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HOME > UNHCRの難民援助活動 > ネパール(ブータン難民)

アジア地域/ネパール(ブータン難民)

ネパール地図

概要

首都:カトマンズ
面積:14.7万平方キロメートル(北海道の1.8倍)
人口:2,804万人(2010年)



ブータン難民問題の背景

19世紀後半から20世紀初頭に経済的な理由から、多くの人々がネパールからブータン南部へ移住しました。これらネパール系住民は1958年国籍法に基づきブータン国籍を取得するに至りましたが、低地に住むネパール語を話しヒンズー教徒中心のネパール系の人々と、中高地に住む仏教徒の主流派ブータン人とは、そもそも民族的にも宗教的にも異なります。
1980年に導入されたブータン政府の民族主義的政策の結果、ネパール系住民は国籍を失い、90年代初頭に大量のネパール系ブータン人が国を追われることになりました。
これを受けて1991年より、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)はネパールで10万6000人のブータン難民の支援を開始しました。ネパール系ブータン難民の人々は祖国を追われ20年にも及ぶ避難生活を続けています。2007年10月より、長期化した難民キャンプの状況を打開するため、大規模な第三国定住プロジェクトが開始されています。

世界最大規模の第三国定住プログラム

難民問題の恒久的解決策には、故郷への帰還、避難先(庇護国)での定住、第三国への定住のいずれかの方策があります。ブータン難民の第三国定住プロジェクトは、UNHCRが世界で行っている同様の事業のうち、最も大規模なものになっています。2011年8月時点で、5万人が第三国への定住を目指してネパールを出発しました。主な定住先は、アメリカ、オーストラリア、カナダ、デンマーク、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、イギリスとなっています。 第三国定住プロジェクトにより、キャンプの人口は、2008年時点の10万6000人から6万人台に大きく減少しました。現在、残る難民のうち4万7000人が第三国定住に関心を示しています。

第三国定住を見据えた職業訓練

ケータリングの職業訓練
ケータリングの職業訓練
第三国への定住後、自立した生活を送るために必要となるのは知識と技術です。定住先での就職に役立つケータリング、理髪、水道修理、機械修理、コンピュータースキルなど、ブータン難民キャンプでは20を超える職業訓練プロジェクトが提供されています。成人向けの英語クラスなども活発に実施され、難民自身が教員養成のトレーニングを受け教壇に立っています。

また、難民女性の経済的・社会的地位の向上を図るため、「ブータン難民女性フォーラム」を中心として生理用布、ベビーブランケット、ジュートマット作りなども行われています。機織りに参加している女性は、「とてもいい仕事なのでこれからもっと高い技術を身に付けたいです」と意欲的です。

自動車修理職業訓練 理髪職業訓練 成人向け英語クラス
自動車修理職業訓練
理髪職業訓練
成人向け英語クラス

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ブータン難民キャンプの今後

第三国定住が本格化する一方で、難民キャンプで暮らす人口が減少し、キャンプの運営も変化に対応する必要がでてきました。これまで7つあった難民キャンプは、統合と閉鎖の結果、現在は4つに減りました。今後は、難民と地域住民を支援するための長期的な開発事業に移行していく目的で、各関連機関との協力のもと包括的なアプローチを取ることになります。またこれまでキャンプの運営に貢献してきた難民スタッフに代わるスタッフの育成も並行して行っています。

環境に配慮したキャンプ運営

ソーラークッカー。ご飯は30分ほどで炊きあがります。
ソーラークッカー。
ご飯は30分ほどで炊きあがります。
長期化した難民キャンプでは、環境に配慮した取り組みが進んでいます。
ブータン難民キャンプでは、太陽光をエネルギー源とした調理器具であるソーラークッカーの提供を行ってきました。調理には、ソーラークッカーの使用と平行して、熱効率を高め、薪の使用料を減らす改良かまども使用されています。調理用燃料として配給されていた灯油は、2006年1月より、石炭の粉末を固めて作った固形燃料に切り替えられました。UNHCRは将来的に、難民と地域住民の共同作業で環境にやさしい植物などの原料から固形燃料を生産し、難民に支給することを目指しています。

太陽光発電による街灯。
太陽光発電による街灯。

また、夜の真っ暗な難民キャンプを明るく照らすため、太陽光発電街灯が設置されています。難民キャンプには、電気の通っていない場所が多く、難民たちは夜間の治安に不安を感じていましたが、太陽光発電街灯が導入されたことで、夜間でも安心して水汲みやトイレに行けるようになっています。
太陽光発電街灯は、一度設置するとメンテナンス費もほとんどかからず、環境面にも配慮した、サステナブル(持続可能)な支援のひとつです。
ナビ 環境に配慮したUNHCRの取り組みはこちら

