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スリランカ東部での状況悪化を懸念
これは、ロン・レッドモンドUNHCR報道官が2009年1月9日にジュネーブの国連欧州本部で行った発表の要約です。
スリランカ東部地域では、この数カ月で殺傷事件、拉致事件が急激に増加しており、UNHCRは、当該地域の治安悪化を懸念しています。国連の記録によれば、バティカロア地区で殺害された市民は2008年11月のみで24人にも上ります。
そして、このような治安の悪化が、帰還事業の継続に深刻な影響を与えることを恐れています。政府軍とタミール・イーラム解放の虎(LTTE)との戦闘から逃れたトリンコマリー東部およびバティカロア地区の20万人を越える避難民の多くは、この2年間で既にふるさとへ帰還しています。UNHCRは他の人道支援機関とともに、主にシェルター(仮設住居)の提供や即効性のある地域密着型の生活支援を中心とする帰還支援プログラムや、食糧以外の支援物資の提供を通じてスリランカ政府を援助しています。
しかし、バティカロア地区の帰還民によると、身の危険を感じることが増えており、実際に移動が制限され、結果として自分自身や家族を養う手段が制限される事態も起きているということです。治安への不安により、バティカロアのいくつかの帰還地域では、すでに50世帯以上が再度、村を離れました。また、自分の家で眠らず、数軒の家族が一つの家に集まり、共に夜を過ごすところもあるということです。UNHCRはスリランカ政府に対して、このような治安を脅かす事件をしっかりと調査するよう要求し、関係当局に対しては、当該地域に暮らす全ての住民に十分な安全を保証するよう要請しました。
また、インドからトリンコマリー地区へ帰還した4名の避難民が拉致された事件も懸念されます。しかし、1500名以上のスリランカ難民が2008年に南インドのタミル・ナドゥから自発的に、またはUNHCRのプログラムを利用して帰還したという事実に、UNHCRは勇気づけられ、この明るい兆しが今年も続くことを願っています。
現在、UNHCRは、戦闘により避難民が約25万人に上るスリランカ北部の状況を注視しています。
原文 : UNHCR concerned over deteriorating situation in east
ソース : UNHCR Briefing Notes
日付 : 2009年1月9日
日本語訳 : 安部健二郎、北川玲貴(国連UNHCR協会翻訳ボランティア)
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