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スリランカ東部で治安悪化の懸念
2007年11月16日、UNHCRは、スリランカ東部の国内避難民帰還地域での深刻な治安の悪化について深い懸念を表明しました。
国内避難民約250名は、数週間前にトリンコマリー(Trincomalee)地域にある故郷の村へ帰還したばかりでしたが、深刻な治安悪化のためバティカロア(Batticaloa)にあるケアセンターへ再び戻り、避難生活を強いられることになりました。
「UNCHRには、この地域で発生している殺人事件、拉致事件や治安悪化の事例が数多く報告されています。また、国内避難民は帰還後の生活を続けられない状況になっているのです」と、ジュネーブで行われた会見で、UNCHRジェニファー・パゴニス(Jennifer Pagonis)報道官は述べました。「今のところバティカロアへ逃れた国内避難民には、故郷へ帰る意思がありません。家は破壊され、戻っても何も残されてはいないからです。」
国内避難民の帰還においては安全が必要不可欠であり、帰還民の安全を守る責任はスリランカ政府にある、とUNHCRは表明しました。
「スリランカ政府に対し、帰還計画の内容を強化して国内避難民達の信頼を確かなものにし、問題が解決するまで、時期尚早な帰還が行なわれないように要請しました」と、パゴニス報道官は話しました。
11月22日にバティカロア西部のチェンカラディ(Chenkalady)で起こった、国内避難民の意思に反する帰還にも、UNHCRは懸念を示しています。報告によると、国内避難民達は地方当局から、帰還しなければ援助を打ち切ると通告されたということです。
国内避難民92名で構成されるグループがUNHCRに嘆願し、帰りたくないと訴えています。更に、バティカロア地区の救援物資が略奪されているという報告もあります。
UNHCRは政府へ、自発的、安全、かつ国際基準に基づいた帰還が行われるよう、再度要請しました。また、国内避難民の権利が確保されるよう、UNHCRが帰還計画の全過程に参加し、政府は専門家の支援を受けて作業を進めるべきであるとも言っています。
パゴニス報道官によれば、UNHCRは、マナー(Mannar)北部で近頃発生した国内避難民の帰還も、透明性を確保しつつ行われるよう、政府に働きかけています。
彼らが戦闘によって国内避難民となったのは、2007年9月のことでした。UNHCRは、帰還が国内避難民による自発的なものとなるよう、まずは帰還地への訪問を歓迎しています。そして、帰還プロセスへ全面的に関与していきたいと考えています。
原文 : UNHCR concerned about security situation in eastern Sri Lanka
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2007年11月22日
日本語訳 : 安部健二郎 北川玲貴(国連UNHCR協会ボランティア)
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