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ネパールの難民キャンプで火災、家を失った人々へ支援が急がれる
ネパール東部のゴールダップ難民キャンプにおいて2008年3月1日に火災が発生しました。死者は出なかったものの、竹などで建てられた家屋のおよそ9割が焼失して8000人ほどが家を失い、また100人近くの人々が負傷しました。
UNHCRの支援を得て救援活動の調整を行っているネパール政府は、火災が発生した翌日の3月2日には、ビニールシートと食糧の配布を開始しました。UNHCRは新しい小屋を建てるための竹と150枚のビニールシートを、世界食糧計画(WFP)は米と小麦と大豆を混ぜ合わせたものを最初の2日分の食糧として提供し、またネパール軍は難民キャンプ内に約200の緊急シェルターを設営しました。3月3日には国連の支援機関とNGOは更なる支援物資を緊急で送り、政府は一家族につき500ルピー(約8米ドル)の経済支援を開始しました。
「今回の火災は難民にとって非常に衝撃的な事件です。ネパール政府の力を借りて、あらゆる方策を用いてシェルターや食糧を提供し、一刻も早く難民が安心して生活できるよう、UNHCRとして対応していきたいと考えています」とアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官はコメントしました。
密集して建ち並ぶ竹の小屋に一瞬にして広がった今回の火災の原因は、現在調査中です。当初の報告から事故の可能性が高いと考えられています。
被災した難民は逃げるだけで精一杯でした。この火災で全てを失ったロク・ナス・ミシュラ(Lok Nath Mishra)さんは、「小屋で調理をしていました。突然、人の叫び声が聞こえたんです。外にでると、大きな炎が迫っているのが見え、家族や子ども達と一緒に逃げました」と語りました。「何も持ってくることはできませんでした。家族の命が何よりも大切だったのです。公式書類を含め全てをなくしてしまいました」とミシュラさんは小屋の焼け跡の周りを歩きながら付け加えました。身分を保証する個人的な書類は難民にとって大変大切なものです。
物質的な被害は大きいものでしたが、重傷者は一人もいませんでした。「3月3日現在で、約100人が難民キャンプの医療施設、8人が地元の病院で治療を受けました」とパートナー機関であるAMDAネパール支部医師は言っています。
「困難な状況にいる私たちに支援をしてくださった全ての方々に感謝したいと思います。政府からは食糧と経済支援を受けました」と2人の子どもとともに一時避難施設に身を寄せる難民のカマラ・ポーケレル(Kamala Pokherel)さんは語りました。「ネパール政府、国連機関、NGO、地元の人々はこの緊急事態に素晴らしい対応を見せてくれました。私たちは彼らの力強い支援に非常に感謝しています」とUNHCRネパール事務所のデイジー・デル所長は付け加えました。
政府や国連機関による経済的、物質的支援に加えて、UNHCRから資金協力を受けている組織を含めた他の援助団体が、衛生キット、調理器具、防水シート、子ども服などの提供を始めました。キャンプの周辺に住む地元の住人たちも非常に協力的で緊急のシェルターや食糧を提供してくれています。UNHCRでは必需品を購入するために現金での支援を提供し、WFPは火災で失われた備蓄食糧を補充して、2週間分の食糧配給を再開することを検討しています。
 

 

 

 

原文 : Fire razes refugee camp in Nepal; aid rushed to the homeless
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2008年3月3日
日本語訳 : 森田枝里子(国連UNHCR協会翻訳ボランティア)
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