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イラク北部でふるさとを追われた家族を支援するUNHCR
2003年の第二次湾岸戦争後、紛争が続き国内の他の地域が荒廃する中において、フセイン(Hussain)*さんはイラク北東部のスレイマニヤ県(Suleimaniyah)で農夫と羊飼いとしてなんとか静かに暮らしていました。しかし2008年終わりごろ、ついにこの国の片隅にある彼の平和な町にも戦争が襲いかかりました。2008年12月6日、村がイランからの砲撃と空爆による国境を越えた攻撃にあったのです。
村の23家族は、家が激しく揺れ、窓ガラズが砕け、果樹園が燃える中、命からがら逃げました。彼らは一晩だけ近くの洞穴に避難し、翌日、猛攻撃で殺された家畜を後に残し、わずかな所持品だけをもってサンガサール(Sangasar)へと発ちました。
フセインさんは2007年に妻を肺癌で亡くしてからずっと娘を世話してきたのですが、住む場所や働く場所が見つかるかどうかという心配で意気消沈し、また自分の村に戻れる可能性について悲観的になってしまいました。
しかしUNHCRからの支援により、彼や年老いた両親の懸念が軽減されました。UNHCRによりふるさとを追われた全家族に対し、調理器具セットやマットレスなどが提供され、またフセインさんは 厳しい冬でも家族が暖をとることができるキルトと灯油ヒーターに喜びました。
同時にフセインさんは住む場所と臨時の仕事を見つけました。「なんとかサンガサールに家賃30USドルのブロック建ての家を見つけることができました。家賃は建設作業委員としてのパートの給料で払いました」と彼は説明してくれました。
しかし収入の範囲内で暮らしていくのはまだまだ大変で、フセインさんはUNHCRからの援助に感謝しています。「UNHCRからの支援の時期は適切でした」とこれまでヒーターなどの品物を購入する余裕がなかったフセインさんは言いました。「雨が降るといつも雨漏りするのでビニールシートはとても役にたちます」。
UNCHRはサンガサールとその周辺地域にいるおよそ150の国内避難民の家族、およそ900名を支援しています。もっとも支援を必要としている人たちには、地元の自治体やIRC(国際赤十字)が食糧支援を行っています。
* 本人の保護のため、仮名をつかっています。
原文 : UNHCR helps displaced families in northern Iraq
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2009年3月23日
日本語訳 : 志田佳奈子・佐藤奈美(国連UNHCR協会ボランティア)
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