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UNHCRの協力のもと、インドからスリランカ帰還民を乗せたフェリー便第一号が到着
2011年10月12日、UNHCRはインド南部からスリランカ難民をフェリーで帰還させる取り組みを始めました。これにより、2009年の内戦終結前にスリランカを離れた難民の自発的な帰還プログラムがさらに充実します。
帰還第一便では、商業フェリーに乗りこんだ15世帯37名が、UNHCRの職員3名の同行のもと、インド南部のタミル・ナードゥ州ツチコリンから一晩をかけ、12日午前にコロンボへ到着しました。
「フェリーを使うということが重要です。インドの難民キャンプでは、家財をなるべく多く持って帰ることができるよう、フェリーを希望する声が大きかったのです」と、マイケル・ズワック(Michael Zwack)UNHCR駐スリランカ代表は語ります。
UNHCRは、2011年9月末までに466世帯1493名のスリランカ難民を北部や東部へ帰還させましたが、すべて飛行機による帰国でした。その多く(1448名)はインドからでしたが、このほかマレーシア、グルジア、カリブ海のセントルシアからも少数の難民が帰還しています。2009年に帰国したスリランカ難民が800名であったのに対して、2010年は合計2054名となっています。
「スリランカ難民は、一回ごとの人数は少ないものの着実に帰還を進めており、またその数も増えつつあります。新しく始まったフェリーでの帰還を選ぶ難民がさらにどれだけになるかは予測が難しいところですが、重要な点は、なるべく多くの所持品を持参して帰りたいという難民の希望をかなえる道が開けたということです」とズワックUNHCR駐スリランカ代表は言います。
12日に帰還した難民は、タミル・ナードゥ州にある112の難民キャンプの中から来ました。なかには、20年ぶりにスリランカに戻ってきたという帰還民もいます。
コロンボの港では、ズワックUNHCR駐スリランカ代表とともに、ラージャパクサ(Basil Rajapaksa)経済開発大臣、ムラリタラン(Vinayagamoorthy Muralitharan)再定住省大臣が帰還民を出迎えました。
難民の多くは東部のトリンコマリーへ、また北部のマナー、ワウニア、ジャフナへ帰還します。このほかキリノッチ、コロンボ、バティカロア、キャンディ(Kandy)、アンパラ(Ampara)、マタレ(Matale)、プッタラム(Puttalam)などへ戻る難民もいます。
ズワックUNHCR駐スリランカ代表はこう語ります。「最近故郷へ帰還した、何万人にも及ぶ国内避難民とおなじく、国外から帰還した難民は生活再建のために数々の課題を抱えることになります。難民が抱える最も大きな懸念は、生計を立てること、きちんとした住居を手に入れることの2点です。」
UNHCRの自発的帰還プログラムにより帰還するスリランカ難民は、生活再建のための支援の第一歩として、一定の帰還給付金を受け取ります。故郷に戻ったのち、北部と東部に5か所あるUNHCR事務所に申請すると、最低限の生活用品キットが支給されます。
UNHCRは定期的に状況をモニタリングし、帰還民が地雷啓発のためのレクチャーを受講するよう、またもれなく食料配給リストに載るように努めています。こうして、政府、国連機関、またそのほかのプロジェクトによるスリランカ北部ならびに東部の人々の生活再建の取り組みの成果を帰還者が享受できるよう努力しています。
さらに、UNHCRは特別なケアを必要とする人々を、他の専門機関へ報告し、また法的なアドバイスを必要とする人々を、内容に応じて政府関係機関やそのほかの団体へ紹介しています。
帰還を希望する国外のスリランカ難民は、避難先の最寄りのUNHCRへ申し出ることで、支援を受けることができます。
各国政府からの報告をもとにしたUNHCRの最新統計によると、2010年末時点では、65カ国に14万人のスリランカ難民が避難し、その大部分はタミル・ナードゥ州に滞在しており、うち7万人が難民キャンプ112ヶ所に、3万2000人がキャンプの外で生活していました。インド以外の主なスリランカ難民の避難先は、フランス、カナダ、ドイツ、英国、スイス、オーストラリア、マレーシア、米国、イタリアとなっています。
原文 : UNHCR helps first group of Sri Lankan refugees return by ferry from India
ソース : News Stories
日付 : 2011年10月12日
日本語訳 : 安部健二郎、北川玲貴(国連UNHCR協会ボランティア)
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