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ヨーロッパ地域/バルカン地域(旧ユーゴスラビア)
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ボスニア・ヘルツェゴビナは旧ユーゴ連邦を構成した共和国の一つでしたが、旧ユーゴ連邦の崩壊が進む中、1992年4月、同共和国の独立を巡って民族間で紛争が勃発。1995年12月にデイトン和平合意が成立するまでの 3年半以上にわたり各民族間による戦闘が繰り広げられ、死者20万、難民・避難民200万と言われる第二次世界大戦後、欧州における最悪の紛争となりました。
紛争が終結して15年が経った現在もなお、ボスニア・ヘルツェゴビナではユーゴスラビア紛争の爪あとは深く残っています。クロアチアからの難民約6000人が避難生活を続けていますが、法的な制約から受け入れ先地域での定住は進められていません。また、10万人もの人々が国内避難民として生活を続けふるさとに帰還する事ができず、そのうち約7000人もの人々がいまだに集合住宅センターに身を寄せています。避難民・帰還民の生活は困窮し、継続的な支援を必要としている状態にあります。
また、少数民族ロマ人は無国籍のために医療や教育、雇用などの社会的サービスを受ける事ができないため、収入創出プロジェクト等を通じての支援を必要としています。
ボスニア・ヘルツェゴビナ 三好正規 緊急報告(2008年12月28日)
コソボ
コソボにはアルバニア系の住民が多く、かねてよりセルビアからの独立を求めていました。1998年、アルバニア系で組織する武装集団のコソボ解放軍の活動に対し、ユーゴ連邦軍が出動し、激しい武力行使が起こりました。1999年のNATOの空爆終結以来、コソボは国連の監視下におかれ、2008年にはセルビアからの独立を宣言しましたが、その独立の承認をめぐって国際社会でも意見が分かれています。セルビア国内で避難を続けるコソボ避難民の数は21万人以上、コソボ内での避難民は1万8000人以上にのぼり、不安定な生活環境のもと居住施設の不足や民族間の対立など、いまだ多くの課題を抱えています。
UNHCRはninemillion.orgキャンペーンを通じて、難民や国内避難民の子どもたちにスポーツ用品等を提供しています。コソボからの避難民が暮らす地域においても、ナイキ社のサッカーボールとユニフォームが配られ、内戦や厳しい避難生活で傷ついた子どもたちが明るさを取り戻しつつあります。
スロベニア
スロベニアでは、内戦中に旧ユーゴスラビア連邦の他地域から移住してきた人々およそ4000人が、スロベニアの国籍を取得できないまま、17年もの間、不安定な生活を送っています。UNHCRは、この無国籍者問題を解決するよう、スロベニア政府への働きかけを続けています。
コソボに生まれたアリジャ・ベリシャさんは、10代の頃からスロベニアに住んでいましたが、1992年にスロベニアが独立を果たした際に、スロベニアの住民登録を抹消されました。突然、スロベニア人であることを示す身分証明書を剥奪され、それまで行ったこともないアルバニアに送られてしまったのです。アルバニアは彼をスロベニアに送還したものの、再びスロベニア当局に拘束されたベリシャさんは、ドイツに逃れて一時的滞在許可を得てそこで家庭を築きました。その期間が切れドイツを離れざるをえなかった2005年9月以降は、妻と子ども5人と共にスロベニアの避難センターで暮らし、スロベニアの永住権回復を求めて係争中です。医療や教育など、あらゆる社会福祉サービスが受けられず、スロベニアの国籍を取得するために政府へ訴え続けています。(UNHCR News Stories 2007年1月16日、2月27日より抜粋翻訳)
バルカン地域(旧ユーゴスラビア)への皆さまの温かいご支援をお願いします。
(2010年12月15日更新)
<バルカン地域(旧ユーゴスラビア) 最新ニュース>
2010年
8月21日 アンジェリーナ・ジョリーUNHCR親善大使、ボスニア・ヘルツェゴビナ訪問中に避難民を支援(UNHCR本部ニュース・翻訳) p>
2009年
1月12日 長期化する避難生活の中、ヨーロッパの忘れられた難民たちの苦悩は続く(UNHCR本部ニュース・翻訳)
2008年
9月18日 中欧・東欧における難民認定手続きの改善を目指す(UNHCR本部ニュース・翻訳)
7月3日UNHCRが中央ヨーロッパの性的およびジェンダーに基づく暴力に対する取組みを支援(UNHCR本部ニュース・翻訳)
3月17日 マケドニアのゴミ収集所を生活の支えとする難民(UNHCR本部ニュース・翻訳)
1月16日 音楽が自立への道であると考えるロマ難民(駐日事務所ニュース)
2007年
12月28日 ボスニア・ヘルツェゴビナ 三好正規 緊急報告
11月9日 コソボのプリシュティナの臨時集合センターに住む最後の家族、引越しへ(UNHCR本部ニュース・翻訳)
8月2日 セルビアの難民の再定住政策を象徴する新しいアパート(UNHCR本部ニュース・翻訳)
7月16日 セルビア人避難民の青年が自身の身的障害を忘れて没頭するサッカー(UNHCR本部ニュース・翻訳)
2006年
9月19日 ECとOSCEに対し、サラエボ宣言の完全な執行をUNHCRが勧告(UNHCR本部ニュース・翻訳)
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