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アジア地域/バングラデシュ(ミャンマー難民)

ミャンマーの少数民族、ロヒンギャ

ミャンマー北部のラカイン州に住むロヒンギャ系住民は、ミャンマーでの政治的迫害から、正確な記録があるものだけでも、1948年からバングラデシュに難民として流入し続けています。UNHCRはバングラデシュにいるロヒンギャ難民に、シェルターの再建・健康や栄養面での支援・識字教育などを行いつつ、未登録難民の状況改善に向けても取り組んでいます。

バングラデシュのロヒンギャ難民

バングラデシュは、隣国ミャンマーのラカイン州北部から逃れてきたロヒンギャ系住民の難民約2万8000人を、コックスバザール地区に位置するキャンプ2カ所で受け入れています。 1991~92年には、25万人のロヒンギャ系住民がバングラデシュに流入しており、現在残っているのはこのうちの一部の人々です。大量流入したロヒンギャ難民のうち23万6618名は2005年までにミャンマーに帰還し、20あったキャンプの数も現在2つへと減っています。しかしながら、未登録の難民は約20万人いると推定されています。

キャンプで暮らす難民への教育

キャンプに暮らすロヒンギャ難民の生活は極めて過酷なものです。かつては移動の自由がなく、職業に従事することも禁じられていました。しかしバングラデシュ政府も徐々に難民の労働に対して寛容になり、2007年、キャンプ内のシェルター建設に難民が従事するための労働許可が下りました。しかし、いまだに難民の大半は外部からの援助に頼って生活を営んでいます。UNHCRはバングラデシュ政府の認可を受けた範囲内で、キャンプ内の設備の改善を図ってはいますが、全般的なキャンプの生活環境は国際基準に照らし合わせてもかなり低いものです。

また、ロヒンギャ難民は正式な教育へのアクセスがなく、職業訓練の機会も極めて限られたものでした。バングラデシュ政府が正式な教育カリキュラムを、難民キャンプ内の教育にも導入することを認めています。初等教育が5歳から12歳の子どもを対象に行われていますが、初等教育を終了しても、キャンプ内で中等教育は受けられない状況は続いています。

UNHCRによる識字教育

UNHCRは現在、長年にわたり教育を十分に受けられなかったために文字を読むことができない難民の子どもや青年を対象として、事業パートナーと共同で識字教育の強化に取り組んでいます。UNHCRはこのプロジェクトを通して、家事の手伝いや家計を支えるために、これまで教育を受けたことがなかった、または、学校から落第してしまった子どもや大人たちを対象に、極端に低い識字率の向上を目指しています。2009年からは、識字教育に平和教育、スポーツ活動などの新しい分野も取り入れられました。スポーツは健康を維持するだけでなく、自尊心を高め、自分の能力を最大限活かせるようになるために不可欠な要素であり、忍耐力やチームワークを学ぶためのツールになると重要視されています。近年UNHCRでは、スポーツを教育に積極的に導入し、苦境におかれた難民の心身の健康維持に役立てようと努めています。

キャンプで見られる問題点

このような取り組みにも関わらず、2つのキャンプは、他の長期化する避難生活とも共通して見られる特徴的な問題点を多数抱えています。心身の不健康、搾取、SGBV(性や性差に基づく暴力)、その他さまざまな形での暴力、依存等が特徴的な問題とされています。また難民たちの心身の不健康状態は、彼らの置かれている状況がなかなか改善の兆しを見せないことも大きな要因の一つとして考えられています。

UNHCRは、バングラデシュ政府や他の援助パートナーと共同で、約20万人の未登録難民が置かれている状況を改善する方法を模索し、難民やホストコミュニティーが恩恵を得られるよう、地域ベースでの雇用・自己啓発の機会を促進します。最終的な目標は、難民が自発的に帰還できる見込みが立つようにすることです。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
(2010年7月更新)

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