
彼女が話している状況は、UNHCRが清掃キャンペーンを始める前の状況について話しています。2人の現地スタッフの監督のもと、4月20日〜26日に第1回となる清掃活動が行われました。UNHCRの依頼した清掃業者の作業員はトラクター、カート、鋤(すき)の道具を使ってごみの山を取り除き、ポンプとパイプで汚水を清掃し、ごみは焼却されました。
4月27日の週に始まる2回目の清掃活動は、UNHCRから資金援助を得ている地元のNGOが、コミュニティの助けを借りて定期的に清掃を実施します。またこのNGOは、小学校で意識を高めるための授業を始め、衛生と安全なごみ処理の重要性を子どもたちに教えています。
チクークの住民(国内避難民と地元住民)は一様にこの進展を歓迎しています。「UNHCRによる、この地域におけるごみ問題の解決に向けた支援活動に大変感謝しています」と、避難民のカマル(Kamal)さんは言いました。
ヌイセルUNHCR中東・北アフリカ局長は、撤去と処分などのサービスの必要性を強調します。イラクではこのような避難民の居住地が多くあり、衛生を保つためにしなくてはならないことはいろいろありますが、資金不足が大きな障害となっています。
ダニエル・エンドレスUNHCRイラク代表は、2009年におけるUNHCRの優先事項は帰還民の再統合ですが、「このような極端に脆弱な立場に置かれた国内避難民たちと、彼らを受け入れているコミュニティを放っておくことはできません」と話しました。
ふるさとへの帰還は不可能で、受け入れ地域での再定住が唯一の永続性のある解決策だ、という国内避難民もいます。2008年の4月から、UNHCRは緊急シェルターの復旧と4145世帯のシェルターの改良を行いました。
サマラの古くからの都市にあるアル・アスカリ・モスクの黄金の尖塔が爆破され、2006年2月に宗教戦争が勃発したことにより、イラクには160万人の国内避難民がいるとUNHCRは推定しています。2008年半ばから治安状態が全体的に改善され、およそ20万人の国内避難民がふるさとへと戻りました。
原文 : Thousands of Iraqis benefit from UNHCR clean-up campaign in Baghdad
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2009年4月29日
日本語訳 : 佐藤奈美・志田佳奈子(国連UNHCR協会ボランティア)
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