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イラク難民の子どもたちのトラウマ克服を道化師が支援
シリアに避難する難民の子どもたちにとって、バクダッドの道化師の一座によるパフォーマンスが、ひとときのくつろぎとなり、トラウマに苦しむ難民の子どもたちに笑顔と幸せを運んでいます。
2007年の世界難民の日(毎年6月20日)にダマスカスの難民登録センターで道化師によるパフォーマンスを披露したところ、子どもたちは、難民登録作業中もいつもよりリラックスしている様子で、辛い経験をしている難民にとっていくらかの癒しの効果があったことが分かりました。
イラク難民の子どもたちを学校に通えるよう支援する計画の一環として、登録センターでパフォーマンスのできる道化師を募集したところ、イラク人3名が初めてUNHCRのボランティアの一員となりました。
始めて開催されたパフォーマンスでは、イラク難民の子どもたちが就学する権利を有していることを、子どもたち自身がその親に伝える内容で開催しました。UNHCRは、国際的な独立団体「Clowns Without Borders(国境なき道化師団)に依頼してこのショーを見てもらいました。また11月にはUNHCRおよびUNICEF(国際連合児童基金)のスタッフ、ならびに赤新月社(イスラム諸国における赤十字)の道化師に対して、国境なき道化師団によるトレーニングが提供されました。
UNHCRシリア事務所長のローレンス・ジョレス(Laurens Jolles)は、「UNHCRに登録している5人に1人のイラク難民は、イラクで受けた暴力や拷問の被害者であり、特に子どもたちは精神的苦痛に苦しんでいます。難民登録という辛い経験の最中、道化師らによるパフォーマンスは彼らにつかの間の笑顔の時を与えています」と語りました。
「私たちは、子どもたちの幸せのため、そして辛かった日々の記憶をとり除くためにこのパフォーマンスをしています。また同時に、学校の大切さも子どもたちに伝えたいのです」と道化師の一人ラーマン・エイディ(Rahman Eidi)さんは言います。
「国境なき道化師団」のリーダー、クリスティーナ・アギレ(Christina Aguirre)さんは、パフォーマンスの構想を手伝うにあたり、イラク難民の子どもたちをよく知るために彼らと時間を費やしました。セイダ・ゼイナブ(Seida Zeinab)コミュニティセンターでのパフォーマンスの後、クリスティーナと仲間のイラク人の道化師たちは、家族のために少しでもお金を稼ごうと、路上で物乞いや物売りをしている子どもたちに会いに行きました。「仕事をしないといけない」と、ジャムの陳列を担当する14歳のアリ(Ali)は言います。「生活のためにお金が必要なんです」学校のことを尋ねると、勉強は後回しなのだと彼は深いため息をつきました。
「路上の子どもたちに会うと、目にするのは彼らの抱える問題だけです。けれど、赤い鼻をつけておどけて見せると、子どもたちは少しの間、彼らの抱える問題を忘れることができるんです」とクリスティーナは語りました。
原文 : Clowns help Iraqi refugee children overcome trauma
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2007年12月27日
日本語訳 : 佐藤奈美、吉本由美子(国連UNHCR協会ボランティア)
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