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UNHCRはスリランカ政府による国内避難民の移動制限緩和を歓迎

スリランカ北部の国内避難民女性スリランカ政府が同国北部20ヶ所の閉鎖的な避難民キャンプで避難生活を送る約13万5000人の国内避難民に対し、より自由に移動できる許可をようやく与えたことについて、UNHCRは歓迎の意を表明しました。

UNHCRのフィールド・オフィサーによれば、新しい許可が発効したその日に、7000名以上がヴァヴニヤのマニック・ファーム(Menik Farm)にあるキャンプを、また25名がトリンコマリーのキャンプから外出したとのことです。

「UNHCRのチームは、ここ数日の間に新しい移動の自由の権利を行使した人々の数を算出しており、また、キャンプから外出する動きが続いているようです」とUNHCR報道官は述べました。

避難民キャンプからの外出を希望する避難民には地元当局が通行証を発行します。通行証には、出身地、避難民キャンプの出発日と帰着予定日、また外泊する場合は滞在先住所、家族に関する情報が記載されます。

通行証はまた、身分証明書をまだ持たない人にとっては身分証明証の役割も果たします。類似のシステムはトリンコマリーのキャンプ1ヶ所とマナーのキャンプ4ヶ所で導入されており、またジャフナでは、未だ残る閉鎖的な避難民キャンプでの導入準備が進んでいます。

現場のUNHCRチームによれば、避難民キャンプに持ち物を置いたままで、キャンプに戻ってくる予定の人が多いそうです。インタビューに応じた何名かの避難民は、ヴァヴニヤにある他の避難民キャンプや、タミール・イーラム解放の虎(LTTE)との関係が疑われる人々が拘留されているセンターにいる友人や親戚を訪ねたいと言っていました。

政府関係者は移動の自由に日数制限はないとしていますが、一方で避難民がキャンプを離れられるのは10日以内に限り許可されるとの報告もあります。また、近々、政府が組織する帰還プログラムによってふるさとに戻る予定の人も多数います。

「現地チームによると、帰還先では診療所や学校などの基本的な社会サービス機能が再開しつつあり、総じて帰還できることを喜んでいるようです」とUNCHR報道官は述べました。「この新しい移動の自由が保証されて、避難民がその状況を十分に知らされるにつれ、キャンプ間や地区間の不均衡と官僚的な障害が解消され、全ての避難民が完全な移動の自由の権利を行使できるようになることを願っています。」

UNHCRは、急速に進む帰還の動きに地雷除去作業が遅れないよう、また、避難民が帰還する先は、必ず地雷除去が完了しているか、あるいは地雷設置の疑いがある地帯を明確に区別するよう希望しています。加えて、インフラの改善や帰還した人々の生活手段の確保についても、さらなる努力が求められています。UNHCRは、帰還民全員を対象とし、仮設住居などを含む食糧以外の支援物資の支給により、帰還を支援しています。

スリランカ政府軍とLTTEとの戦闘が2009年5月に終結した時点では、約28万人が新たな国内避難民としてヴァヴニヤ、マナー、ジャフナ、トリンコマリーのキャンプに避難していました。8月以来、旧紛争地域からの避難民15万人以上、つまり紛争終結後の避難民総数の50パーセント以上が、多くはスリランカ政府の帰還プロセスによって、スリランカ北部ならびに東部の避難民キャンプから帰還しています。

原文 : UNHCR welcomes Sri Lankan decision to ease conditions for internally displaced
ソース :News Stories
日付 : 2009年12月5日
日本語訳 : 安部健二郎、北川玲貴(国連UNHCR協会ボランティア)

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