日本からの様々な支援

日本の企業・団体からネパールのブータン難民キャンプへ、様々な形で支援が届けられています。

・株式会社資生堂「難民女性による生理用布プロジェクト」
社員参加型の社会貢献支援組織「SHISEIDO 社会貢献クラブ -花椿基金-」を通じて、ブータン難民女性の自立支援プロジェクトへご支援をいただいています。(2008年~継続)

・J.S. Foundation「太陽光発電街灯の支援」
灯りのないブータン難民キャンプの太陽光発電街灯設置へのご支援、また、子どもたちへの教育支援を長年にわたりご支援いただいています。(2003年~)

・バレーボール・モントリオール会「ブータン難民キャンプバレーボール大会」
モントリオール五輪のバレーボール金メダリストたちがネパールの難民キャンプを訪問、スポーツ支援を行なっていただきました。(2007年)

・株式会社ユニクロ「全商品リサイクル活動」
お客様がご不要になった服をユニクロの店頭で回収、リユース衣料としてUNHCRを通じて、世界中の難民・避難民へ寄贈していただいています。(2007年2月、2008年3月、2009年9月)

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<ネパールのブータン難民 最新ニュース>

2011年

8月17日 第三国定住プログラム、ブータン難民5万人目(駐日事務所ニュース)

2009年

12月11日 ネパールからの第三国定住者が2万5000人を突破 (UNHCR本部ニュース・翻訳)

2008年

9月23日 ブータン難民5000人以上がネパールから第三国へ定住(UNHCR本部ニュース・翻訳)

4月30日 ゴルダップ難民キャンプでの火災に対する緊急報告(UNHCR本部アピール・翻訳)

4月22日 ネパールとチャド、火災による灰からの難民キャンプ再建(UNHCR本部アピール・翻訳)

3月25日 ブータン難民−希望と不安が混じった、新たな旅立ちへ(UNHCR本部ニュース・翻訳)

3月14日 ネパールからの第三国定住の先鋒に立つブータンから逃れた難民(駐日事務所ニュース)

3月3日 ネパールの難民キャンプで火災、家を失った人々へ支援が急がれる(UNHCR本部ニュース・翻訳)

2月6日 新たな出発に備えるブータンからの難民(駐日事務所ニュース)

1月4日 ネパールの避難民、慎重な帰還(駐日事務所ニュース)

2007年

12月3日 ネパール:HIV/AIDSへの意識向上に街頭劇が活躍(UNHCR本部ニュース・翻訳)

11月12日 全焼したネパールの難民キャンプに支援(UNHCR本部ニュース・翻訳)

11月12日 UNHCR、火事の被害を受けたネパールのブータン難民キャンプに支援(UNHCR本部ニュース・翻訳)

11月8日 ブータン難民、数か月以内にネパールから第三国定住(駐日事務所ニュース)

7月5日 オランダの子ども達がネパールキャンプで使用されているソーラークッカーでデザート作りに挑戦(UNHCR本部ニュース・翻訳)

6月4日 UNHCR、ネパールの難民キャンプで事態の沈静化を求める(駐日事務所ニュース)

5月30日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.10PDF(204KB)

5月23日 グテーレス国連難民高等弁務官、ネパールのブータン難民の自由な意思決定の尊重を求める(UNHCR本部ニュース・翻訳)

4月27日 (株)ユニクロによる「全商品リサイクル活動 フォトレポート」が公開されました。PDF

4月25日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.9PDF(232KB)

4月17日 バレーボールの日本人オリンピック金メダリスト、ネパールで難民と交流(駐日事務所ニュース)PDF

2月27日 日本企業からの衣料品、ネパールにいる難民に笑顔をもたらす(駐日事務所ニュース)PDF

2月26日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.8PDF(254KB)

1月25日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.7PDF(179KB)

1月23日 安倍内閣メールマガジンに、根本かおるの寄稿が掲載されました。PDF

2006年

12月11日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.6PDF(206KB)

12月6日 根本かおるが日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2007を受賞しました。PDF

11月4日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.5PDF(183KB)

9月23日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.4PDF(206KB)

8月19日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.3PDF(223KB)

7月6日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.2PDF(301KB)

6月15日 長期化するネパールのブータン難民(ニュースレターWith you No.9/P.6)PDF(480KB)

6月5日 根本かおる(UNHCRネパール・ダマク事務所所長)のネパール通信No.1PDF(247KB)

3月8日 ネパールの難民キャンプ:性暴力の被害女性たちが生活改善に立ち上がる(駐日事務所ニュース)

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