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グテーレス国連難民高等弁務官、 ネパールのブータン難民の自由な意思決定の尊重を求める
グテーレス国連難民高等弁務官は、ネパールへの最初の公式訪問において、1990年代の初めから7つのキャンプで生活してきた10万7000人にのぼる難民の長期にわたる状況を少しでも解決するために、現在行われている取組みといくつかの解決策について説明し、難民たちの意思決定の自由は尊重されなくてはならないと強調しました。
3日間の滞在期間の2日目にあたる2007年5月23日、「難民キャンプでの生活が楽ではないことや、皆さんが16年間を犠牲にしてきてことは分かっています」と、グテーレス国連難民高等弁務官はゴルダップキャンプ難民キャンプの難民の人々に話しました。彼は、アメリカからブータン難民を約6万人受け入れる申し出があったことや他の国からも同様の申し出があることに触れ、「今まで門戸はすべて閉ざされていました。しかし今は、UNHCRは、第三国に難民を定住させることに、最近関心が高まっていることに励まされています」と付け加えました。
「けれども同時に、ブータンに戻ることを希望している難民には、その選択肢も残さなくてはなりません。16年間ほとんど成果はありませんでしたが、私たちはブータン政府の閉ざされた門戸を叩き続け、帰国を望む人のための解決策を見つける努力を続けます」と述べました。
キャンプに暮らす難民の中にはかき消されてしまっている声もあります。「ブータンが恋しいのは事実ですが、政府が私の財産を差し押さえてしまっています。私たちはここで、あとどれだけ待たなければいけないのでしょうか。私は第三国へ移住したいのですが、キャンプ内にブータンへの帰還を選ばせようとする圧力があるため、そう公言することははばかられるのです」と4人の子どもの母親は小声で話しました。
ジャパ(Jhapa)地区の難民1万人が暮らすゴルダップ難民キャンプを訪問した際、グテーレス国連難民高等弁務官は、「すべての人が情報を得た上で意思決定を行う自由があるべきだ。」と強調しました。「UNHCRの唯一の重点課題は“人”そのものです。人々の求めるものや人々の意思なのです」と言いました。「私たちは神の代わりはできません。第三国に移住するのか、母国に戻って再びそこで暮らすのかを決めるのは彼らです。UNHCRの仕事は、できるだけ多くの門戸を開き、難民たちが長年の避難生活を終えて新しい生活をできるだけ早く始められるようにすることです」。
UNHCRは、7つのキャンプ全ての難民に、移住のための手続きと、移住を希望するか、しないかを選択をする個人の権利を良く知ってもらうために情報提供を始めました。
ゴルダップ難民キャンプでは、グテーレス国連難民高等弁務官は学校とユースセンターを訪れました。若い難民たちは高い失業率に対する不満を互いに言い合い、図書館、スポーツやレクリエーション活動をもっと後押しして欲しいと求めています。また、グテーレス国連難民高等弁務官の特別事業の名の下で行われている健康増進と栄養摂取を促進する活動に加え、国連世界食糧計画(WFP)現地事務所での食糧配給を視察しました。
今回のキャンプ訪問後、グテーレス国連難民高等弁務官は政府高官と難民問題について話し合うためにブータンを訪れることになっています。
原文 : Refugee must be free to choose own solution in Nepal, says Guterres
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2007年5月23日
日本語訳 : 森田枝里子、永田知映(国連UNHCR協会ボランティア)
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