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UNHCRはスリランカ国内避難民の安全を懸念
UNHCRは、スリランカ北部の国内避難民キャンプで発生したとされる保安上の事件に対し、深い懸念を表明します。
直近では2009年9月26日土曜日、ヴァヴニヤのマニック・ファーム(Menik Farm)キャンプ内において、治安部隊が2つのゾーン間を移動していた国内避難民を制止しようとし、これに憤慨した避難民が治安部隊を攻撃しました。すると治安部隊は避難民グループを退去させようとして発砲したと報告されています。このため数名の負傷者が発生し、中には流れ弾にあたり身体に障害を負った子どももいる模様です。また、騒動の直後に数名が身柄を拘束されたとの報告もあります。UNHCRは、国内避難民の保護と身の安全を保障し、また速やかに事件の調査を行うようスリランカ政府に求めます。
この事件を受け、国連および国際社会はスリランカ政府に対して、帰還プロセスを迅速化し、またキャンプにとどまることを選択した国内避難民に対し移動の自由を保障するよう一層強く要請しています。またこの事件は、スリランカ政府が表明し国連も賛同する、市民による国内難民受入れのホストファミリープログラムを実行に移す必要性も浮き彫りにしています。
キャンプの過密した状況についても、特に雨季が迫っていることから過密状態の緩和に向けた一層の努力が緊急に求められています。雨によりキャンプの低地は洪水に見舞われ避難民の生活環境が悪化し、また健康上や安全性の脅威ともなります。
スリランカ政府の要請を受け、6月より国連関係機関は他の協力団体とともにマニック・ファーム内の避難所での水害対策を行ってきましたが、UNHCRは政府に対し、現在の収容人数を考慮すると避難所は雨季への適切な備えができていない点を勧告しています。
7ゾーンで構成されているマニック・ファームのキャンプは、ヴァヴニヤ、ジャフナ、マナー、トリンコマレに点在する21ヶ所の立入制限キャンプの一つで、25万人以上を収容しています。元戦闘員と一般市民を隔離させるセキュリティ・スクリーニングをスリランカ政府が実施しているためキャンプ住民は移動の自由がありません。
8月以降、多くの社会的・身体的に脆弱な人々を含める約1万5000人の国内避難民がホストファミリーあるいは出身地で新生活を始められるようにスリランカ政府が180日帰還計画を実施してきたことをUNHCRは評価します。さらに審査プロセスを迅速化し、キャンプからの帰還者数を増加させるよう、UNHCRはスリランカ政府に求めています。
また9月半ばに、ふるさとではなく出身地に新しく設立された中継キャンプに移送された避難民約3300名についてもUNHCRは懸念を抱いています。中継に要する期間は短いはずですが、なかには中継キャンプに2週間以上滞在している避難民もいます。
再定住プロセスに関するUNHCRとスリランカ政府の協議は続いており、国内避難民がふるさとへの帰還を許されればすぐにUNHCRは帰還を支援します。
原文 :
UNHCR concerned about safety of displaced persons in Sri Lanka
ソース : Press Releases
日付 : 2009年9月29日
日本語訳 : 安部健二郎、北川玲貴(国連UNHCR協会ボランティア)
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