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アジア地域/スリランカ
内戦終結後の帰還支援
政府と反政府武装組織(LTTE=タミル・イーラム解放の虎)の約26年にもおよぶ激しい内戦が2009年に終結したものの、多くの人々が難民・避難民となり故郷を追われました。主にインドに逃れていた難民や国内避難民の多くが故郷に戻っています。UNHCRは帰還する人々に、調理器具や蚊帳、バケツ、ランプ、ベッドの敷布などの生活必需品を提供し、その数は、帰還が始まった2009年10月以降、約12万家族分に上ります。
スリランカの内戦
インド洋に浮かぶ島国スリランカは、2005年スマトラ沖地震の被災地としてメディアで頻繁に取り上げられましたが、1983年から続いていた内戦についてはあまり知られていません。主に北部を拠点とする反政府武装組織LTTE(タミル・イーラム解放の虎)がスリランカ政府と激しい武力衝突を繰り返し、2009年5月にようやく内戦が終結しました。この内戦により一時は約58万人が避難を強いられ、内戦終結直前には北部で大量の避難民が発生しましたが、徐々に状況は改善されつつあります。スリランカ政府が実施する帰還計画によって、戦闘のために避難を余儀なくされたおよそ19万5000人の国内避難民が2010年8月までにふるさとへ戻りました。帰還は2011年も続く見込みです。
また、スリランカ北部における状況の改善を受けて、インドや他国へ逃れた難民の帰還支援や自発的な帰還が増加しています。この動きは2011年にさらに活発化すると見られており、UNHCRの援助を受けて最大で1万5000人が、また6000人が自発的にスリランカへ帰国することが予想されています。
ふるさとへの帰還に向けて
内戦は終結しましたが、依然として国内避難民の帰還は課題です。スリランカ北部にあるジャフナやワウニヤからの国内避難民の多くは未だにホストファミリーと暮らしており、故郷で地雷撤去作業が続くため、当分の間は緊急避難所に滞在せざるを得ない人達もいます。
帰還者を対象としたUNHCRの支援金は有効な支援となっており、帰還後の生活再建に役立つよう引き続き実施されています。UNHCRや外部の専門家からは、帰還者は支援金を有益に使用しており、自身の生活だけではなく地域経済にも大きな明るい効果をもたらしていると評価されています。UNHCRにとっても、支給手続きの際に帰還者の状況やニーズなどの生の情報を直接入手できる利点があります。
このほか、地域復興にむけた即効性のあるプロジェクト、および食糧以外の支援物資の援助が優先度の高い支援策となっています。
長期的には、UNHCRは当初の避難民支援から早期復興と経済発展に焦点を当てたものへと、援助計画の方向性を転換させる予定です。引き続き地域と連携し、UNHCRが果たしてきた保護、援助、コーディネーションの役割をスリランカの行政機関や国内NGOに引き継ぐべく、これら諸機関の機能を強化するための支援を行っていきます。
一人でも多くの人が早くふるさとに帰還できるよう、地雷の撤去作業を進めると同時に、UNHCRでは今後も継続して支援活動を続けています。 2011年は、国外から帰還する難民の数は増加し、国内避難民の帰還は緩やかになるとの予測から、予算の調整を行いました。最新の状況をもとに、スリランカ向けのUNHCRの予算は2010年の3970万米ドル(約32億9500万円)から、2011年は2720万米ドル(22億5700万円)まで引き下げられています。
皆様の温かいご支援、宜しくお願いいたします。
1米国ドル=83円で計算(2011年4月1日現在)
<スリランカ(国内避難民) 最新ニュース>
2011年
10月12日 UNHCRの協力のもと、インドからスリランカ帰還民を乗せたフェリー便第一号が到着(UNHCR本部ニュース・翻訳)
7月13日 ふるさとを想う難民ひとり― 両岸に分かれたスリランカ人たち(UNHCR本部ニュース・翻訳)
2010年
8月13日 ふるさとに帰ろう:スリランカ難民の帰還(UNHCR本部ニュース・翻訳)
6月28日 UNHCR、バティカロア事務所を閉鎖、スリランカ東部での活動を縮小(UNHCR本部ニュー ス・翻訳) a>
4月27日 UNHCRはスリランカ北部における帰還の再開を歓迎(UNHCR本部ニュー ス・翻訳)
4月7日 Q&A:スリランカ北部 紛争終結後も残る課題(UNHCR本部ニュー ス・翻訳)
1月6日 スリラ ンカ東部のふるさとへ帰還後も、新たな困難に直面する若い母親 (UNHCR本部ニュース・翻訳)
2009年
12月5日 UNHCR はスリランカ政府による国内避難民の移動制限緩和を歓迎 (UNHCR本部ニュース・翻訳)
11月6日 スリランカにUNHCRの地雷除去機が到着予定(UNHCR本部ニュー ス・翻訳)
9月29日 UNHCRはスリランカ国内避難民の安全を懸念(UNHCR本部ニュース・翻訳)
9月4日 ふるさとへ帰還するスリランカ国内避難民に援助の手(UNHCR本部ニュース・翻訳)
8月18日 スリランカ:ふるさとに向かってもう一歩(UNHCR本部ニュース・翻訳)
6月19日 スリランカ北西部の村落に帰還する農漁民(UNHCR本部ニュース・翻訳)
5月20日 UNHCRはスリランカにおける国内避難所の状況を憂慮(UNHCR本部ニュース・翻訳)
4月28日 UNHCRの緊急輸送機がコロンボに到着(駐日事務所ニュース)
4月28日 UNHCRがスリランカにおける活動を強化(駐日事務所ニュース)
4月17日 UNHCRは6万3000人を超えるスリランカ国内避難民の発生に対して緊急対策を強化(UNHCR本部ニュース・翻訳)
2月10日 UNHCRがスリランカ北部の緊急援助において、スリランカ政府を支援(UNHCR本部ニュース・翻訳)
1月9日 スリランカ東部での状況悪化を懸念 (UNHCR本部ニュース・翻訳)
2008年
11月6日 スリランカ:北部では人々の避難が続くものの東部では帰還が進む(UNHCR本部ニュース・翻訳)
3月7日 ウクライナによるスリランカ避難民の強制送還を懸念(UNHCR本部ニュース・翻訳)
2007年
11月22日 スリランカ東部で治安悪化の懸念(UNHCR本部ニュース・翻訳)
10月2日 スリランカ北部の避難民に新しい家(UNHCR本部ニュース・翻訳)
9月7日 紛争激化によりスリランカ・マナー地方の住民数千人が避難(UNHCR本部ニュース・翻訳)
8月27日避難民からスーパースターへ — あるスリランカ人シンガーの話(UNHCR本部ニュース・翻訳)
8月6日 4500名以上のスリランカ国内避難民がトリンコマレ地方へ帰還(UNHCR本部ニュース・翻訳)
7月13日 UNHCR高官がスリランカ政府に対し、国内避難民への支援の倍増を要請(UNHCR本部ニュース・翻訳)
5月17日 UNHCR、スリランカ政府が着手する国内避難民9万人のバティカロア地域への帰還事業を支援(駐日事務所ニュース)
5月15日 UNHCRはスリランカ政府による国内避難民9万人のバティカロア地区への帰還を支援(UNHCR本部ニュース・翻訳)
1月12日 スリランカ東部内乱から逃れた2万人の避難民たちの実状(駐日事務所ニュース)
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